りんごちゃん
いよいよサブスリーが見えてきたんだね! 仕上げのスピード練習って、何をやったの?
バナナぴろし
まず有名な「ヤッソ800」をやったよ。800m疾走+400mジョグを10本繰り返す練習だ。でも正直、これは「可もなく不可もなく」だった。
りんごちゃん
えっ、あんなに有名な練習なのに効かなかったの?
ナップル博士
正確には「効きすぎなかった」のじゃ。ヤッソ800は、サブスリーの実力がなくても完走できてしまう。だから走力が一気に伸びた実感は薄い。バナナくんの走力を本当に押し上げたのは「変化走」――1kmごとにペースを上下させる練習じゃった。乳酸を溜めて処理する力と、設定ペースを刻む感覚が同時に磨かれるのじゃよ。
バナナぴろし
そう。今日はヤッソ800の効果と限界、走力を一気に伸ばした変化走、5000mトラックレースで測った現在地(18分00秒!)、そしてサブスリー5か月前のリアルな練習量まで、全部正直に検証するよ。ヤッソ800のよくある質問10連発もあるからお楽しみに。
マラソンのスピード練習の中にヤッソ800というものがあります。しかし実際には、「ヤッソ800は本当にサブスリーに直結するのか?」「きついだけで意味はあるのか?」という疑問を感じながら取り組んでいました。
本記事では、ヤッソ800の効果と限界、走力が大きく伸びた変化走トレーニングの具体的設定、5000mトラックレースで確認したスピードの現在地、サブスリー達成前のリアルな練習量と月間走行距離を時系列で整理し、「どの練習がサブスリーに直結したのか」を明確にしています。今やっているスピード練習を続けるべきか変えるべきか――その判断材料を、この記事で持ち帰ってください。
サブスリー達成に必要なスピード練習の考え方【全体設計】
スピード練習をするにあたり、まずオススメしたいのがトラック5000mレースへのエントリーです。「トラックレースに出る」――これだけで、普段のスピード練習に対する意識が一気に変わります。マラソンを始めて2年6か月目、バナナぴろし自身が実際に行っていた練習内容を、時系列で書いていきます。
サブスリーまであと166日
この日の約5か月後、実際にサブスリーを達成しています。この章では、「どれくらいの練習量で、どんなスピード練習を積み重ねてきたのか」をリアルに感じ取ってもらえたら嬉しいです。
ちなみに6月の時点では、走り込みもスピードも明らかに足りず、サブスリーを取れる自信は【0】でした。6月〜10月にかけて、様々なスピード練習・スタミナ練習を試しました。正直、この期間の積み重ねがなければ、サブスリーは達成できなかったと思っています。
本や論文、インターネットの情報も調べつつ、実際に自分の身体で試行錯誤してきました。スピード練習も本当にいろいろやりました。
ところで、皆さんはヤッソ800をご存じでしょうか? 数あるスピード練習の中でも、マラソンランナーの間で有名なのがヤッソ800です。
ヤッソ800とは?|効果・目的・やり方・基本ルールを解説
ヤッソ800は、フルマラソンでサブスリーを目指すランナーから、サブ4・サブ3.5を狙う市民ランナーまで幅広く行われているスピード練習の一つです。基本構成はとてもシンプルで、800mを疾走 → 400mをジョグでつなぐ、これを1セットとして10本前後繰り返します。レストが比較的長く、1本の距離も長いため、インターバル走の中ではマラソン寄りのスピード練習と言えます。
この練習の最大の特徴は、フルマラソンの目標タイムと直結したペース設定ができる点にあります。重要なのは、800mを「全力」で走るのではなく、目標マラソンタイムに対応した一定ペースで走ること。例えば、フルマラソン3時間00分が目標なら、800mを3分00秒で刻みます。
【ヤッソ800の基本ルール】
・800m:疾走(設定ペース)
・400m:ジョグ(レスト)
・本数:10本前後
目標タイム例
・サブ3 → 800m:3分00秒
・サブ3.5 → 800m:3分30秒
・サブ4 → 800m:4分00秒
このトレーニングは、スピード持久力とペース感覚の両方を鍛えられるため、マラソン後半でも失速しにくい走力作りに役立ちます。
ナップル博士
ポイントは「全力で走らない」ことじゃ。ヤッソ800は目標タイムの“予行演習”。800mを全力で追い込む練習ではなく、サブスリーペースの感覚を身体に刻むための練習なのじゃよ。だから設定を守れることが大事で、ヘトヘトになるのが目的ではないのじゃ。
フルマラソン目標タイム別:ヤッソ800 ペース表
| 目標 | 疾走距離 | タイム | ラップ | ジョグ |
|---|---|---|---|---|
| サブ250 | 800m | 2分50秒 | 3'33/km | 400m |
| サブ3 | 800m | 3分00秒 | 3'45/km | 400m |
| サブ3.15 | 800m | 3分15秒 | 4'04/km | 400m |
| サブ3.5 | 800m | 3分30秒 | 4'23/km | 400m |
| サブ4 | 800m | 4分00秒 | 5'00/km | 400m |
バナナぴろしのヤッソ800実践レビューと結論
松戸陸上競技場で、実際にヤッソ800を行いました。設定ペースを守りながら10本を完遂
当時はミッドフット、現在はフォアフットへ改善
設定ペースは維持できたが余裕は少なかった
| LAP | 距離 | タイム | ペース |
|---|---|---|---|
| 1 | 0.6km | 0:03:03 | 5'11/km |
| 2 | 0.2km | 0:00:48 | 3'47/km |
| 3 | 0.4km | 0:01:37 | 4'04/km |
| 4 | 0.4km | 0:02:32 | 6'06/km |
| 5 | 0.8km | 0:03:03 | 3'45/km |
| 6 | 0.4km | 0:02:27 | 5'45/km |
| 7 | 0.8km | 0:02:59 | 3'33/km |
| 8 | 0.4km | 0:02:41 | 6'21/km |
| 9 | 0.8km | 0:02:56 | 3'33/km |
| 10 | 0.4km | 0:02:42 | 6'27/km |
| 11 | 0.8km | 0:02:52 | 3'26/km |
| 12 | 0.4km | 0:02:39 | 6'24/km |
| 13 | 0.8km | 0:02:52 | 3'31/km |
| 14 | 0.4km | 0:02:41 | 6'29/km |
| 15 | 0.8km | 0:02:51 | 3'29/km |
| 16 | 0.4km | 0:02:42 | 6'22/km |
| 17 | 0.8km | 0:02:51 | 3'22/km |
| 18 | 0.4km | 0:02:53 | 6'51/km |
| 19 | 0.8km | 0:02:52 | 3'26/km |
| 20 | 0.4km | 0:02:47 | 6'36/km |
| 21 | 0.8km | 0:02:45 | 3'19/km |
| 22 | 0.3km | 0:02:22 | 6'57/km |
それでも完遂できたため、「思ったよりきつくない練習だな」と感じました。結論として、ヤッソ800はサブスリーの実力がなくても完走できる練習です。一方で、走力・スタミナが一気に伸びた実感は少なかったのも事実です。
その後、明らかにスピードとスタミナが向上した練習が変化走でした。次章で詳しく解説します。
変化走とは何か|ヤッソ800より走力が伸びた理由と効果
変化走とは、一定距離ごとにペースを意図的に変えながら走るトレーニング方法です。バナナぴろし自身、ヤッソ800よりも走力・スタミナが明確に向上したと感じたのが、この変化走でした。ペースを上げ下げすることで、心拍数が大きく変動し、心肺機能とスタミナの両方に強い刺激が入ります。マラソン本番のように、風・アップダウン・集団の動きに対応する力も身につくため、レース対応力を高める実戦的な練習と言えます。
バナナぴろし
変化走でスタミナが鍛えられる理由
一定ペース走と比べると、変化走は体力の消耗が大きいトレーニングです。しかしこの負荷こそが、マラソン後半でも崩れないスタミナを作る要因になります。特にサブスリーを狙う場合、「余裕のある前半」と「苦しくなる後半」をつなぐ能力が不可欠です。心肺機能を一段階引き上げるトレーニング効果
変化走では、ペースアップ区間で心拍数を一気に上げ、ペースダウン区間で回復させる動きを繰り返します。この心拍変動が、フルマラソンに必要な心肺の粘りを作ります。乳酸処理能力が高まりスピードが安定する
ペースを上げた区間では乳酸が生成されますが、低速区間で乳酸を再利用する能力が鍛えられます。これにより、レース後半でもスピードが極端に落ちにくくなります。
バナナぴろし
変化走のおすすめペース設定
変化走には、2段階・3段階など複数のやり方がありますが、バナナぴろしは3段階変化走をおすすめします。
変化距離:1kmごと
総距離:12〜15km
総距離:12〜15km
- 1段階目:ジョギングペース
- 2段階目:フルマラソン目標ペース
- 3段階目:ややきついと感じる速度
バナナぴろしの変化走実践結果と結論
後半でもペースを維持できる走力が身についた
サブスリーに必要な余裕度を体感できた
| No | 距離 | ラップ |
|---|---|---|
| 1 | 1.0km | 5:12 |
| 2 | 1.0km | 4:39 |
| 3 | 1.0km | 4:24 |
| 4 | 1.0km | 4:11 |
| 5 | 1.0km | 3:36 |
| 6 | 1.0km | 4:22 |
| 7 | 1.0km | 4:09 |
| 8 | 1.0km | 3:37 |
| 9 | 1.0km | 4:24 |
| 10 | 1.0km | 4:03 |
| 11 | 1.0km | 3:40 |
| 12 | 1.0km | 4:20 |
| 13 | 1.0km | 4:11 |
| 14 | 1.0km | 3:49 |
| 15 | 1.0km | 4:11 |
| 16 | 1.0km | 4:25 |
設定したペースで走り続ける能力
変化走を繰り返すことで、ペースが感覚として身体に刻まれます。スピードは、ピッチ × ストライド。バナナぴろしは、呼吸とリズムでペースを調整しています。
変化走でペース感覚が磨かれた
5000mトラックレース挑戦記|スピードの現在地を確認
フルマラソンでサブスリーを狙う上で、自分の純粋なスピードを把握することはとても重要です。この日は5000mトラックレースを控え、前日に刺激入れとして500mダッシュを1本だけ実施しました。当時の感覚としては、「1kmあたり3分08秒前後が今の実力かな」という状態でした。身体のキレを確認する目的で軽めに実施
トラックレースが頻繁に開催されている
緊張感は意外と少なめだった
フォームとリズムを意識して周回
スピードの現在地を客観的に把握
ナップル博士
5000m18分00秒は、1kmあたり3分36秒のペースじゃ。フルのサブスリーペースは3分58秒(1km)。つまり「短い距離なら余裕で速い」状態になった。あとはこのスピードを、42kmの距離耐性に乗せていく――それが残り166日のテーマなのじゃよ。
サブスリーを支えた日常トレーニング実例【実体験】
サブスリー達成は、特別な1回の練習ではなく、日常トレーニングの積み重ねによって作られました。ここでは、バナナぴろしが実際に行っていた「地味だけど効いた練習」を記録ベースで紹介します。出張中のマラソン練習|仙台20km走
仙台に出張があり、空き時間を使って20km走を実施しました。環境が変わっても距離を確保
安定したペースで20kmを走り切った
30km変化走|27km地点で失速した記録
距離とスピードを同時に鍛えるため、30kmの変化走にも挑戦しました。距離とスピードを同時に鍛える狙い
27km地点でペースダウンが起きた
30kmの壁を意識させられた一本
芝生10km走|脚への負担を抑えて距離を積む
ロードばかりだと脚が消耗するため、芝生での10km走も取り入れていました。着地衝撃を抑えながら距離を確保
不整地で体幹とフォームも鍛えられる
芝生で1000mインターバル×5本
さらに、芝生で1000mインターバルを5本。スピード刺激を入れつつ、脚へのダメージは最小限に抑えられます。スピード刺激と脚へのやさしさを両立
月間走行距離と走り込み期の実態【サブ3達成前】
サブスリーを目指すと、「月間何km走ればいいのか?」という疑問を持つ方は非常に多いです。バナナぴろしが、サブスリー達成の約5か月前に走っていた、月間走行距離がこちらです。走り込み期のリアルな記録
この数字を見て、「意外と少ない」と感じた方もいるかもしれません。ただし重要なのは、距離だけを踏んでいたわけではないという点です。この月は、変化走・芝生インターバル・トラックレースなど、質の高いスピード刺激を頻繁に入れていました。
サブスリーに必要なのは、ただ距離を稼ぐことでも、毎日同じペースで走ることでもありません。
距離 × 強度 × 回復
このバランスが噛み合ったときに、走力は一段階上がります。
実際、この月以降にスピード耐性が一気に向上し、「サブスリーが現実的に見え始めた」感覚がありました。月間300km以上を走らなくても、正しい方向で積み上げれば結果は出る。この記録が、これからサブスリーを目指す方の一つの目安になれば嬉しいです。
ヤッソ800のよくある質問|ペース・本数・レスト・初心者対応
ヤッソ800については、「本当に効果あるの?」「きついだけじゃない?」といった疑問をよく聞きます。ここでは、実際にサブスリーを達成した経験をもとに、よくある質問へ正直に答えていきます。| 質問 | 回答 |
|---|---|
| Q1:ヤッソ800とは何ですか? | ヤッソ800とは、フルマラソンの目標タイムに対応したペースで800m疾走+400mジョグを繰り返すインターバルトレーニングです。マラソンに必要なスピード持久力を確認・強化する目的で使われます。 |
| Q2:ヤッソ800の効果は何ですか? | 主な効果は、・目標ペース耐性の確認・心肺へのスピード刺激・レースペースの感覚づくり。ただし、これだけで速くなる万能練習ではありません。 |
| Q3:ヤッソ800はサブ3・サブ4でどう設定しますか? | 基本は「目標マラソンタイム=800mの秒数」です。・サブ3 → 800m:3分00秒・サブ3.5 → 800m:3分30秒・サブ4 → 800m:4分00秒。ペース表はあくまで目安として使いましょう。 |
| Q4:ヤッソ800の本数は何本が適切ですか? | 理想は10本と言われますが、初心者やサブ4〜サブ3.5狙いなら5〜7本でも十分です。無理に10本やるより、設定ペースを守ることを優先してください。 |
| Q5:レスト(400mジョグ)はどのくらいの速さですか? | レストは完全回復しない程度が理想です。目安は、・800m疾走と同じ時間・もしくはやや楽に感じるジョグ。レストが楽すぎると、練習効果は下がります。 |
| Q6:ヤッソ800は初心者でもできますか? | 可能ですが、フルマラソン未経験者には不向きです。初心者は、・1000mインターバル・ペース走から始める方が安全で効果的です。 |
| Q7:ヤッソ800はきつい練習ですか? | 正直に言うと、きついです。ただしそれは、「目標ペース設定が高すぎる」場合がほとんどです。余裕ゼロなら、設定を見直しましょう。 |
| Q8:ヤッソ800は毎日やってもいいですか? | 絶対におすすめしません。頻度は、2〜3週間に1回で十分です。繰り返しやるより、他の練習と組み合わせる方が効果的です。 |
| Q9:ヤッソ800のデメリットはありますか? | デメリットは、・故障リスクが高い・達成感が強くやりすぎやすい。実際、バナナぴろし自身は「効きすぎない」と感じました。 |
| Q10:サブスリーにはヤッソ800は必須ですか? | 必須ではありません。実際に走力が大きく伸びたのは、・変化走・ロング走・芝生インターバル。ヤッソ800は、確認用・刺激入れとして使うのがベストです。 |
バナナぴろし
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バナナぴろし
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りんごちゃん
ヤッソ800は「確認用」で、走力を伸ばしたのは変化走。5000mで18分00秒まで出せるようになったのに、月間は266.2kmなんだね。距離より「質」なんだ。
バナナぴろし
そう。距離 × 強度 × 回復のバランスが噛み合った瞬間に、サブスリーが現実に見え始めたんだ。スピードの土台はできた。次回はそれを支える「筋肉の質」の話。ヤッソ800と変化走で得たスピードを、どう42kmに乗せていくか――いよいよ仕上げに入るよ。お楽しみに!
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