りんごちゃん
バナナぴろし
ナップル博士この記事では、厚底が速いとされる仕組み、メリットとデメリット、そして初心者・中級者・レース狙いのレベル別の選び方を整理したうえで、2026年時点で買える10モデルを11,550円〜38,500円の価格順に紹介します。
バナナぴろし
厚底が「シューズの反発で進む」靴なら、薄底は「自分の脚の力で進む」靴です。速いランナーほど両方を持って使い分けています。対になる薄底側の解説はこちらから。
・厚底ランニングシューズは初心者でも大丈夫ですか?
・カーボン入りと入っていない厚底は何が違いますか?
・安い厚底ランニングシューズはありますか?
・厚底シューズの寿命はどれくらいですか?
・練習も全部厚底でいいですか?
【結論】厚底ランニングシューズはこう選ぶ
厚底選びでいちばん多い失敗は、いきなりレース用のカーボンシューズを買ってしまうことです。
カーボンプレート入りのモデルは、ある程度のスピードで、正しく接地できて初めて反発が返ってきます。ゆっくりのジョグでは硬いだけで、しかも脚への負担は普通のシューズより大きくなることがあります。
この記事を「レベル別」で構成しているのは、そこが分かれ目だからです。
厚底ランニングシューズはなぜ速い?仕組みを解説
厚底が速いとされる理由は、大きく2つの要素の組み合わせです。ポイントは、「バネで跳ばしてくれる」というより「失われるはずだったエネルギーを取り戻す」に近いということです。
だからこそ入力(自分が地面に加える力)が小さいと、返ってくるものも小さくなります。「履けば誰でも速くなる」わけではないのは、この理屈からです。
カーボンプレート入りと、入っていない厚底の違い
「厚底=カーボン」ではありません。クッション重視の厚底も同じくらい種類があり、むしろ普段の練習で活躍するのはこちらです。この記事の10選も、両方を含めています。
ナップル博士厚底のメリット・デメリット
デメリットで見落とされがちなのが「不安定さ」です。ソールが厚いぶん足首から地面までが遠くなり、横方向のぐらつきが出やすくなります。とくに脚がまだできていない段階や、疲労した終盤で影響が出ます。もうひとつが「フォームがごまかせる」こと。クッションが着地の粗さを吸収してくれるため、雑な接地でも痛くならず、気づけないまま走り続けてしまうことがあります。厚底だけで練習を組むと、この点が積み残しになります。
りんごちゃん初心者はどれを選ぶ?レベル別の選び方
ここがこの記事の中心です。「自分がどの段階か」で買うべきものは変わります。①初心者・ジョグ中心の人
カーボンは要りません。必要なのは「毎日履いても脚が壊れないクッション」です。この段階で最優先なのは走る量を確保することで、そのためには故障しないことがすべてです。1万円台のクッション系を選び、まずは走る習慣をつくってください。レース用カーボンを買うのは、ここを越えてからで遅くありません。
②練習を積み始めた人
ジョグからペース走まで1足でこなせる万能タイプが効率的です。厚みがあって反発もあるが、カーボンほど硬くない——という中間の層で、いちばん出番が多くなる1足になります。③レースでタイムを狙う人
ここで初めてカーボンプレート入りの出番です。ただしいきなり本番で下ろすのは避けてください。カーボン入りは接地の仕方が変わるため、履き慣れていないとふくらはぎや足底に負担が集中します。レース前にポイント練習で2〜3回は履いて、脚が持つことを確認しておきましょう。
バナナぴろし【2026年】厚底ランニングシューズおすすめ10選
価格の安い順に10モデル紹介します。前章で自分の段階を決めてから見てください。🍌 選定の方針を先に書いておきます
掲載しているのは2026年8月時点で在庫があり、正規に買えるモデルだけです。リンク先が終売していないことを1つずつ確認しています。
前回の記事更新から終売していた8モデルは、すべて入れ替えました。また、転売店で定価の2〜3倍になっているモデルは掲載していません(人気モデルほどこの状態になりやすいため、他サイトで見て探す際もご注意ください)。
①ニューバランス FuelCell Rebel v4(11,550円)|軽くて毎日履ける
厚底なのに軽いという、扱いやすさで人気のモデルです。カーボンプレートは入っていないため硬すぎず、ジョグからペース走まで幅広く使えます。「最初の厚底を1足」という人に最も勧めやすい1足です。1万円台前半で、走る量を増やす時期の相棒になります。
💡 600km走るとして、Rebel v4は1kmあたり約19円です。
②ニューバランス Fresh Foam X 1080 v13(11,636円)|クッションの定番
ニューバランスのクッションモデルの代表格で、長く続いているシリーズです。柔らかく沈み込む履き心地で、距離を積む時期のジョグに向きます。こちらは2E幅の標準モデル。足幅で悩んできた人は、幅の表記を確認して選べるのもニューバランスの利点です。
③ミズノ ネオビスタ(12,540円)|国産ブランドのクッション系
国内ブランドを選びたい人向けの1足です。日本のメーカーは足型の想定が日本人寄りなので、海外ブランドで甲やかかとが合わなかった経験がある人は候補に入れる価値があります。ジョギング・トレーニング用途のクッションモデルで、1万円台前半という価格も入門向きです。
④アシックス スーパーブラスト2(17,490円)|1足で何でもこなす万能型
厚みのあるミッドソールで、ジョグからペース走まで幅広く対応できるモデルです。カーボンレーサーほど硬くなく、それでいて厚底らしい反発が返ってきます。「練習用に1足だけ選ぶなら」という問いに対して、非常に答えになりやすい1足です。②の段階に入った人が最初に検討するモデルとして挙げられます。
⑤アディダス アディゼロ ボストン13(18,700円)|練習からレースまで
アディダスの「ボストン」は練習からレースまでをまたぐ位置づけとして長く続くシリーズです。日常のペース走で使いつつ、そのままレースにも投入できる守備範囲の広さが持ち味。「レース用を別に買うほどではないが、練習用より少し速く走りたい」という段階にはまる1足です。
⑥アシックス メタスピード パリ(19,690円)|カーボン入門としても
アシックスのレース用カーボンシリーズです。この記事のカーボン勢のなかではいちばん手が届きやすい価格で、「初めてのカーボンシューズ」の候補になります。ただし用途はレースとスピード練習です。ジョグで履いても硬さを感じるだけなので、③の段階に入ってから検討してください。
⑦ニューバランス FuelCell SuperComp Elite v4(23,760円)|NBのレース最上位
ニューバランスのレース用カーボンの上位モデルです。①②と同じブランドなので、普段からニューバランスを履いていて足型が合っている人は、レース用も同じブランドで揃えると失敗が少なくなります。サイズ感やフィットが分かっているというのは、レースシューズ選びでは大きな利点です。
⑧ナイキ ズームフライ6(24,200円)|練習でも使えるカーボン
ナイキのカーボン入りモデルのなかでも、レース専用機より耐久性があり、練習にも使える位置づけです。「カーボンを試したいが、レースの日しか履けない靴に2万円以上は出しにくい」という悩みに対する答えになります。入門向け厚底として名前が挙がることが多いのも、この扱いやすさが理由です。
⑨HOKA ボンダイ8(25,300円)|クッション最大級・回復走に
HOKAのクッション最大級モデルです。カーボンは入っておらず、狙いは「速さ」ではなく「脚を守ること」にあります。ポイント練習の翌日の回復走や、体重が重めで着地衝撃が気になる人に向きます。速く走るための靴ではないぶん、用途がはっきりしていれば非常に頼りになる1足です。
⑩HOKA シエロ X1 2.0(38,500円)|最上位のレースモデル
この記事で最も高価な38,500円。HOKAのレース用最上位に位置づけられるカーボンモデルです。正直に書くと、この価格帯が生きるのは「1秒を削りたい」段階に入ってからです。同じ金額で①③⑨のような性格の違う3足が揃うことを考えると、多くの市民ランナーにとっては、まず練習用を充実させるほうが記録は伸びます。そのうえで「勝負靴が欲しい」と思ったときに検討してください。
りんごちゃん買う前に知っておきたい3つの注意点
①「厚底スニーカー」とランニング用の厚底は別物
通販サイトで「厚底 ランニングシューズ 初心者」と検索すると、6,000円前後の商品が大量に出てきます。ただしその多くは、商品説明をよく見ると「立ち仕事」「散歩」「通勤」「身長アップ」といった用途が書かれたファッション系の厚底スニーカーです。見た目は似ていても、走るための反発・安定性・耐久性は想定されていません。「安い厚底ランニングシューズ」を探すと、実質的にこの層に当たります。
本記事が11,550円からになっているのは、そこが「走るための厚底」の下限だからです。安く抑えたいなら、無名の6,000円ではなく型落ちの正規モデルを探すほうが確実です。
②人気モデルは転売価格が混ざる
厚底の人気モデルは、正規の販売店に在庫がないと、転売店の出品だけが検索結果に並びます。実際に今回の選定でも、あるモデルは定価の2〜3倍の価格でしか見つかりませんでした。「同じ型番なのに店によって値段が倍以上違う」ときは、高いほうが転売です。複数の店の価格を並べて、いちばん安い価格帯が本来の実勢価格だと考えてください。
③レース用は本番前に必ず履いておく
カーボン入りは接地の感覚が普通のシューズと変わります。本番でいきなり下ろすと、ふくらはぎや足底にダメージが集中して後半で失速することがあります。最低でもポイント練習で2〜3回、できればレースと同じ距離のペース走を1回はこなしておきましょう。
ナップル博士厚底ランニングシューズのよくある質問
厚底ランニングシューズは初心者でも大丈夫ですか?
クッション系の厚底なら、むしろ初心者に向いています。着地の衝撃が小さく、走り始めの時期にいちばん怖い「故障」を減らせるからです。
ただしカーボンプレート入りのレース用は勧めません。カーボン入りはある程度のスピードで走って初めて反発が返ってくる設計で、ジョグでは硬さを感じるだけ。しかもふくらはぎや足底への負担が普通のシューズより大きくなることがあります。最初は1万円台のクッション系(本記事の①②③)から始めてください。
カーボン入りと入っていない厚底は何が違いますか?
用途がまったく違います。カーボン入りはレース・スピード練習用で、硬く反発が強く、価格は2万円台から。カーボンなしの厚底はジョグ・距離の積み上げ用で、柔らかく沈み込み、1万円台から選べます。
よくある誤解が「厚底=カーボン」ですが、クッション重視の厚底も同じくらい種類があり、普段の練習で活躍するのはむしろこちらです。1足目に選ぶべきなのも通常はカーボンなしのほうです。
安い厚底ランニングシューズはありますか?
通販で「厚底 ランニングシューズ」を安い順に見ると6,000円前後の商品が並びますが、その多くは「立ち仕事」「散歩」「身長アップ」用のファッション系厚底スニーカーで、走ることは想定されていません。
走るための厚底の下限は、おおむね1万円台前半です。予算を抑えたいなら、無名の激安品ではなく型落ちになった正規モデルを探すほうが確実で、結果的に長く使えます。
厚底シューズの寿命はどれくらいですか?
一般にレース用のカーボンモデルほど寿命は短く、クッション系のトレーニングモデルほど長く持ちます。レース用は軽さを優先してソールが削られやすい設計だからです。
交換の目安は走行距離そのものより「感覚の変化」で判断してください。同じペースなのに脚に来るようになった、着地が硬く感じる——これはミッドソールが潰れて反発が落ちたサインです。レース用を練習で履きつぶすと本番で性能が出ないので、用途を分けるのが結局いちばん経済的です。
練習も全部厚底でいいですか?
全部を厚底にするのはおすすめしません。厚底はクッションが着地の粗さを吸収してくれるため、雑なフォームでも痛みが出ず、気づけないまま続けてしまうことがあります。
現実的なのは「長い距離・回復走は厚底、短いスピード練習は薄めのシューズ」という使い分けです。速いランナーほど両方を持っています。脚づくりの観点は薄底シューズの記事にまとめています。
レース用カーボンは本番前に履いておくべきですか?
必ず履いておいてください。カーボン入りは接地の感覚が普通のシューズと変わるため、本番でいきなり下ろすとふくらはぎや足底にダメージが集中し、後半で失速することがあります。
目安はポイント練習で最低2〜3回、できればレースと同じ距離のペース走を1回。ここで違和感が出るなら、そのモデルは自分の脚に合っていない可能性があります。高価な靴ほど「本番用にとっておく」誘惑がありますが、それがいちばん危険です。
厚底と薄底、どちらを買うべきですか?
1足しか買えないなら厚底です。日常の練習量をこなすうえで、故障しにくいクッションがあることの価値が大きいからです。
ただし両者は優劣ではなく役割の違いです。厚底は「シューズの反発で進む」靴、薄底は「自分の脚の力で進む」靴。薄底は短い距離のスピード練習やフォーム改善に効きます。2足目を考える段階になったら、薄底を1足加えると練習の幅が広がります。
まとめ|レベルと用途で選ぶ
- 厚底は「カーボン入り」と「クッション系」で別の靴。まず用途を決める
- 初心者は1万円台のクッション系から。カーボンは後でよい
- カーボン入りはスピードが出て初めて恩恵が出る。ジョグでは硬いだけ
- デメリットは不安定さとフォームをごまかせること
- 通販の安い「厚底」は散歩・立ち仕事用のスニーカーが大半。走るための下限は1万円台前半
- レース用は本番前にポイント練習で2〜3回履いておく
厚底シューズは、確かに走りを楽にしてくれます。
ただし返してくれるのは、自分が入れた力の一部だけです。脚ができるほど、同じ靴でも返りは大きくなります。
だからこそ、最初の1足に4万円を出す必要はありません。まず走る量を確保できる靴を選んでください。
りんごちゃん
ナップル博士
バナナぴろし
厚底が返してくれるのは「自分が入れた力の一部」です。では、その力を無駄にせず前に進む走りとは何か——燃費のいい走り=ランニングエコノミーの鍛え方をまとめました。







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