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マラソンで走力が向上しない理由|月間170km走っても10km40分で停滞した話 - 第18章(サブスリーまで631日)

2025年12月13日土曜日

マラソン物語-サブスリーへの道

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マラソンで走力が向上しない理由に悩む市民ランナー - サブスリーへの道 第18章
月間170km走っても10km40分の壁。走力が伸びない“本当の理由”を振り返ります。

りんごちゃん
前回は走るたびにPB更新!って勢いだったよね。その後、どうなったの?

バナナぴろし
それがね……ピタッと止まったんだ。月に170km以上走ってるのに、10km40分前後から1秒も縮まらない。完全な停滞期に入っちゃったんだよ。

りんごちゃん
えええ!? そんなに走ってるのに!? それって才能とか年齢のせい…?

ナップル博士
いや、違うのじゃ。原因はもっとシンプル。「なんとなく練習」を続けていると、走力は必ず頭打ちになる。距離を踏んでも、目的と強度の設計がなければ身体は変わらん。これは才能の問題ではないのじゃよ。

バナナぴろし
まさにそれ。今日は、月間171.6kmを走っても伸びなかった2018年2月〜3月の練習を全部さらして、「マラソンで走力が向上しない理由」を正直に話すよ。同じ壁で止まってる人に、絶対読んでほしい回なんだ。

走っているのに、なぜか記録が伸びない。月間170km以上走っているのに、10km40分前後でピタッと成長が止まる――。それ、才能や年齢の問題ではありません。原因はシンプルで、「なんとなく練習している」だけなんです。

この第18章では、月間170km以上走っても走力がほとんど向上しなかった実体験をもとに、マラソンで走力が向上しない理由を赤裸々に解説します。さらに、10km40分の壁で8か月間停滞した私が、そこから抜け出すために「気づくべきだったポイント」も紹介します。「このまま走り続けて意味があるのか?」と不安を感じているランナーほど、ぜひ最後まで読んでください。あなたの停滞期を終わらせるヒントが、ここにあります。
サブスリーまで631日を示す図 - 走力が停滞した第18章
停滞期に突入した回。サブスリーまで残り631日。

【実録】月間170km走っていた2018年2月の練習内容

前回の記事では、2018年1月のラン履歴を振り返りました。今回は、2018年2月のマラソントレーニングについてです。

正直に言います。この月は「頑張って走っていた記憶」はあるのですが、これといった手応えや成長実感がほとんどありません。新しい練習を取り入れたわけでもなく、明確なテーマを持っていたわけでもない。今振り返ると、ただ走っていただけの1か月だったと思います。まずは、そのときのラン履歴をそのまま載せます。
2018年2月の月間走行距離171.6kmのカレンダー記録 - 走力が向上しない理由 第18章
月間171.6kmを走っていた2018年2月の記録。距離は積んでいたが、練習の狙いが曖昧だった時期を象徴するデータ。
月間走行距離:171.6km

数字だけを見ると、「それなりに走っている月」です。この月は、出張先でもランニングをしていました。場所は沖縄。

2018年2月19日
10km

出張中でも走れるようになり、「仕事+ランニング」が当たり前になってきた時期です。
2018年2月19日に沖縄で行った10kmランのGPSルートマップ - 第18章
出張先の沖縄で実施した10kmランのGPSログ。環境は良かったが、練習目的が曖昧だった当時の象徴的な一日。
お酒を飲むより、走りたい。そんな意識に変わってきた頃でもあります。こちらは印旛沼の周回ランニング。

2018年2月24日
31km
2018年2月24日の印旛沼周回31kmロング走のGPSルートマップ - 第18章
2018年2月に行った印旛沼周回31kmロング走のGPSログ。距離は十分でも、ペースや目的を定めていなかった当時の課題が表れている。
このロング走も、ペースはまったく気にせず、完全に気分任せ平均ペースは5分16秒/kmくらいで、途中で何度も休憩しています。この時点では「走れている=成長している」と本気で思っていました。しかし――この“感覚任せの練習”こそが、後に大きな停滞を生む原因だったのです。

走っているのに速くならない原因はどこにあったのか

もう一度、数字を見てください。

2018年2月の月間走行距離:171.6km

一般的に見れば、「しっかり走っている部類」に入ります。それでも、走力はほとんど向上しませんでした。当時の練習内容を、あらためて整理するとこうです。
  • 気が向いたら10km
  • 気が向いたらロング走
  • 気が向いたら家の前で200mインターバルを10本

今見ると、共通点がひとつあります。それは、すべて「目的が曖昧」だったことです。ペース設定なし。強度の意図なし。週間・月間の流れもなし。結果として、走力アップ度は体感で……1%くらい。「走っているのに速くならない」、まさにこの状態でした。
練習しているのに走力が伸びず立ち止まって考えるランナーのイメージ - 第18章
練習量は足りているのに結果が出ず、立ち止まって考えていた頃。走力が伸びない原因に、まだ気づけていませんでした。
今だからはっきり言えます。なんとなく練習している限り、走力は必ず頭打ちになります。多くの場合、10km45分前後、このあたりで止まります。健康目的で走るなら、それでも十分です。

しかし――記録を本気で伸ばしたい人サブスリーを目指す人は、この段階で「理論に基づいた練習」へ切り替えなければなりません
なぜ走力が向上しないのかを示した図解 - 目的が曖昧な練習の問題点 第18章
月間170km以上走っても走力が向上しなかった理由を可視化した図解。目的が曖昧な練習から、理論に基づく練習へ切り替える重要性を示しています。
それに気づくまで、私はまだ時間がかかりました。

10km40分の壁にぶつかった2018年3月のレースと練習

2018年3月。この月は、自分の走力がどの位置にあるのかをはっきり突きつけられる出来事がありました。

2018年3月11日
かつしかふれあいRUNフェスタ10kmにエントリー。
かつしかふれあいRUNフェスタ2018の大会ビジュアル - 第18章
かつしかふれあいRUNフェスタ10kmへ。自分の現在地を突きつけられた一戦。
大会結果
40分19秒
2018年3月11日の10kmレース記録 40分19秒の分析データ - 第18章
10kmで40分切りを狙ったが届かなかった当日の記録。ペースは安定しているものの、伸び代の限界を感じ始めた時期。
かつしかふれあいRUNフェスタ10kmを走るバナナぴろし - 第18章
レース本番を走る様子。これが当時の“頭打ちタイム”でした。
これが当時の頭打ちタイムでした。レース後、10km40分切りを強く意識するようになります。しかし、そこから走力はまったく伸びませんでした
記録更新が止まり停滞を象徴するイメージ - 走力が向上しない理由 第18章
記録更新がぴたりと止まった頃。「頑張っているのに伸びない」を象徴する一枚。
最後に、この月のランニング履歴をまとめて載せます。ドン
2018年3月の月間走行距離113.5kmのカレンダー記録 - 第18章
10kmレース後も試行錯誤しながら走り続けていた2018年3月の記録。距離は踏んでいるが、走力の停滞から抜け出せていない。
この結果を見て、ようやく「何かがおかしい」と感じ始めました。

なぜ「なんとなく練習」は走力停滞を招くのか【失敗の本質】

走力が向上しなかった理由は、練習量が足りなかったからではありません。原因は、ただひとつ。

なんとなく練習
を続けていたからです。これは今だからはっきり分かることで、当時の自分には、まったく見えていませんでした。
ナップル博士
身体は「かけた刺激」にしか適応せん。毎回ほどほどのペースで走ると、身体は「この強度で十分」と判断して、それ以上は変わらんのじゃ。速くなりたければ、閾値走・インターバルで“今より少しキツい刺激”を意図的に入れる必要がある。ただ距離を踏むだけでは、刺激が同じだから停滞するのじゃよ。

ここで、はっきり忠告します。なんとなく練習を続けている人は、必ずこのあたりのタイムで頭打ちします。10km40分前後。この壁を超えるのが、途方もなく遠く感じる時期が必ずやってきます。走っているのに、練習量もそれなりにあるのに、なぜかタイムだけが伸びない。私自身が、まさにそうでした。

バナナぴろしは、10kmで2018年3月11日40分19秒。このタイムで完全に停滞しました。そこから「もっと走れば速くなるはず」「そのうち伸びるだろう」と思いながら走り続けましたが、結果は何も変わりませんでした

10kmで40分を切れたのは、それから8か月後2018年11月18日39分22秒。この差を生んだのは、才能でも、年齢でもありません。練習の「考え方」を変えたかどうか。ただ、それだけでした。
走力が伸びない理由と停滞を抜け出した流れを示した図解 - 第18章
走力が伸びなかった本当の原因と、そこから抜け出した流れを図解で整理。40分の壁を越えるには「練習量」ではなく「考え方」を変える必要がありました。
もう一度、言います。なんとなく練習はやめましょう。

では、どうすれば走力は伸びるのか? 走力が向上しない最大の原因は練習量ではなく、目的と理論のない「なんとなく練習」だった。その答えは、この「サブスリーへの道」を最後まで読めば分かります。次回は、停滞期のもうひとつの壁――怪我と向き合った話です。
▶ 次の話:第19章「シンスプリントの予防は芝生ランニング」

バナナぴろし
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この停滞、実はもう一度ぶつかります。ランニング2年目に再び「走力が伸びない理由」と向き合った回。同じ轍を踏まないためのヒントです。


バナナぴろし
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「なんとなく練習」の対極にある答え。閾値走・インターバル・30km走を軸に、サブスリーを現実にした練習の“組み方”を公開しています。


りんごちゃん
距離をたくさん走れば速くなる、って思い込んでたんだね。「考え方」を変えるって、勇気がいりそう…。

バナナぴろし
そうなんだ。でも気づけば、ちゃんと壁は超えられる。40分の壁を抜けた8か月後の話も、これから書いていくよ。……ただ、その前に俺は“怪我”という別の壁にぶつかるんだけどね。次回もお楽しみに!

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筆者

バナナぴろし

著者プロフィール:バナナぴろし

「10km75分」から「2時間49分35秒(サブエガ)」へ。

昭和49年生まれ。2017年1月、40代からランニングを開始。当初は10kmを走るのに75分かかる状態でしたが、独自の「芝生ランニング」を中心としたトレーニング理論を確立し、劇的な記録更新を達成しました。

  • 2年11ヶ月でサブスリー達成(2:58:08)
  • さらに1年4ヶ月でサブエガ達成(2:49:35)

現在はフルマラソンにとどまらず、ウルトラマラソンやトレイルランニングにも挑戦中。机上の空論ではない「実体験に基づいた効率的な練習法」を届けるべく活動しています。

【自己ベスト・実績】
フルマラソン 2時間49分35秒(サブエガ)
ハーフマラソン 1時間18分47秒
10km 35分33秒
5000m 17分22秒

SNS合計フォロワー 10,000人超

X(Twitter): 6,500人 | Facebook: 3,600人

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