フルマラソンでサブスリー(3時間切り)を達成するために、本当に効果があったスピード練習を、
バナナぴろし自身の実体験・失敗・検証結果をもとに解説します。
マラソンのスピード練習の中に
ヤッソ800というものがあります。
しかし実際には、
「ヤッソ800は本当にサブスリーに直結するのか?」
「きついだけで意味はあるのか?」
という疑問を感じながら取り組んでいました。
本記事では、
・ヤッソ800の効果と限界
・走力が大きく伸びた変化走トレーニングの具体的設定
・5000mトラックレースで確認したスピードの現在地
・サブスリー達成前のリアルな練習量と月間走行距離
これらを時系列で整理し、
「どの練習がサブスリーに直結したのか」を明確にしています。
ヤッソ800に取り組んでいる方、
これからスピード練習を強化したい方にとって、
遠回りしないための判断材料になる内容です。 「今やっているスピード練習を続けるべきか、変えるべきか」 その判断材料を、この記事で持ち帰ってください。
サブスリー達成に必要なスピード練習の考え方【全体設計】
スピード練習をするにあたり、まずオススメしたいのがトラック5000mレースへのエントリーです。「トラックレースに出る」
これだけで、普段のスピード練習に対する意識が一気に変わります。
マラソンを始めて2年6か月目、
バナナぴろし自身が実際に行っていた練習内容を、時系列で書いていきます。
サブスリーまであと166日
この日の約5か月後、実際にサブスリーを達成しています。
この章では、
「どれくらいの練習量で、どんなスピード練習を積み重ねてきたのか」
をリアルに感じ取ってもらえたら嬉しいです。
ちなみに6月の時点では、
走り込みもスピードも明らかに足りず、
サブスリーを取れる自信は【0】でした。
6月〜10月にかけて、
様々なスピード練習・スタミナ練習を試しました。
正直、この期間の積み重ねがなければ、サブスリーは達成できなかったと思っています。
本や論文、インターネットの情報も調べつつ、
実際に自分の身体で試行錯誤してきました。
スピード練習も本当にいろいろやりました。
ところで、
皆さんはヤッソ800をご存じでしょうか?
数あるスピード練習の中でも、
マラソンランナーの間で有名なのがヤッソ800です。
ヤッソ800とは?|効果・目的・やり方・基本ルールを解説
ヤッソ800は、フルマラソンでサブスリーを目指すランナーから、サブ4・サブ3.5を狙う市民ランナーまで幅広く行われているスピード練習の一つです。
基本構成はとてもシンプルで、
800mを疾走 → 400mをジョグでつなぐ、
これを1セットとして10本前後繰り返します。
レストが比較的長く、1本の距離も長いため、
インターバル走の中ではマラソン寄りのスピード練習と言えます。
実はこの練習の最大の特徴は、
フルマラソンの目標タイムと直結したペース設定ができる点にあります。
重要なのは、
800mを「全力」で走るのではなく、
目標マラソンタイムに対応した一定ペースで走ることです。
例えば、
フルマラソン3時間00分が目標なら、
800mを3分00秒で刻みます。
【ヤッソ800の基本ルール】
・800m:疾走(設定ペース)
・400m:ジョグ(レスト)
・本数:10本前後
目標タイム例
・サブ3 → 800m:3分00秒
・サブ3.5 → 800m:3分30秒
・サブ4 → 800m:4分00秒
このトレーニングは、
スピード持久力とペース感覚の両方を鍛えられるため、
マラソン後半でも失速しにくい走力作りに役立ちます。
フルマラソン目標タイム別:ヤッソ800 ペース表
| 目標 | 疾走距離 | タイム | ラップ | ジョグ |
|---|---|---|---|---|
| サブ250 | 800m | 2分50秒 | 3'33/km | 400m |
| サブ3 | 800m | 3分00秒 | 3'45/km | 400m |
| サブ3.15 | 800m | 3分15秒 | 4'04/km | 400m |
| サブ3.5 | 800m | 3分30秒 | 4'23/km | 400m |
| サブ4 | 800m | 4分00秒 | 5'00/km | 400m |
バナナぴろしのヤッソ800実践レビューと結論
松戸陸上競技場で、実際にヤッソ800を行いました。
設定ペースを守りながら10本を完遂
当時はミッドフット、現在はフォアフットへ改善
設定ペースは維持できたが余裕は少なかった
| LAP | 距離 | タイム | ペース |
|---|---|---|---|
| 1 | 0.6km | 0:03:03 | 5'11/km |
| 2 | 0.2km | 0:00:48 | 3'47/km |
| 3 | 0.4km | 0:01:37 | 4'04/km |
| 4 | 0.4km | 0:02:32 | 6'06/km |
| 5 | 0.8km | 0:03:03 | 3'45/km |
| 6 | 0.4km | 0:02:27 | 5'45/km |
| 7 | 0.8km | 0:02:59 | 3'33/km |
| 8 | 0.4km | 0:02:41 | 6'21/km |
| 9 | 0.8km | 0:02:56 | 3'33/km |
| 10 | 0.4km | 0:02:42 | 6'27/km |
| 11 | 0.8km | 0:02:52 | 3'26/km |
| 12 | 0.4km | 0:02:39 | 6'24/km |
| 13 | 0.8km | 0:02:52 | 3'31/km |
| 14 | 0.4km | 0:02:41 | 6'29/km |
| 15 | 0.8km | 0:02:51 | 3'29/km |
| 16 | 0.4km | 0:02:42 | 6'22/km |
| 17 | 0.8km | 0:02:51 | 3'22/km |
| 18 | 0.4km | 0:02:53 | 6'51/km |
| 19 | 0.8km | 0:02:52 | 3'26/km |
| 20 | 0.4km | 0:02:47 | 6'36/km |
| 21 | 0.8km | 0:02:45 | 3'19/km |
| 22 | 0.3km | 0:02:22 | 6'57/km |
可もなく不可もなく、という印象でした。
設定ペースは守れましたが、
この時点ではサブスリーの走力はまだ無かったと思います。
それでも完遂できたため、
「思ったよりきつくない練習だな」と感じました。
結論として、
ヤッソ800はサブスリーの実力がなくても完走できる練習です。
一方で、
走力・スタミナが一気に伸びた実感は少なかったのも事実です。
その後、
明らかにスピードとスタミナが向上した練習が変化走でした。
次章で詳しく解説します。
変化走とは何か|ヤッソ800より走力が伸びた理由と効果
変化走とは、一定距離ごとにペースを意図的に変えながら走るトレーニング方法です。
バナナぴろし自身、
ヤッソ800よりも走力・スタミナが明確に向上したと感じたのが、この変化走でした。
ペースを上げ下げすることで、
心拍数が大きく変動し、心肺機能とスタミナの両方に強い刺激が入ります。
マラソン本番のように、
風・アップダウン・集団の動きに対応する力も身につくため、
レース対応力を高める実戦的な練習と言えます。
バナナぴろし
変化走でスタミナが鍛えられる理由
一定ペース走と比べると、変化走は体力の消耗が大きいトレーニングです。
しかしこの負荷こそが、
マラソン後半でも崩れないスタミナを作る要因になります。
特にサブスリーを狙う場合、
「余裕のある前半」と「苦しくなる後半」をつなぐ能力が不可欠です。
心肺機能を一段階引き上げるトレーニング効果
変化走では、ペースアップ区間で心拍数を一気に上げ、
ペースダウン区間で回復させる動きを繰り返します。
この心拍変動が、
フルマラソンに必要な心肺の粘りを作ります。
乳酸処理能力が高まりスピードが安定する
ペースを上げた区間では乳酸が生成されますが、低速区間で乳酸を再利用する能力が鍛えられます。
これにより、
レース後半でもスピードが極端に落ちにくくなります。
バナナぴろし
変化走のおすすめペース設定
変化走には、2段階・3段階など複数のやり方がありますが、
バナナぴろしは3段階変化走をおすすめします。
変化距離:1kmごと
総距離:12〜15km
総距離:12〜15km
- 1段階目:ジョギングペース
- 2段階目:フルマラソン目標ペース
- 3段階目:ややきついと感じる速度
バナナぴろしの変化走実践結果と結論
後半でもペースを維持できる走力が身についた
サブスリーに必要な余裕度を体感できた
| No | 距離 | ラップ |
|---|---|---|
| 1 | 1.0km | 5:12 |
| 2 | 1.0km | 4:39 |
| 3 | 1.0km | 4:24 |
| 4 | 1.0km | 4:11 |
| 5 | 1.0km | 3:36 |
| 6 | 1.0km | 4:22 |
| 7 | 1.0km | 4:09 |
| 8 | 1.0km | 3:37 |
| 9 | 1.0km | 4:24 |
| 10 | 1.0km | 4:03 |
| 11 | 1.0km | 3:40 |
| 12 | 1.0km | 4:20 |
| 13 | 1.0km | 4:11 |
| 14 | 1.0km | 3:49 |
| 15 | 1.0km | 4:11 |
| 16 | 1.0km | 4:25 |
バナナぴろしが最も重要だと感じたのが、
設定したペースで走り続ける能力
変化走を繰り返すことで、
ペースが感覚として身体に刻まれます。
スピードは、
ピッチ × ストライド。
バナナぴろしは、
呼吸とリズムでペースを調整しています。
変化走でペース感覚が磨かれた
マラソン後半でも安定した走りが可能になります。
とても良いトレーニングなので、
ぜひ一度変化走を取り入れてみてください。
5000mトラックレース挑戦記|スピードの現在地を確認
フルマラソンでサブスリーを狙う上で、自分の純粋なスピードを把握することはとても重要です。
この日は5000mトラックレースを控え、
前日に刺激入れとして500mダッシュを1本だけ実施しました。
当時のバナナぴろしの感覚としては、
「1kmあたり3分08秒前後が今の実力かな」という状態でした。
身体のキレを確認する目的で軽めに実施
申告タイム別にスタートできる点です。
同じ走力レベルのランナーが集まるため、
ペースが合いやすく、非常に走りやすい環境が整っています。
バナナぴろしは、
5000m19分でエントリーしました。
レース会場は、
都内にある織田フィールドです。
トラックレースが頻繁に開催されている
はちまきを巻いて気合十分…のつもりでしたが、
写真を見ると少しボーっとしています😂
緊張感は意外と少なめだった
集団の流れに乗りながら淡々と周回します。
フォームとリズムを意識して周回
スピードの現在地を客観的に把握
当時のスピードレベルと、
サブスリー達成までに必要な課題が明確になりました。
トラックレースは、
マラソン練習の中で埋もれがちなスピード指標を、
数字としてはっきり示してくれます。
サブスリーを目指すなら、
一度は5000mトラックレースに挑戦することを強くおすすめします。
サブスリーを支えた日常トレーニング実例【実体験】
サブスリー達成は、特別な1回の練習ではなく、
日常トレーニングの積み重ねによって作られました。
ここでは、バナナぴろしが実際に行っていた
「地味だけど効いた練習」を記録ベースで紹介します。
出張中のマラソン練習|仙台20km走
仙台に出張があり、空き時間を使って20km走を実施しました。
環境が変わっても練習を継続
疲労を残さないことを優先
30km変化走|スタミナとペース調整の実践
ロング走の中でも特に負荷が高かったのが、30km変化走です。
実戦を意識したロング走
無理な設定は失敗の原因
4'20 → 4'10 → 頑張る速度
27kmで失速しダウン
「設定ペースを守る重要性」を強く学びました。
芝生10km走|足に優しい回復系トレーニング
回復と維持を目的に実施
成長前の正直な状態
芝生インターバル|1000m×5本のルーティン化
走力アップに直結する練習
1000m×5本インターバルを
ルーティンとして記録・管理するようになりました。
数値で振り返ることで、
走力の伸びを客観的に確認できます。
芝生インターバルは正直きついですが、
サブスリーには欠かせないトレーニングでした。
月間走行距離と走り込み期の実態【サブ3達成前】
サブスリーを目指すと、「月間何km走ればいいのか?」
という疑問を持つ方は非常に多いです。
バナナぴろしが、
サブスリー達成の約5か月前に走っていた、
月間走行距離がこちらです。
走り込み期のリアルな記録
この数字を見て、
「意外と少ない」と感じた方もいるかもしれません。
ただし重要なのは、
距離だけを踏んでいたわけではないという点です。
この月は、
変化走・芝生インターバル・トラックレースなど、
質の高いスピード刺激を頻繁に入れていました。
サブスリーに必要なのは、
・ただ距離を稼ぐこと
・毎日同じペースで走ること
ではありません。
距離 × 強度 × 回復
このバランスが噛み合ったときに、
走力は一段階上がります。
実際、
この月以降にスピード耐性が一気に向上し、
「サブスリーが現実的に見え始めた」感覚がありました。
月間300km以上を走らなくても、
正しい方向で積み上げれば結果は出る。
この記録が、
これからサブスリーを目指す方の
一つの目安になれば嬉しいです。
ヤッソ800のよくある質問|ペース・本数・レスト・初心者対応
ヤッソ800については、「本当に効果あるの?」「きついだけじゃない?」
といった疑問をよく聞きます。
ここでは、実際にサブスリーを達成した経験をもとに、
よくある質問へ正直に答えていきます。
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| Q1:ヤッソ800とは何ですか? |
ヤッソ800とは、 フルマラソンの目標タイムに対応したペースで800m疾走+400mジョグを繰り返す インターバルトレーニングです。 マラソンに必要なスピード持久力を確認・強化する目的で使われます。 |
| Q2:ヤッソ800の効果は何ですか? |
主な効果は、 ・目標ペース耐性の確認 ・心肺へのスピード刺激 ・レースペースの感覚づくり ただし、 これだけで速くなる万能練習ではありません。 |
| Q3:ヤッソ800はサブ3・サブ4でどう設定しますか? |
基本は「目標マラソンタイム=800mの秒数」です。 ・サブ3 → 800m:3分00秒 ・サブ3.5 → 800m:3分30秒 ・サブ4 → 800m:4分00秒 ペース表はあくまで目安として使いましょう。 |
| Q4:ヤッソ800の本数は何本が適切ですか? |
理想は10本と言われますが、 初心者やサブ4〜サブ3.5狙いなら5〜7本でも十分です。 無理に10本やるより、 設定ペースを守ることを優先してください。 |
| Q5:レスト(400mジョグ)はどのくらいの速さですか? |
レストは完全回復しない程度が理想です。 目安は、 ・800m疾走と同じ時間 ・もしくはやや楽に感じるジョグ レストが楽すぎると、練習効果は下がります。 |
| Q6:ヤッソ800は初心者でもできますか? |
可能ですが、 フルマラソン未経験者には不向きです。 初心者は、 ・1000mインターバル ・ペース走 から始める方が安全で効果的です。 |
| Q7:ヤッソ800はきつい練習ですか? |
正直に言うと、 きついです。 ただしそれは、 「目標ペース設定が高すぎる」場合がほとんどです。 余裕ゼロなら、設定を見直しましょう。 |
| Q8:ヤッソ800は毎日やってもいいですか? |
絶対におすすめしません。 頻度は、 2〜3週間に1回で十分です。 繰り返しやるより、 他の練習と組み合わせる方が効果的です。 |
| Q9:ヤッソ800のデメリットはありますか? |
デメリットは、 ・故障リスクが高い ・達成感が強くやりすぎやすい 実際、 バナナぴろし自身は「効きすぎない」と感じました。 |
| Q10:サブスリーにはヤッソ800は必須ですか? |
必須ではありません。 実際に走力が大きく伸びたのは、 ・変化走 ・ロング走 ・芝生インターバル ヤッソ800は、 確認用・刺激入れとして使うのがベストです。 |
バナナぴろし
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スピード・スタミナ両面の筋肉バランスを鍛え、マラソン走力を効率的に伸ばすトレーニング理論を紹介

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