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マラソンチームを辞めた理由|PB共有・Strava導入で生まれた価値観の対立 - 第43章(サブスリーまで181日)

2025年12月31日水曜日

マラソン物語-サブスリーへの道

t f B! P L
マラソンチームの価値観の対立とAクラブ脱退を振り返るバナナぴろし - サブスリーへの道 第43章
「入って良かった」と思った矢先のクラブ脱退。少し切なくて、温かい人情物語です。

りんごちゃん
前回「Aクラブに入って良かった」って言ってたのに、7日で脱退ってどういうこと!?

バナナぴろし
良かれと思って、チームのモチベを上げようとPBの共有Stravaの導入を提案したんだ。でも、それが思わぬ摩擦を生んでしまって……。

りんごちゃん
えっ、モチベを上げる提案なのに?

ナップル博士
そこに「価値観のズレ」があったのじゃ。バナナくんは「競争を力に変えて成長したい」タイプ。一方Aクラブは「他人と比較せず、ストレスフリーで走る」が主軸。どちらも正しい。ただ、根本的に向いている方向が違った。記録の共有が、その違いをはっきり浮き彫りにしてしまったのじゃよ。

バナナぴろし
そう。今日は、善意の提案がなぜ摩擦になったのか、PB共有とSNS導入の顛末、そして柏の葉を一緒に走った3人――ジモンさん、ケンタロー、俺――がAクラブを去る決断をするまでを、誰も否定せずに正直に書くよ。

マラソンチームに入ったことで、走る楽しさや刺激が増えた一方、「なんとなく居心地が悪い」と感じたことはありませんか。本章では、芝生ランニングの効果検証として走った柏の葉爽快マラソン後に起きた、マラソンチーム内での価値観の衝突と人間関係の変化について、実体験をもとに整理しています。

チームのモチベーションを高めようとした提案が、なぜ摩擦を生んでしまったのか。LINEでの記録共有、PB公開、X(Twitter)やStravaといったSNS導入。そこにあったのは、「競争を力に変えたい人」「ストレスフリーを大切にしたい人」の価値観の違いでした。最終的にAクラブを脱退する決断に至るまでの流れを通して、マラソンチームにおける人間関係の難しさと、自分に合った環境を選ぶことの大切さを振り返ります。
サブスリーまで181日を示す図 - クラブ脱退を決断した第43章
走りそのものではなく、人間関係の岐路に立った一章。ここからサブスリーまで、残り181日です。

マラソンチーム加入の光と影|価値観の違い

マラソンチームには、本当にいろいろな人が集まります。一人で走っていた頃には得られなかった、仲間と走る楽しさ刺激を感じられるのが大きな魅力です。
  • 【プラスの面】チームが活気づく/目標への向上心が高まる/練習を継続しやすくなる
  • 【マイナス面】出る杭は打たれる/頑張る人ほど浮いてしまう/走力や考え方の違いで距離が生まれる
特に、勝ち負けに対する考え方タイムや記録への価値観競争をどう捉えるか。このあたりは、マラソンチームの人間関係を大きく左右します。この記事では、速さ自体の話ではなく、マラソンチームで起きた価値観のズレと人間関係について、実体験をもとに整理していきます。これからマラソンチームへの加入を考えている方、すでに所属していて「なんとなく合わない」と感じている方に、一つの判断材料になれば嬉しいです。

俺が、なぜマラソンチームに加入したのか。その背景(走ることの意味とクラブ選択)を知っておくと、この先の話がより分かりやすくなります。
バナナぴろし
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走る目的や仲間との出会いを通じて、マラソンクラブ加入に至った思いを綴った体験記です。


マラソンチーム活性化の提案|善意が摩擦に変わった理由

俺がAクラブに加入した当初、チームにはすでに一定の雰囲気と文化がありました。その中で感じていたのは、もっとマラソンチーム全体のモチベーションを高められるのではないかという思いです。仲間の存在や刺激によって走力を伸ばしたい。それをチーム活性化につなげたいと考えました。

そこで提案したのが、LINEグループのイベント機能の活用です。練習会や大会出場予定を事前に登録することで、「誰が参加するのか」「人数はどれくらいか」「予定が合うかどうか」が一目で分かり、マラソンチームとしての行動がスムーズになると考えました。
マラソンチームのLINEグループで練習会や大会予定を管理するイベント機能画面 - 第43章
練習会や大会予定を事前に共有するために提案したLINEイベント機能。チーム全体の予定が見える化されると考えていました。
イベントを立てると、参加・不参加・未定を選択できます。
LINEイベント機能で参加・不参加・未定を選択できる画面 - 第43章
参加可否が可視化されることで運営側の負担が減ると考えました。あくまで「便利な仕組み」としての提案でした。
練習会や大会の参加状況が分かりやすくなれば、チーム運営も楽になり、結果としてマラソンチーム全体の雰囲気も良くなる。この時点では、まさかこの提案が摩擦のきっかけになるとは、正直まったく思っていませんでした。

LINEでのPB共有は必要か?|記録公開が生んだ温度差

LINEグループのイベント機能が定着し、チーム内の連絡や予定共有は、かなりスムーズになっていました。そこで次に提案したのが、目標設定としてのPB(自己ベスト)共有です。大会でのベストタイムや、次に目指す目標を可視化することで、マラソンチーム全体のモチベーション向上につながると考えました。実際、PBを意識することで練習の質が変わったり、仲間の成長が刺激になったりする経験は、多くのランナーが感じたことがあると思います。
バナナぴろしの提案内容
自分や仲間の記録・目標を公開することで、今後の目標を立てやすくなると思っています。フルマラソン、ハーフ、10kmのPBを書いて、それぞれがどこを目指しているのか分かりやすくしませんか。過去のPBでも構いません。書ける人だけで大丈夫です。
そんなメッセージをLINEグループに投稿し、ノート機能にPBを記載しました。
マラソンチームのLINEノートにフルマラソンやハーフのPBを一覧で共有している画面 - 第43章
PBと目標を一覧化することで、互いの立ち位置が分かるようにしました。あくまで強制ではなく「書ける人だけ」の前提でした。
メンバーからは、「いいね、分かりやすい」「目標が見えてやる気出る」。そんな前向きな反応が多く、実際にほとんどのメンバーがPBを記載してくれました。しかし、少し時間が経った頃、チームキャプテンからグループLINEにメッセージが届きます。
このAクラブは、ストレスフリーを主軸にしています。他人と比較して勝った負けたではなく、自分自身と向き合って走力を上げていきましょう。自分の記録を他人に見せることを、ストレスに感じる人もいます。この件は強制ではありません。なので、私はPBを書きません。
このメッセージによって、Aクラブの中では、PBを公開する流れにブレーキがかかる空気が生まれました。PBを共有することが悪いわけではなく、共有しない考え方も、もちろん間違いではありません。ただ、ここで明確になったのは、マラソンチーム内にある価値観のズレでした。この小さな温度差が、後に大きな対立へとつながっていきます。

X・Strava導入の背景|モチベーションを保つ新たな選択

PB共有やラン履歴投稿が難しくなり、AクラブのLINEグループは、少しずつ「静かな場所」になっていきました。それでも、俺の中で走る情熱が消えたわけではありません。むしろ、走力を伸ばしたい日々の練習を前向きに続けたい。その思いは、より強くなっていました。Aクラブに加入した理由も、走力向上に直結する環境がそこにあったからです。

以前は、LINEグループにラン履歴を投稿することで反応が返ってきて、それが大きなモチベーションになっていました。
ラン履歴を投稿する → 反応がある → 嬉しい → また投稿したくなる → かっこいい履歴を残したくて頑張る → ロング走やペース走に挑戦する
この流れは、ランニングのモチベーション維持において、とても良い循環を生んでいました。しかし、「ストレスフリー」を重視する方針が明確になったことで、LINEグループでラン履歴を共有することは、次第にやりづらくなっていきます。そこで選んだのが、共有する場所を変えるという選択でした。チームを煽るためでも、誰かと張り合うためでもなく、自分自身のモチベーションを守るためです。

まず始めたのが、X(Twitter)でした。2019年4月12日、記念すべき初投稿です。
ランニングのモチベーション維持のために始めたX(Twitter)の初投稿画面 - 第43章
ランニング用SNSとしてXを使い始めた最初の投稿。使い方も分からず、とりあえず写真だけ投稿しました。
正直、この時は使い方もよく分かっていませんでした。写真を1枚投稿しただけです。それでも、数件の「いいね」が付いたことで、「また走ろう」と思えるきっかけになりました。居場所を失ったからやめるのではなく、走り続けるために場所を選び直した。それが、X(Twitter)やStravaを使い始めた本当の理由です。

マラソンチームを辞めた理由|価値観の対立とAクラブ脱退

AクラブのLINEグループで、ラン履歴やPBの共有が難しくなった頃、俺はStrava(ストラバ)という、ランニングに特化したSNSの存在を知りました。とりあえずインストールして、当時使っていたEPSONのランニングウォッチと連携。走れば、何もしなくてもラン履歴が自動で記録され、フォローしているランナーの練習内容も見える。「これはすごい……」、正直、そう思いました。
Stravaで表示されたランニング履歴画面。距離やペースが自動で記録されている - 第43章
Stravaに自動で記録されるランニング履歴。練習内容が可視化されることで、モチベーションが高まりました。
Stravaは、走ることに特化したSNSです。GarminやEPSONなどのランニングウォッチと連携すれば、次の流れが完成します。
  • ① 走る
  • ② ウォッチがデータをアプリへ送信
  • ③ 自動でStravaに同期
  • ④ ラン履歴が公開される
  • ⑤ フォローしたランナーの練習が見られる
つまり、サブスリーランナーの練習履歴も、何もしなくても自然に目に入ってくる環境です。ラン履歴の共有が難しくなっていた状況もあり、AクラブのLINEグループに、Stravaを紹介しました。「モチベーション維持に役立つと思います」「興味があればフォローしてください」。実際に、ジモンさんやケンタローをはじめ、数名のメンバーがすぐに反応してくれました。

ところが、グループ全体としては、次第に空気が重くなっていきます。これまでPBの共有ラン履歴の投稿、この2つに否定的だったαキャプテンは、Stravaについても同じスタンスでした。そして、グループLINEに投下されたメッセージをきっかけに、意見の溝は決定的になります。
ナップル博士
これはどちらかが悪いという話ではないのじゃ。「競い合うことで成長する」も、「比較しないことでストレスを減らす」も、どちらも立派なランニング哲学。問題は、正しさではなく相性じゃ。合わない環境で無理に走り続けるより、自分の伸びる方向に合った場所を選び直す――それは逃げではなく、賢い選択なのじゃよ。

競い合うことで成長するという考えと、比較しないことでストレスを減らすという考え。どちらが正しい、ではなく、価値観が根本的に違っていた。その事実が、はっきりと表に出た瞬間でした。まず、ジモンさんが脱退を表明。続いて、ケンタロー。そして、俺もAクラブを離れる決断をしました。柏の葉爽快マラソンを共に走った、この3人が、Aクラブを去ることになります。

これは、誰かを否定した結果ではありません。自分が成長したい方向と、チームの価値観が合わなかった。それだけのことです。マラソンチームを辞めることは、決して逃げではありません。走り続けるために、自分に合った環境を選び直す。その選択が、次の一歩につながっていきます。次回は、サブスリーへの核心――ロング走の本当の重要性の話です。
▶ 次の話:第44章「フルマラソン後半の失速を防ぐ!月間走行距離より大切なロング走の効果とは」

バナナぴろし
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辞めた理由の「裏側」。それでもマラソンチームは、継続力と走力を大きく伸ばしてくれました。その光の側面を実体験で解説します。


バナナぴろし
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この物語の発端でもある「ライバル」の存在。モチベーション維持に欠かせない、競い合える仲間の重要性を実体験で紹介します。


りんごちゃん
どっちも正しいのに、合わなかっただけなんだね……。ちょっと切ないけど、ケンタローたちと一緒に新しい道を選んだのは、きっと正解だったんだ。

バナナぴろし
Aクラブには本当に感謝してる。あの出会いがなければ、ここまで走力は伸びなかった。でも、成長したい方向が違った。環境を選び直すのは、走り続けるための前向きな決断なんだ。次回は、サブスリーの核心「ロング走」の話だよ。お楽しみに!

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筆者

バナナぴろし

著者プロフィール:バナナぴろし

「10km75分」から「2時間49分35秒(サブエガ)」へ。

昭和49年生まれ。2017年1月、40代からランニングを開始。当初は10kmを走るのに75分かかる状態でしたが、独自の「芝生ランニング」を中心としたトレーニング理論を確立し、劇的な記録更新を達成しました。

  • 2年11ヶ月でサブスリー達成(2:58:08)
  • さらに1年4ヶ月でサブエガ達成(2:49:35)

現在はフルマラソンにとどまらず、ウルトラマラソンやトレイルランニングにも挑戦中。机上の空論ではない「実体験に基づいた効率的な練習法」を届けるべく活動しています。

【自己ベスト・実績】
フルマラソン 2時間49分35秒(サブエガ)
ハーフマラソン 1時間18分47秒
10km 35分33秒
5000m 17分22秒

SNS合計フォロワー 10,000人超

X(Twitter): 6,500人 | Facebook: 3,600人

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