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200mインターバル走の効果|初心者が10km42分・ハーフ92分台まで伸びた練習 - 第17章(サブスリーまで659日)

2025年12月11日木曜日

マラソン物語-サブスリーへの道

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200mインターバル走に挑戦する市民ランナー - サブスリーへの道 第17章
走るほどタイムが伸びた時期。スピード強化の入り口になった「200mインターバル走」を振り返ります。

りんごちゃん
前回でLSDは「やらない」って決めたよね。じゃあ次は、どんな練習をしたの?

バナナぴろし
短い距離を全力で走る200mインターバル走に挑戦したんだ。これがね、走るたびに記録が伸びる“黄金期”の入り口になったんだよ。

りんごちゃん
たった200m!? そんな短い練習で、フルマラソンが速くなるの?

ナップル博士
短いからこそ全力を出せる、というのがミソじゃ。200mインターバル走はスピードの“天井”を上げる練習。初心者がいきなり1000mを何本も走るより、ずっと無理なく始められるのじゃよ。

バナナぴろし
そういうこと。今日は10km42分08秒・ハーフ1時間32分台まで伸びたこの時期に、200mインターバルで何が変わったか。そして“伸びすぎて油断した”その後の話まで、正直に振り返るよ。

マラソンを始めたばかりの頃は、「何をすれば速くなるのか」がまったく分からず、手探りの練習を続けていました。LSDを試しても続かず、気が向いた日に走るだけ。それでもレースに出るたび少しずつタイムは縮まり、「もっと速くなりたい」という気持ちだけが強くなっていきます。

この第17章では、松戸市七草マラソン大会(10km)をきっかけに、初めてのハーフマラソン・タイムトライアル、そして200mインターバル走という新しいスピード練習へ踏み出した時期を振り返ります。走れば走るほど記録が伸びる一方で、のちに訪れる走力停滞期の前兆も、この頃すでに静かに芽生えていました。10kmやハーフを伸ばしたいランナー、これからインターバルトレーニングに挑戦したい方に、ぜひ読んでほしい一章です。
サブスリーまで659日を示す図 - 走力が伸びた第17章
走力が一気に伸び始めた回。サブスリーまで残り659日。

松戸市七草マラソン10kmの結果|42分08秒・平均4'14で見えた走力

LSDを「つまらない」という理由で1回でやめた、その翌週のこと。当時の俺は、自分の走力を試したくて松戸市七草マラソン大会の10kmにエントリーしていました。レース当日は気温・コンディションともに良く、今の実力を測るには最高の環境です。

松戸市七草マラソン大会のスタートに臨むランナー - 200mインターバル走 第17章
松戸市七草マラソン大会、10kmのスタートへ。今の実力を試す一戦。
コースはアップダウンが程よくあり、最初から攻めすぎると後半に響く難しい展開。それでも前半はリズム良く刻み、落ち着いた入りができました。

松戸市七草マラソン10kmのコースマップ - 第17章
松戸市七草マラソン10kmのコース。程よいアップダウンが特徴。
結果は……

松戸市七草マラソン10kmのラップデータ 42分08秒 - 第17章
第63回松戸市七草マラソン大会のラップ。後半も垂れずに刻めました。
ネットタイム
42分08秒 平均4'14
198位

後半も大きく垂れることなく、最後は4'00切りまでしっかり上げられました。当時の自分としては全力を出し切ったレースで、走力の伸びをはっきり実感できた一日です。
10kmレースを走り切りゴールしたランナー - 第17章
出し切ってゴール。「もっと速くなれるかも」と火がつきました。

初めてのハーフマラソンTTに挑戦|1時間32分台で実感した伸び

松戸の10kmを走り終えたあと、ふと頭に浮かびました。「今の走力でハーフを全力で走ったら、どれくらいのタイムが出るんだろう?」

レースの余韻が抜けきらないまま、気持ちの高ぶりに背中を押されるように、1月13日、ついにハーフマラソンのタイムトライアルに挑むことを決意。冬の冷たい空気が、むしろスピードを出したくなるような心地よさでした。
ハーフマラソンタイムトライアルの走行ルート地図 - 第17章
ハーフマラソンTTで走ったルート全体の地図。
最初の数キロで、「今日はいける」と感じる瞬間がありました。松戸の10kmほどのキツさはなく、不思議と身体が軽い。
ハーフマラソンTTのペース・心拍データ 平均4'22 - 第17章
ハーフTTの詳細データ。平均ペース4'22、安定した心拍で終盤まで粘れた走り。
ペースが落ちることなく、淡々と距離を積み重ねていく。「あと少し、あと1km…」と自分に言い聞かせながら、最後まで気持ちを切らさずに走りきりました。

1時間32分33秒 平均4'22

10kmのレースより距離が長いのに、意外と粘れる。このタイムは、当時の自分にとって大きな自信になりました。

200mインターバル走を開始|短距離でスピードを磨いた理由

10kmレースで42分08秒、そしてハーフTTで1時間32分33秒。この2つの結果が重なり、私は「もっと速くなれるんじゃないか?」と本気で思い始めました。

当時はとにかくネットで情報をかき集めました。インターバルトレーニング乳酸閾値、ピッチ、ストライド――聞いたことのない言葉が次々と目に飛び込んできます。その中でも特に印象に残ったのが、ランナーの定番練習とも言われる1000mインターバル。しかし正直、当時の走力では「1000mを何本も走るなんて無理だ…」と思ってしまいました。

そこで私は、まず短い距離で挑戦できる200mインターバル走から始めることにしました。今振り返ると、この選択が走力の基礎を固める大きな一歩になりました。

200mインターバルを選んだ理由は、主に次の3つです。
  • 短距離なので無理なくスピード練習を始められる
  • ランナーが最も苦手とするスピード持久力を鍛えられる
  • 1本が短いので、メンタル的に挑戦しやすくモチベーションが保ちやすい

特に当時の私は「速く走る筋肉」がまったく育っておらず、200mを必死で走っても3'20/kmペース(約40秒)が限界でした。今でこそサブスリーを達成したときは2'50/km(約34秒)まで走れるようになりますが、当時はこの40秒が本当に全力。それでも「昨日より1本でも速く走りたい」という気持ちだけで練習を続けていました。

1月16日
初めての200mインターバル走のラップデータ 平均3'20/km - 第17章
初めて実施した200mインターバルのラップ。各本のタイムが大きく上下し、スピード練習に慣れていない時期の特徴が表れています。
平均、3'20/kmくらい

2日後、再び200mインターバルに挑戦しました。身体はまだ慣れておらず、スピードを出すと脚がついてこない感覚。それでも不思議と、10kmやハーフとは違う“刺激”があって楽しかったのを覚えています。

2018年1月18日
200mインターバル走2回目のラップデータ - 第17章
200mインターバル2回目。20本以上のショートインターバルで、ペースの上下動が大きい特徴的なグラフ。
同じく平均3'20/kmほど

当時の私にとって、この40秒前後(3'20/km)の200mは本当にギリギリのスピード。でも、短い距離だからこそ最後まで集中して走ることができ、回数を重ねるごとに「スピードに対する恐怖心」がなくなっていくのを感じました。
ナップル博士
最初は遅くてもよいのじゃ。200mインターバル走は「速い動きの神経回路」を作る練習。脳と脚が“速く動くフォーム”を覚えると、その後のジョグやレースまでひとりでに楽になる。バナナくんが恐怖心を手放せたのは、まさにこの神経が育った証拠じゃよ。

後から振り返ると、200mインターバル走はサブスリーへ向かうスピード基礎づくりに最適でした。最初は遅くても、正しく積み重ねれば必ず速くなる――その実感を初めて掴んだ時期でもあります。

ショートインターバルとロングインターバルの違い|効果を比較

マラソンの練習にはさまざまな方法がありますが、特に大きな違いが出るのがショートインターバル(200mなど)ロングインターバル(1000mなど)です。

私自身、最初は200mですら「こんなにキツいのか…」と驚きましたが、練習を重ねるうちに、この短い距離だからこそ得られる効果があると気づきました。ショートインターバルは、200mを速いスピードで走り、短いレストを挟む練習。スピード強化・心肺刺激・ピッチ向上などに特に効果があります。

一方、ロングインターバルは1000mを一定の高強度で走り、やや長めの休憩を取る練習で、マラソンやハーフでの巡航ペースを安定させる力を育てます。どちらも「インターバル」という名前は同じですが、鍛えられる能力は大きく異なります。目的に合わせて使い分けることで、走力向上のスピードが一気に変わります。
項目 ショートインターバル (200m) ロングインターバル (1000m)
適する本数 10〜20本など多めの本数 4〜6本など少なめの本数
レストタイム 200mのタイムの約2倍
(例:40秒 → レスト80秒)
80〜100秒で一定
スタミナ増加 低め(主にスピード刺激が中心) 高め(持久力とペース維持能力が向上)
スピード増加 瞬発力・ピッチ改善に効果的 マラソンペースの余裕度が増す
ケガのリスク スピードが速いため故障リスクあり
(入念なウォームアップ必須)
距離が長いためオーバーユースに注意
練習の注意点 疲労が溜まりやすいので回復を重視 ペースをコントロールし無理をしない

私も最初の頃は200mインターバルだけで十分キツいと感じていましたが、続けていくうちに脚が速い動きに慣れてきて、のちの1000mインターバルへの土台になりました。同じインターバルでも、鍛えられる能力はまったく違います。走力を伸ばしたいなら、どちらか一方ではなく適切に組み合わせて使うことが大切です。

10kmタイムトライアル再挑戦|41分32秒でPB更新

1月28日 この日は、「今の走力で10kmを全力で走ったらどこまでいけるのか」を確かめたくて、思い切って10kmタイムトライアルに挑戦することにしました。レースではなく、あくまで一人での挑戦。でも、心の中ではレース以上に本気モード。スタート前のあの独特な緊張感は、今でも覚えています。
10kmタイムトライアルのラップデータ - 第17章
10kmタイムトライアルのラップデータ。
走り始めは身体が軽く、「今日はいけるかもしれない」という手応え。ただ、5kmを過ぎたあたりから少しずつ呼吸が荒くなり、心の中で「ここからが勝負だ」と何度も言い聞かせながら前に進みました。
10kmタイムトライアルのペース推移 - 第17章
10kmTTのペース推移。終盤に自然とスピードが上がりました。
最後の2kmはとにかく必死。時計を見るたびに「PB更新が見える…!」と心が震え、足が重くなりながらも自然とスピードが上がっていきました。

41分32秒 平均4'08

結果は、当時の自分にとって大きな自信となる自己ベスト更新。ひとりで走ったタイムとしては、十分すぎるほどの成果でした。
10km自己ベスト41分32秒を喜ぶランナー - 第17章
PB更新を喜ぶ瞬間。タイムトライアルは、自分の成長を確認できる貴重な練習です。
タイムトライアルはレースのような華やかさこそありませんが、自分自身と向き合い、成長を確認できるとても貴重な練習です。この日の成功体験は、後の練習に大きなモチベーションを与えてくれました。

"なんとなく練習"の落とし穴|走力停滞期への突入

走ればPB更新、走るたびに記録が伸びていく。この時期の私は、まるで急上昇気流に乗っているようで、トレーニングすること自体が楽しくて仕方ありませんでした。ただ、その勢いはそう長くは続きませんでした。

2018年1月〜10月の練習 この期間の私は、いま振り返ると完全に行き当たりばったりの練習をしていました。10kmをなんとなく走ったり、気が向いた日は200mインターバルを数本だけやってみたり、調子が良いときはロング走をしてみたり…。

とにかく「走りたいから走る」「速くなりたいから練習する」――そんな純粋な気持ちだけで走っていましたが、そこには明確な目的や意図がありませんでした。その結果どうなったかというと――走力がまったく伸びなくなったのです。

最初は偶然だと思っていました。でも、走っても走ってもタイムに変化が出ない。距離を増やしてもスピードを上げても、結果は同じ。「頑張っているのに強くならない」――誰もが一度は経験する、いわゆる停滞期(頭打ちゾーン)に完全に突入していました。
走力が伸びず停滞期に入ったイメージ - 200mインターバル走 第17章
「頑張っているのに強くならない」。停滞期に入った頃の心境。
この頃の私は、ただ“走っているだけ”で、何を鍛えたいのかどの能力が不足しているのか、そんな視点をまったく持っていませんでした。走る量が多ければ速くなる――そう信じていた時期でもあります。

しかし現実は違いました。走れば走るほど疲労だけが溜まり、走力は上がらない。まさに壁にぶつかった感覚です。スピード練習で順調に伸びていたはずの私は、ここから完全な頭打ちゾーンへと突入していくのでした。次回は、その「走力が伸びない理由」と向き合った話です。
▶ 次の話:第18章「マラソンで走力が向上しない理由」

バナナぴろし
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「スピード不足」を感じたら次の一手。芝生で行うスキップレぺテーションで、トップスピードを効率よく引き上げた練習法を紹介します。


りんごちゃん
伸びてたのに、急に伸びなくなっちゃうんだ…。せっかく200mインターバルで速くなってたのに、もったいない!

バナナぴろし
そう、まさに“もったいない”時期だったんだ。練習って「やる」だけじゃなくて「何のためにやるか」が大事。次回は、その停滞期の正体を本気で掘り下げるよ。お楽しみに!

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筆者

バナナぴろし

著者プロフィール:バナナぴろし

「10km75分」から「2時間49分35秒(サブエガ)」へ。

昭和49年生まれ。2017年1月、40代からランニングを開始。当初は10kmを走るのに75分かかる状態でしたが、独自の「芝生ランニング」を中心としたトレーニング理論を確立し、劇的な記録更新を達成しました。

  • 2年11ヶ月でサブスリー達成(2:58:08)
  • さらに1年4ヶ月でサブエガ達成(2:49:35)

現在はフルマラソンにとどまらず、ウルトラマラソンやトレイルランニングにも挑戦中。机上の空論ではない「実体験に基づいた効率的な練習法」を届けるべく活動しています。

【自己ベスト・実績】
フルマラソン 2時間49分35秒(サブエガ)
ハーフマラソン 1時間18分47秒
10km 35分33秒
5000m 17分22秒

SNS合計フォロワー 10,000人超

X(Twitter): 6,500人 | Facebook: 3,600人

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