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シザースドリルでランニングフォーム改善|遊脚の使い方で走力が伸びた練習 - 第21章(サブスリーまで478日)

2025年12月17日水曜日

マラソン物語-サブスリーへの道

t f B! P L
シザースドリルでランニングフォーム改善に取り組む市民ランナー - サブスリーへの道 第21章
「ただ走るだけ」では超えられなかった壁。フォームを変えた“シザースドリル”との出会いを振り返ります。

りんごちゃん
前回、富里スイカで悔しい思いをして「走り方を見直す」って言ってたよね。具体的に何をしたの?

バナナぴろし
マラソンの本を読んで、シザースドリルっていうフォーム改善法に出会ったんだ。これがね、その後のランニング人生を変える転機になった。

りんごちゃん
シザース…? ハサミってこと? フォームとどう関係あるの?

ナップル博士
その通り、シザースは英語で「ハサミ」じゃ。ポイントは足が接地する前に、遊脚(地面についていない足)の膝が反対脚を追い越すこと。脚をハサミのように交差させる意識じゃな。これができると、脚が後ろに流れず推進力に変わる。一流ランナーは皆これが自然にできているのじゃよ。

バナナぴろし
たったその意識だけで、走りの感覚が大きく変わったんだ。今日は、記録が伸び悩んでいた当時の体験とともに、シザースドリルの考え方・効果・実践方法を分かりやすく話すよ。「頑張ってるのに速くならない」人こそ、読んでほしい。

走っているのに、なぜかタイムが伸びない。距離は踏んでいる。練習回数も増やしている。それなのに自己ベストは更新できない――。そんな壁にぶつかったとき、私が本気で向き合ったのが、ランニングフォームの改善でした。

きっかけは、10kmレースでの失速と「ただ走るだけでは速くならない」と痛感した経験。そこで出会ったのが、シザースドリルというフォーム改善ドリルです。足が接地する前に、遊脚の膝が反対脚を追い越す。たったそれだけの意識が、走りの感覚を大きく変え、その後のランニング人生の転機になりました。この第21章では、当時のリアルな体験とともに、シザースドリルの考え方・効果・実践方法を初心者にも分かりやすく解説します。
サブスリーまでの日数を示す図 - フォーム改善に取り組んだ第21章
フォームを根本から見直し始めた回。サブスリーまで残り478日。

記録更新への挑戦:自己ベストの壁に直面して

初めてのフルマラソンに向けて、第4回さいたま国際マラソンへエントリー。気持ちは前向きで、やる気も十分でした。しかし現実は甘くありません。第35回 富里スイカロードレース10kmを走るも、3ヶ月前の自己ベストを更新できず、むしろタイムは落ちてしまいました。

かつしかふれあいRUNフェスタ(2018年3月11日)
40分19秒

第35回 富里スイカロードレース(2018年6月24日)
41分28秒

正直、ものすごく悔しかった。
記録が伸びず落ち込むランナーのイメージ - フォーム改善の転機 第21章
記録更新できず悔しさを噛みしめた当時。この停滞感が、ランニングフォーム改善を本気で考える転機になりました。
健康のために走り始めたランニングでしたが、この頃にはすっかりタイム思考。走っても、走っても、ベストを更新できないもどかしさ。何度も過去の記事でも書いてきましたが、ただ走っているだけでは、速くならない。そう、はっきり意識し始めた瞬間でした。ここから、ランニングフォームを見直す必要性を強く感じ、ドリル練習に目を向けるようになります。

マラソン本から得たヒントは、シザースドリル

さぁ、ここで考えた。どうすれば速くなるか。まずは、本を読もう。
マラソン本でフォーム改善のヒントを探すランナーのイメージ - 第21章
記録が伸び悩み、独学では限界を感じていた時期。マラソン本からフォーム改善のヒントを探し始めました。
一番最初に買った本は、コレです。走れマンガ家、ひぃこらサブスリー

著者は、みやすのんき
職業は 漫画家
50歳を迎えた2014年から不摂生な生活と太り過ぎを反省。マラソンに取り組むようになりサブスリーを達成。その間に体重も85kgから55kgまで減少した。

自分に通じるものがあったんです。この本に書いてあり、今でも意識しているフォームポイントが、シザースドリルでした。

さて問題です。下の図、A図とB図はどちらが適したフォームでしょうか?
ランニングフォームを比較したA図とB図のイラスト 遊脚が接地前に反対脚を追い越すシザース動作 - 第21章
ランニングフォームをA図とB図で比較したイラスト。遊脚の位置と接地タイミングの違いがシザースドリル理解のポイント。
答えは? ……Bなんですよね。足が接地する前に、遊脚の膝が反対の足を通り越す意識。マラソンの本って、実力不足だと書いてあることがチンプンカンプン。それでも、この一文だけは強く頭に残ったのです。

ランニングにおけるシザース動作とは、足が接地する前に遊脚の膝が反対脚を追い越す動きのこと。この意識を身につけるための練習が、シザースドリルです。

マラソンの効果的なフォーム改善法:シザースドリル

足が接地する前に、遊脚の膝が反対の足を通り越す意識
シザースドリルにおける理想的なランニングフォームの動作イラスト - 第21章
シザースドリルで意識したい理想的な脚の動き。遊脚が接地前に前へ出ることで、走行効率が高まります。
遊脚:地面についていない足をいいます。つまり、ランニングにおけるシザース動作とは、遊脚の反対脚が接地する前に、遊脚の膝が反対脚を追い越す動きのこと。この動きを体に覚え込ませるための練習が、シザースドリルというトレーニングです。

一流ランナーのフォームを見ると、このシザース動作が自然に行われています。まずは0.25倍速で確認してみてください。


シザースドリルのトレーニング方法

マラソンのパフォーマンス向上には、効率的なランニングフォームが欠かせません。シザースドリルは、フォーム改善と走力向上を同時に狙える、非常にシンプルで効果的なトレーニングです。

シザースドリルの基本ステップ

  • スタート姿勢:背筋を伸ばし、リラックスした直立姿勢を作る
  • 脚の動き:片脚を前、もう片脚を後ろへ出し、ハサミが開閉するように交互に動かす
  • リズムとバランス:腕を自然に振り、ピッチを乱さず動作を繰り返す

次におすすめなのが、ストレートレッグというドリルです。膝と足首を固定し、股関節主導の動きを身につけるための練習で、ストレートレッグの効果として、次のような変化を実感しました。
  • 脚が後ろに流れにくくなる
  • 接地が安定する
  • シザース動作がスムーズになる
ストレートレッグドリルで股関節主導の動きを確認する様子 - 第21章
ストレートレッグで股関節主導の動きを習得。シザースドリルの精度を高める補助ドリルです。

シザースドリルのメリット

ランニングフォームの向上に直結し、脚の運びがスムーズになります。その結果、走行効率が高まり、長距離でも疲労が溜まりにくくなりました。また、体幹の安定バランス感覚の向上にもつながり、怪我予防の観点でも効果を感じています。

シザース=ハサミ(英語)
シザース=ハサミの動きをイメージしたイラスト - フォーム改善 第21章
シザース=ハサミの動きを意識することがポイント。挟み込む感覚がフォーム改善につながります。
ナップル博士
補足じゃ。脚が後ろに流れる走りは、毎歩“ブレーキ”をかけているようなもの。シザース動作で遊脚を素早く前へ返すと、接地が体の真下に近づき、ブレーキが減って推進力に変わる。同じ心肺・同じ脚力でも、フォームが整うだけでタイムは伸びるのじゃよ。

このドリルと出会ったことで、バナナぴろしはサブスリーという目標を、はっきり意識するようになりました。

ランニング履歴 2年目と7ヵ月

で、今回のランニング履歴、2年目と7ヵ月。ドン
2年目7ヵ月の月間走行距離127.3kmのランニング履歴 - 第21章
2年目7ヵ月の月間走行距離。シザースドリルと出会ったこの時期は127.3km。
127.3km

本を買ったからといって、効果的な練習は全然してません('◇')ゞ。この月の特別なランは、北九州に出張に行ったときのラン。まずは、コレ。
北九州出張中の関門トンネルを抜けるランニングのGPS記録 - 第21章
北九州出張ランのルート。小倉から北へ走り、関門トンネルを抜けました。
小倉から北に走り、関門トンネルを抜ける。関門トンネルって、ランニングコース(780m)になっていて、ランナーが何人かいました。
関門トンネル人道のランニングコース - 第21章
関門トンネル人道。歩いて(走って)渡れる780mのコースです。
そして、翌日はランでなく山登りをしました。場所は、小文字山。
小文字山登山のGPS記録 - 北九州 第21章
小文字山の登山ルート。
小文字山登山の高低差データ - 第21章
小文字山の高低差。なかなかの登りごたえでした。
なんと、ここで出逢いがありました。ランニングスタイルで山頂に行くと、写真家発見。
小文字山の山頂で写真家に出会ったランナー - 第21章
山頂で声をかけられました。
声をかけられました。それは――モデルをしてくれませんか。え? 私? そうです。はい、モデルを引き受けました。その写真は、これ。
小文字山で撮影してもらったモデル写真 その1 - 第21章
写真家さんに撮ってもらった一枚。
小文字山で撮影してもらったモデル写真 その2 - 第21章
北九州の自然を背景に。
小文字山で撮影してもらったモデル写真 その3 - 第21章
思いがけない撮影会になりました。

小文字山で撮影してもらったモデル写真 その4 - 第21章
山頂からの眺めとともに。
小文字山で撮影してもらったモデル写真 その5 - 第21章
普段のランとはまた違う、思い出の一枚に。
小文字山で撮影してもらったモデル写真 その6 - 第21章
北九州市に元気玉を打ち込んできました😂
本を読んだだけでは、まだ走力は変わらない。でも、この「シザースドリル」という考え方を手に入れたことが、停滞期を抜け出す最初の一歩になりました。次回は、それでも続いた怪我との闘いの話です。
▶ 次の話:第22章「走る度に怪我、足の痛みとの闘い」

バナナぴろし
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シザースドリルの次の一手。ケンケン・Aスキップ・ストレートレッグで「反発力」を使い、効率よく速く走るドリルの極意を解説します。


バナナぴろし
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フォームの次は「ピッチとストライド」。10kmの実測データで、走法の違いと走力が伸びる考え方を解説しています。


りんごちゃん
脚をハサミみたいに使うのかぁ。本を読んだだけじゃなくて、ちゃんと体で覚えるのが大事なんだね。北九州のモデル写真もすてき!

バナナぴろし
あはは、あれは良い思い出。シザースドリルは、今でも意識してる一生モノのフォーム改善法だよ。……でも、フォームを変えても、怪我との闘いはまだ続くんだ。次回もお楽しみに!

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筆者

バナナぴろし

著者プロフィール:バナナぴろし

「10km75分」から「2時間49分35秒(サブエガ)」へ。

昭和49年生まれ。2017年1月、40代からランニングを開始。当初は10kmを走るのに75分かかる状態でしたが、独自の「芝生ランニング」を中心としたトレーニング理論を確立し、劇的な記録更新を達成しました。

  • 2年11ヶ月でサブスリー達成(2:58:08)
  • さらに1年4ヶ月でサブエガ達成(2:49:35)

現在はフルマラソンにとどまらず、ウルトラマラソンやトレイルランニングにも挑戦中。机上の空論ではない「実体験に基づいた効率的な練習法」を届けるべく活動しています。

【自己ベスト・実績】
フルマラソン 2時間49分35秒(サブエガ)
ハーフマラソン 1時間18分47秒
10km 35分33秒
5000m 17分22秒

SNS合計フォロワー 10,000人超

X(Twitter): 6,500人 | Facebook: 3,600人

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