しかし、走行距離を積み重ねるだけでは、その壁を越えられないこともはっきりと感じていました。 サブエガ達成に向けて、本当に意味があったと振り返れる練習は大きく3つあります。
どれも「きつい」「地味」「避けたくなる」内容ですが、間違いなく結果につながりました。
- 1つめ レぺテーション後に休まずEペースで走る「鬼連」
- 2つめ 芝生で行うスキップレぺテーション
- 3つめ レース後半を想定した60km走
前回の記事では、スタミナを限界まで引き上げた「鬼連」について詳しく書きました。
サブスリー後のサブエガ達成に決定的だった「鬼練」(レペテーション後の休まずEペース走)の理論と実践方法を詳しく解説します。
しかし、スタミナが整っても、まだ足りなかったものがあります。 それがマラソンで必要なスピードでした。
後半まで粘れるようになった一方で、そもそものトップスピードが不足していると感じる場面が増えていったのです。
今回は、その課題を解決するために取り入れたスキップレぺテーションについて紹介します。
正直、このスピードトレーニングがなければ、サブエガ達成はなかったと断言できます。 結論から言うと、芝生でのスキップレぺテーションは、マラソンに必要なトップスピードとスピード持続力を同時に引き上げてくれました。
マラソンのスピード不足を解消する芝生スキップトレーニング
フルマラソンでサブエガを達成するためには、単に距離を踏むだけでは不十分です。実体験から、以下の3つが揃って初めて結果につながると感じました。
- トップレベルのスピード
- 後半まで落ちないスタミナ
- 苦しい場面でも崩れない精神力
9月には「鬼連」と名付けたトレーニングで中間筋を刺激し、マラソンに必要なスタミナ強化に取り組みました。
サブスリー後のサブエガ達成に決定的だった「鬼練」(レペテーション後の休まずEペース走)の理論と実践方法を詳しく解説します。
しかし、スタミナを鍛えただけではサブエガ達成には届きませんでした。
明確に足りなかったのが、トップスピードです。
トップスピードを引き上げるために重要なのが、地面からの反力をいかに効率よく使えるかという点でした。
この気づきが、スピードトレーニングの方向性を大きく変えることになります。 スピード強化のヒント
ここまで読んで、「なぜスキップでスピードが上がるのか?」と感じた方も多いと思います。
その答えは、スキップ練習の中で自然と身についていく乗り込みの感覚にあります。
ただ脚を速く動かすのではなく、地面に体重を預け、反力を前へ変える動きができているかどうかが、スピード向上の分かれ道でした。
そこで取り入れたのが、スキップを全力で行うスピード練習です。
着地の衝撃を抑えつつ反力を最大限に活かすため、場所は芝生を選びました。
スキップ練習がマラソンのトップスピードを伸ばす効果
スキップを全力で行うレペティション練習は、マラソンにおけるスピード不足を感じているランナーにとって、非常に効果的かつ効率的なトレーニングです。特に100mを10本繰り返す方法は、単なる脚力強化ではなく、トップスピードを引き上げるために必要な動作を集中的に鍛えることができます。
反力を最大限に引き出すスキップトレーニング
マラソンでスピードを高めるには、地面から受ける反力をいかにロスなく推進力へ変えられるかが重要です。全力スキップでは、接地の瞬間に得られる反力を意識的に使うため、自然と接地時間が短くなります。
この動作を繰り返すことで、筋肉と神経系の連動が高まり、強く・速く地面を押せる走りへと変化していきます。
結果として、マラソンにおいてもトップスピードを維持できる身体の使い方が身についていきます。
足の溜めと乗り込みがスピードの土台になる
全力スキップで重要になるのが、足の溜めと乗り込みです。足の溜めとは、脚を引き上げた瞬間にエネルギーを蓄え、それを次の一歩で一気に解放する動作を指します。
この動作を反復することで、脚の振りが大きくなり、自然とストライドが広がっていきます。 さらに、スキップでは一歩ごとに乗り込みの動作が強調されます。
地面に乗り込み、真下へ力を伝える感覚が身につくことで、無駄な力を使わずにスピードを出せる走りへと近づきます。
この感覚こそが、マラソン後半でも失速しにくいスピード持続力の土台になります。
感覚的だった動きが、整理されて理解できるようになった
ランニングや陸上トレーニングに役立つ基本ドリル「Aスキップ」と「Bスキップ」の動作・練習方法・効果をわかりやすく解説する記事です。初心者から経験者までスキル向上におすすめの内容です。
効率的にスピードを鍛えるスキップレぺテーションの練習方法
このスキップトレーニングは、マラソンのスピード不足を感じているランナーでも再現しやすく、効率的にトップスピードを引き上げられる練習です。実際に行っていた内容は以下の通りです。
- 距離:100m
- 場所:芝生(クッション性重視)
- 速度:全力
- レスト:心拍が落ち着くまで完全回復
- 本数:10本
着地衝撃を抑えつつ、トップスピードを引き出す感覚を養った
走る感覚とは違い、脚が前に出ず、反力も十分に使えていない状態だったことを覚えています。 このスキップ練習を継続した結果、脚の振りと乗り込みが明らかに変化していきました。
スキップ動作でも明確なスピード向上を実感できた
| スキップ100mのタイム | キロ換算ペース | スピード評価 |
|---|---|---|
| 25秒 | 4分10秒 / km | 導入期・フォーム習得段階 |
| 21秒 | 3分30秒 / km | トップスピード強化段階 |
これはキロ換算すると4分10秒ペースに相当し、マラソンランナーとしては決して速い動きではありません。 しかし、反力の使い方と足の溜め、乗り込みを意識してスキップ練習を継続した結果、
100mを21秒、キロ換算で3分30秒ペースまでスピードを引き上げることができました。 この40秒/km以上の差は、単なる筋力アップではなく、
マラソンに必要なトップスピードと推進力が底上げされた証拠だと感じています。
スピードトレーニング期における10月・11月の月間走行距離
スキップを中心としたスピード強化トレーニングを取り入れていた時期の、月間走行距離です。距離を追い過ぎず、効率的なマラソントレーニングを意識していました。
10月 270.6km
距離よりも質を優先し、脚への負担を管理していた
疲労を残さず、次のポイント練習へつなげていた
スキップ練習で得られたスピード向上の成果
このスキップレぺテーションによるスピードトレーニングの成果は、トラックでの5000m走に明確に表れました。マラソン練習の一環として行った測定結果です。 5000m 17分22秒
※ 計測時に時計の終了操作を忘れており、記録上は17分31秒と表示されていますが、実際の走行タイムは約17分22秒です。
トップスピードとスピード持続力の向上を数値で確認できた
ピッチは195、ストライドは154cmと、無理に脚を回さずにスピードを出せている数値でした。 心拍数は平均172bpmまで上がっており、余裕のあるジョグではなく、
しっかりとスピードを出した実戦強度で走れていたことが分かります。 ラップを見ると、序盤は3分10秒前後まで自然にスピードが上がり、
中盤で一度ペースを落としつつも、後半は再び3分15秒前後まで戻しています。
これは、トップスピードだけでなくスピードを維持する力が向上している証拠です。 特に意識していたのは、スキップレぺテーションで身につけた反力の使い方と乗り込みです。
無理に脚を回さなくても自然にストライドが出る感覚が身につき、
結果としてこのペース帯で安定して走れるようになりました。 この結果から分かるのは、スキップが単なるドリルではなく、マラソンのスピード不足を解消する効果的なトレーニングだという点です。 距離走だけでは得られなかったトップスピードの底上げが、その後のマラソン練習全体に大きな好影響を与えました。 スキップレぺテーションは、効率的にスピードを伸ばしたいマラソンランナーにとって、確かな手応えを得られる練習方法です。
スキップレぺテーションでトップスピードを底上げし、 鬼連でスタミナを引き上げた。 次に必要だったのは、そのスピードを42km後半まで 「使い切る」ための練習でした。 それが、次回紹介する60km走です。
バナナぴろし流マラソンブログで、60km走の効果と練習方法を丁寧に解説した記事です。


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