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初フルマラソンは31kmで撃沈|GPSウォッチで月175km走った先の「30kmの壁」 - 第13章(サブスリーまで715日)

2025年12月6日土曜日

マラソン物語-サブスリーへの道

t f B! P L
GPSランニングウォッチと共にフルマラソンに初挑戦するランナー - サブスリーへの道 第13章
GPSウォッチで月175kmまで走り込み、いざ初フルへ。
しかし待っていたのは「30kmの壁」という現実でした。

りんごちゃん
第12章でGPS時計を買ったバナナぴろし。いよいよフルマラソンに初挑戦だね!完走できた?

バナナぴろし
それがね……結果は31kmでギブアップ。翌週リベンジしても34kmで止まったんだ。「30kmの壁」って、噂以上だったよ。

りんごちゃん
ええっ、あんなに練習してたのに!? 月175kmも走ったんでしょ?

ナップル博士
距離を踏むだけでは足りんのじゃ。フル後半の失速は、エネルギー枯渇・筋疲労・ペース管理の失敗が重なって起こる。"30kmの壁"は、初心者がほぼ全員ぶつかる関門でな。乗り越えるには知識と準備が要るのじゃ。

バナナぴろし
そう。でもこの大失敗で、ようやく“本気の練習”を調べ始めたんだ。今日は、その情けなくて大事な初フル挑戦の記録だよ。

フルマラソンなんて、自分には一生無理だと思っていました。10kmを走るだけで精一杯だった市民ランナーが、GPSランニングウォッチをきっかけに走る楽しさに目覚め、気づけば月間175km、そして人生初のフルマラソン挑戦へ——。

しかし現実は甘くありませんでした。31kmで力尽き、翌週のリベンジでも立ちはだかった30kmの壁。「なぜ走れないのか」「何が足りなかったのか」——その答えは、実際に失敗してみて初めて見えてきました。これからフルマラソンに挑戦したい人、距離が伸びずに悩んでいる人へ、失敗だらけの初フル体験を包み隠さず記録します。
サブスリーまで715日を表した図 - 初フルに挑んだ第13章
大失敗から学んだことが、次への一歩に。サブスリーまで残り715日。

11月のランニング総まとめ|GPSウォッチ導入で走りが激変

初めてのマラソン大会・銚子マラソン10kmに挑戦し、記念すべき初レースのタイムは10km 44分19秒。レース後の帰り道、勢いそのままにGPSランニングウォッチを初購入しました。「もっと走りたい!」という気持ちに火がついた瞬間です。

GPSランニングウォッチを装着して走ると、まさに水を得た魚。ペースやラップが見えるだけで、走るモチベーションが一気に上がるんですよね。とはいえ最初は設定や画面操作が分からず悪戦苦闘…。ランナーなら「あるある」と頷いてしまう場面です。
GPSウォッチ導入後の2017年11月のランニング結果
11月のランニング結果。ロング走3回。GPSで計測できるだけで楽しさが段違い。
ロング走(当時は10kmをロング走と呼んでいました)を3回実施。GPSで計測できることで走るのが楽しくなり、自然と練習量が増えていきました。一方で、寒さの影響で「帰宅ダッシュ」はゼロ回。厚着通勤だったため、走るモードに切り替えるのが難しかった時期です。

11月のラン記録|自己ベスト更新と走る楽しさの爆発

GPSウォッチを手にした11月は、自己ベストを連発した月になりました。
日付距離タイム平均ペースポイント
11/2310.05km43'584'23初レースの44'19をいきなり更新!
11/2510.16km43'254'20ビルドアップ走がハマり再びPB
11/2816.14km1:20'294'59新潟出張ラン。見知らぬ町は格別
2017年11月23日の10km自己ベスト更新のラップ
11/23、10.05kmを43'58。2km目で4'12と"調子が良すぎる"快走でした。
2017年11月25日のビルドアップ走でのPB更新ラップ
11/25、時計を見ながらペースを抑えてスタート→徐々に上げる"狙った走り"。
GPSランニングウォッチでペースを可視化できると、こうした“狙った走り”ができるようになるのが本当に強い。
2017年11月28日の新潟出張での16kmラン記録
11/28、新潟出張で16km。距離も自然と伸びていきました。
見知らぬ町を走るランニングの魅力
見知らぬ町を走る楽しさは格別。気持ちのリフレッシュにも最高です。

12月の走行距離が175kmに伸びた理由と背景

ここでは、2017年12月に起きた“自分でも驚く変化”についてお話しします。これまで月間80kmすら走ったことがなかった私が、12月にどれだけ走ったのかというと…ななな……なんと——
月間走行距離の急増に驚くバナナぴろし
自分でも信じられない数字が出ました。
2017年12月の月間走行距離175.3kmのスクリーンショット
12月の月間走行距離は175.3km。過去最高の2倍以上!
175.3km。過去最高の2倍以上の走行距離です。いったい何が起きたのか?その答えはとてもシンプル。GPSランニングウォッチで走るのが楽しすぎたのです。毎回のランで「どのラップが速いか」「どこで落ちているか」「どれくらい走ったか」が一目でわかるワクワク感。走れば走るほど距離が積み上がっていくのが嬉しくて、気づけば月間175km。
走行距離が伸びて喜ぶバナナぴろし
距離が積み上がるのが嬉しくて仕方ない時期でした。
「ゆっくり走りさえすれば、いくらでも走れる気がする」——そんな感覚が芽生えたのもこの時期です。そして、この“走れる感覚”が大きな転機に。フルマラソンを意識し始めたのも、この12月でした。
どこまでも走れそうな気持ちになったバナナぴろし
「42.195km、走ってみよう」——この思いつきが初フル挑戦につながります。

【初挑戦】フルマラソン31kmで限界を迎えるまで

42.195km。「ゆっくり走れば何とかなるでしょ😆」——そんな軽い気持ちから、2017年12月2日(土)に人生初のフル挑戦を決行しました。江戸川沿いを北へ20km進み、折り返して帰ってくる、シンプルな計画です。
初フルマラソン挑戦で走ったルート
江戸川沿いを北へ20km→折り返し。目安ペースは5'15/km。
走り出しは軽く、気持ちよく足が動きます。「余裕じゃん」——そう思ったのも束の間でした。
江戸川河川敷を快調に走り出すバナナぴろし
前半は快調。「これはいけるぞ」と思っていました。
……そして15km地点。体が重くなり、明らかにペースが落ち始めます。「あれ?おかしい……」。とても20kmまで行ける気がせず、計画より手前で折り返し。
15km地点でペースが落ち始めたバナナぴろし
15kmで早くも異変。折り返しからは足の痛みが出はじめます。
折り返してからは、徐々に足の痛みが出はじめ、息も荒くなり、ただただ前へ進むだけ。そしてついに——ギブアップ。
フルマラソン初挑戦でギブアップ寸前のバナナぴろし
歩かず走れたのは31.0kmまで。初挑戦の壁は想像以上でした。
結果、歩かずに走れたのは31.0kmまで。気になるランナーズハイは……きませんでした(T_T)。その代わり、走り終えてスーパー銭湯に入った瞬間、あまりの気持ちよさに泣きそうになりました(笑)。
フル挑戦後にスーパー銭湯でくつろぐバナナぴろし
ゴール後の銭湯は、ランナーズハイ級の幸福感でした♨
そして翌日——何を血迷ったのか、また10kmを走っています(笑)。12/3(日)10km 43分37秒。初挑戦後とは思えない快走。疲れを知らない時期でした。
フル挑戦の翌日に走った10kmのラップ記録
翌日に10kmを43分37秒。若さ…ではなく、勢いでしょうか(笑)。

【リベンジ】2回目のフルで直面した30kmの壁

翌週、12月9日(土)。初挑戦で31kmまでしか走れなかった悔しさから、フルマラソンのリベンジに挑みました。今回の作戦はひとつ。「前回はペースが速すぎたから、今日はゆっくり走ろう」。設定ペースは5'45/km、前回より30秒以上落として、淡々と走り続けます。

前回しんどくなった15kmも問題なし。20km、25kmも余裕で通過。「これはいけるかも?」と期待がふくらみます。そして30km……。
リベンジのフルマラソンで30kmの壁に直面するバナナぴろし
25kmまで余裕。しかし30kmで、足が重い・痛い・動かない。
足が重い。痛い。動かない。ついに“30kmの壁”が立ちはだかりました。結果は……34kmで完全にストップ。前回の31kmを上回ったとはいえ、まだ完走には届かず。
リベンジのフルマラソンで34kmまで走った記録
34kmでストップ。前回より3km伸びたものの、完走はまだ遠い。
さらに悲劇が……。自宅から20km北上した地点でギブアップしたため、戻るために歩くしかありません。
ギブアップ地点から自宅まで歩いて帰ったルート地図
地図のG→Sの区間をひたすら歩いて帰宅。走れないどころか、歩くのも辛い…。

フルマラソンで気づいたことと次に立てた2つの目標

30kmの壁。初挑戦のときは、この言葉の意味をまったく知りませんでした。終わったあとにラップを見返すと、見事なまでに30km以降の失速パターン。まさに模範的な“駄目ラップ”でした。

30kmの壁とは?

「30kmの壁」とは、フルマラソンの後半で多くのランナーが直面する、エネルギー枯渇・筋疲労・精神的限界が一気にやってくる地点のことです。ここを乗り越えるには、適切なペース管理・こまめな補給・長めの走り込みが欠かせません。
ナップル博士
体に蓄えられるグリコーゲン(糖)は、だいたい30km分しか持たん。それが尽きると、体は脂肪をうまく使えず急に動かなくなる。これが壁の正体じゃ。補給で糖を足し、ゆっくり長く走る練習で脂肪を使う体を作る——それが攻略の鍵なのじゃよ。

そして思いました。「フルマラソンを走れる人って、本当にすごい」。自分も走れるようになりたい。そう思って、ここで2つの目標を立てました。
目標内容
目標①フルマラソンを歩かずに完走する
目標②10kmを40分で走る
この2つを“いつかできたらいいな”ではなく、「絶対に達成してやる」という目標として掲げました。ここから、ぴろしのランニング人生が大きく動き始めます。この日を境に、マラソン練習について情報を集めるように。ロング走、ビルドアップ走、インターバル、閾値走…。
マラソン練習の方法を本気で調べ始めたバナナぴろし
失敗を機に、本気で「正しい練習」を調べ始めました。
それまでの練習といえば「帰宅ダッシュ」「10km走のラストスパート」の2つだけ。しかしこの日から、本格的に“新しい練習”を追加していくことになります。さて、どんな練習が追加されていくのでしょうか。
▶ 次の話:第14章「初めてのショートインターバル練習|マラソン練習の新たなステップ」

バナナぴろし
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マラソンにおける筋肉の種類やエネルギー管理から、"30kmの壁"を乗り切るための考え方を解説。この章で壁にぶつかった私が、後にたどり着いた答えです。


バナナぴろし
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31kmで撃沈したこんな私が、初心者から3年でフルマラソン3時間切り(サブスリー)を達成。失敗と試行錯誤の全記録をまとめました。


りんごちゃん
31km、34km……完走はできなくても、ちゃんと前に進んでるんだね。失敗が次の目標を生んだのがすごい!

バナナぴろし
そうなんだ。この大失敗が「歩かず完走」と「10km40分」という2つの本気目標を生んだ。次回はいよいよ、ちゃんとした練習——インターバル走に初挑戦する話だよ。お楽しみに!

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筆者

バナナぴろし

著者プロフィール:バナナぴろし

「10km75分」から「2時間49分35秒(サブエガ)」へ。

昭和49年生まれ。2017年1月、40代からランニングを開始。当初は10kmを走るのに75分かかる状態でしたが、独自の「芝生ランニング」を中心としたトレーニング理論を確立し、劇的な記録更新を達成しました。

  • 2年11ヶ月でサブスリー達成(2:58:08)
  • さらに1年4ヶ月でサブエガ達成(2:49:35)

現在はフルマラソンにとどまらず、ウルトラマラソンやトレイルランニングにも挑戦中。机上の空論ではない「実体験に基づいた効率的な練習法」を届けるべく活動しています。

【自己ベスト・実績】
フルマラソン 2時間49分35秒(サブエガ)
ハーフマラソン 1時間18分47秒
10km 35分33秒
5000m 17分22秒

SNS合計フォロワー 10,000人超

X(Twitter): 6,500人 | Facebook: 3,600人

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