ライバルとのスパート勝負で感じた「勝ち負け」の意味、記録志向のマラソンチームという環境がもたらす成長、そしてフルマラソンで結果を出すために欠かせない体幹トレーニングの具体的な内容とその効果を、実体験ベースで詳しく解説します。「なぜ体幹を鍛えるとフルマラソンが楽になるのか」「なぜ一人で走るより、誰かと競うと強くなるのか」。その答えが、この章には詰まっています。
練習会での勝負体験|ライバルとのスパートが生んだ意識改革
マラソンチームの練習会は、ただ距離を踏むだけの場ではありません。ライバルと同じペースで走り、最後は本気でぶつかる。そんな実戦に近い練習が、走力と意識を一段引き上げてくれます。この日の練習内容は、キロ5'00で15kmのペース走 → 残りをキロ3'50前後でスパートでした。
マラソンの勝ち負けとは何か|自分との勝負だけでは足りない理由
ケンタローに対しては、初対面の自己紹介の時点で、正直に言えばロックオンしていました。一緒に走って、敗北して、だからこそ絶対に勝ちたい。そんな感情が、一気に湧き上がったのを覚えています。よく言われます。マラソンは自分との勝負。もちろん、それは間違いではありません。ただ、俺はこうも思っています。人と競い合うからこそ、本気になれる。
数年前に見たニュースで、運動会のリレーで順位をつけない/みんな頑張ったから全員1位という話がありましたが、俺は正直、強い違和感を覚えました。勝ち負けがあるからこそ、そこに努力が生まれ、過程が意味を持つ。マラソンも同じだと思っています。一人で黙々と走る練習も大切ですが、誰かと競い、負けて、悔しい思いをすることで、自分の弱さがはっきりと見えてきます。
そして実は、この勝ち負けの意識が、後に大きな問題へと発展します。
記録志向のAチームという環境|走力を伸ばすクラブ
ここで、話題を少し変えます。俺がこのとき加入したAチームというマラソンチームについて紹介します。このAチームは、記録向上を目的としたマラソンチームでした。もともと、αキャプテンは、大きなマラソンクラブの一員でした。そのクラブは、飲み会やファンランも多く、とても楽しい雰囲気の集まりです。ただし、記録を本気で狙う雰囲気ではありませんでした。「もっとガチで走りたい」「本気で走力を上げる環境を作りたい」。そんな思いから、αキャプテンが立ち上げたのがAチームです。
分裂や対立というよりも、「記録を狙いたい人はこちらへ」という支部的な位置づけでした。実際、大きなクラブとAチームを掛け持ちしているメンバーも何人かいました。ただ、αキャプテン自身は、次第にAチーム主体で動くようになっていた印象です。Aチームの連絡手段はLINEグループ。月初めに練習日程を決め、各自が主体的に参加するスタイルでした。
ここで、練習会の話に戻ります。練習会が終わり、集合地点に戻ると、ケンタローがこう言いました。「いつもやっている練習を、少しやろう」。とても興味が湧きました。その練習とは、体幹トレーニングです。
フルマラソンで速くなる体幹トレーニング|プランク8種・約5分
フルマラソンで後半に失速せず、安定したペースを維持するために、俺が「これは必須だ」と実感したのが体幹トレーニングです。それまで、正直に言うと体幹トレーニングというものを、ほとんどやったことがありませんでした。「5分くらいなら余裕だろう」と完全に甘く見ていたのですが、実際にやってみると、想像以上にキツい。笑えるくらいキツかったですが、なんとか1セットを最後までやり切りました。ケンタローは、「これ、毎日やってるよ」と平然と言います。それを聞いて、負けるわけにはいかないと思いました。こうして、俺も体幹トレーニングを継続することを決意します。現在も、この体幹トレーニングは練習メニューの一部として続いています。実際に行っている内容がこちらです。
途中のレストなし
- ① ストレートアームプランク 60秒
- ② スタンダードプランク 30秒
- ③ ワンレッグプランク(右足)30秒
- ④ ワンレッグプランク(左足)30秒
- ⑤ サイドプランク(右)30秒
- ⑥ サイドプランク(左)30秒
- ⑦ スタンダードプランク 30秒
- ⑧ ストレートアームプランク 60秒
体幹トレーニングの重要性
フルマラソンで速く走るために必要なのは、単に脚を速く動かすことだけではありません。体幹の安定こそが、走りの土台になります。車に例えるなら、どれだけ高性能なエンジンを積んでいても、車体が不安定では性能を発揮できません。ランナーも同じで、体幹が弱いと、走力を活かしきれないのです。特にフルマラソンのような長距離では、体幹が安定することで無駄な動きが減り、エネルギー消費を抑えられます。これがランニングエコノミーの向上です。同じスピードでも、より少ないエネルギーで走れるようになる。この省エネ走法こそが、フルマラソン後半の失速を防ぎ、サブスリー達成に近づくための大きな武器になります。
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