それは多くの市民ランナーにとって、
「努力すればいつか届く目標」ではありません。
月間走行距離を伸ばしても、
スピード練習を積み重ねても、
なぜか3時間05分、3時間10分の壁で止まってしまう。
その理由は、練習量やトレーニング理論だけでは説明できません。
本章では、
私バナナぴろしが10km75分という初心者レベルから、
サブスリーを現実にするまでに直面した「最大の壁」について、
実体験をもとに整理します。
サブスリーを分けるのは、
「やると決めたか」ではなく、
何を捨て、何を最優先にするかを決断できたか。
時間・怪我・練習の質。
この3つの壁とどう向き合い、
限られた生活の中でサブスリーをどう現実にしていったのか。
これから本気でサブスリーを目指すランナーに向けた、
覚悟と行動を問う実践的な章です。
サブスリーの壁とは何か|並みの努力では越えられない理由
サブスリー達成までの詳細な体験談を記載しています。ただ一つ、最初に断言できることがあります。
サブスリーは、並みの練習量・並みの覚悟では到達できません。
私バナナぴろしは、10km75分という完全な初心者レベルから、
約3年かけてサブスリーを達成しました。
今回はテクニックや練習メニューではなく、
サブスリーの壁を越えるために本当に必要だった「心構え(メンタル)」について書きます。
サブスリーの壁
これは努力で少しずつ削れる壁ではありません。
多くのランナーが3時間05分、3時間10分で跳ね返される、
想像以上に高く、分厚い壁です。
ここで、あえて一つの言葉を比べてみます。
- サブスリーになると決心した
- サブスリーになると決断した
サブスリーへの「決心」とは何か
決心決心とは、心の中で目標を掲げること。
「よし、やるぞ」と自分を奮い立たせる内面的な準備です。
「サブスリーをすると決心する」とは、
目標に向かって進もうと心に誓う状態を意味します。
だがサブスリーはここからが本当のスタート
「一生愛します。結婚してください」
そう思ったはずなのに、今は違う。
そんな経験、ありませんか?
サブスリー達成に必要な「決断」
決断決断とは、何かを選ぶと同時に、何かを捨てることです。
漢字の通り「断つ」覚悟が含まれます。
「サブスリーになると決断する」というのは、
生活の優先順位を変える覚悟を持つことでもあります。
何を捨てるかを決める競技
- 寝る時間
- 家族との時間
- 甘いもの
- お酒
- 暴飲暴食
- スマホを触る時間
- その他いろいろ
このレベルの覚悟が求められる目標だと私は考えています。
「決心」は心の準備。
「決断」は行動と生活を変える覚悟。
この違いを理解し、決断できたとき、
初めてサブスリーのスタートラインに立てるのだと思います。
月間走行距離の現実|サブスリーに必要な練習量の目安
フルマラソンのタイムと、月間走行距離には明確な相関があります。感覚や気合ではなく、まずは数字の現実を見てください。
- サブ4:120km前後
- サブ3.5:150km前後
- サブ3.15:200km前後
- サブスリー:300km前後
サブ3.15までは比較的スムーズに到達できました。
しかし、そこから先がまったく別世界でした。
3時間00分 ~ 3時間10分
このわずか10分の壁を越えられずに、
足踏みしているランナーは非常に多いと感じています。
サブスリーを阻む本当の壁は、
「才能」でも「根性」でもなく、
要求される練習量の次元が一段上がることです。
具体的にペースで見てみましょう。
- 4'20/km × 42.195km
- 4'15/km × 42.195km
しかしフルマラソンでは、この5秒を42km以上積み重ねます。
この差を埋めるには、
単発のスピード練習では足りません。
月間300km前後を継続できる走力と耐久力が必要になります。
だからこそ、
サブ3.15とサブスリーの間には、
多くのランナーが跳ね返される「現実的な壁」が存在するのです。
サブスリーを阻む3つの壁|時間・怪我・練習の質
月間300kmという数字を見て、「自分には無理かもしれない」と感じた方もいるかもしれません。
では、なぜ多くのランナーがサブスリーの手前で止まってしまうのか。
私自身の経験から、原因は次の3つの壁に集約されると考えています。
時間管理:サブスリー達成を阻む最大の現実
サブスリーを狙うには、月間300km前後が一つの目安になります。
しかし、使える時間は誰にとっても有限です。
仕事、家庭、睡眠、移動時間。
そのすき間に走る時間をねじ込む必要があります。
限られた生活時間の中で300kmを走り切るには、
「余裕があれば走る」では到底足りません。
走る時間を最優先に組み込む覚悟が求められます。
ここで決断できないと、
走行距離は安定せず、結果も安定しません。
怪我の防止:積み上げをゼロにしないために
サブスリーを目指す以上、スピード練習は避けて通れません。
ロング走も必須です。
スピードと距離を両立させる練習は、
確実に身体へ負荷をかけます。
そして一度怪我をすれば、
それまで積み上げてきた練習は簡単に崩れ去ります。
サブスリーに挑戦するということは、
「怪我をしないための工夫」も練習の一部として考える必要があるということです。
トレーニングの質:やった感では超えられない
月間走行距離を伸ばすだけでは、サブスリーには届きません。
スピード練習とスタミナ練習を、
バランス良く継続する必要があります。
「今日は気分が乗らない」
「ちょっと疲れているから軽めで」
こうした判断を積み重ねていると、
練習内容は徐々にブレていきます。
サブスリーを狙う段階では、
その日の気分よりも、決めたメニューを優先する姿勢が重要になります。
この3つの壁をどう乗り越えるか。
それが、サブ3.15とサブスリーを分ける決定的な差だと、私は感じています。
サブスリーを現実にする戦略|生活に組み込む実践テクニック
生活の中にどう組み込めるかで決まる
ここからは、 私バナナぴろしが実際にそれらをどう突破していったのか、 具体的な方法を紹介します。
昼休みランニング|時間がない社会人の最適解
私が選んだ答えが、昼休みランニングでした。
会社の休憩時間は12時〜13時。
仕出し弁当を事前に頼み、12時10分までに食事を終える。
12時15分からスタートです。
メニューは次のような構成でした。
- 1km:アップジョグ
- 2km:ビルドアップ
- 3km:4’15/km前後
- 4km:ラストスパート(全力)
4km目はレペティションに近い感覚で走ります。
短時間×高密度が社会人の武器
朝は眠くて走れない。
夜は家族や生活があって抜け出せない。
だからこそ、誰にも邪魔されない昼休みを選びました。
走り始めたのは2019年5月10日です。
以下は昼休みランの記録です。
| 日付 | 3km目 | 4km目 | ストライド | ピッチ |
|---|---|---|---|---|
| 5/10 | 4'35" | 3'43" | 128 | 207 |
| 5/23 | 4'01" | 3'29" | 138 | 205 |
| 6/1 | 4'15" | 3'32" | 139 | 207 |
| 7/19 | 4'02" | 3'27" | 142 | 203 |
| 8/19 | 4'03" | 3'15" | 144 | 212 |
| 9/13 | 4'10" | 3'16" | 143 | 214 |
ラン後に水浴びをしてから、午後の仕事に戻っていました。
怪我を防ぐための芝生ランニング戦略
サブスリー達成まで、私は大きな怪我を一度もしていません。
その理由はシンプルです。
- 正しいフォームを最優先
- ロードを避け、芝生を積極的に走る
フォームが整ってからロードに戻す。
この順序を守ることで、
月間300kmでも体が壊れませんでした。
芝生ランの詳しいやり方はこちらで解説しています。
バナナぴろし
バナナぴろし
練習の質を安定させるルーティン化
最後に重要なのが、練習を悩まない仕組みを作ることです。
私は、ルーティン練習を取り入れました。
何をやるかを事前に決め、
その日の気分で変えない。
このルーティン練習については、
次回の記事で詳しく書きます。
つづく(サブスリーまで166日)
バナナぴろし

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