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富山駅から立山駅まで30㎞走|絶景と登りを楽しめるランニングコースを紹介

2025年9月16日火曜日

ランニングコース紹介

t f B! P L

ウルトラマラソンに挑戦するうえで、30km超のロング走は欠かせないトレーニングの柱です。
特に「登り基調」のコースを実際に走ることで、持久力だけでなく、脚筋力・補給戦略・フォーム維持力まで総合的に鍛えられます。

この記事では、2025年秋に開催される「みなの天空ウルトラソン」に向けて実施した登り30km走のトレーニング記録をご紹介。
スタートは富山駅、ゴールは立山駅という標高差630m・気温32℃のタフな実走データをもとに、
コース概要・走行データ・得られた効果までを、写真とともに詳細に振り返ります。

登りに強くなる練習法や、本番に向けた準備のヒントを探している方にとって、きっと参考になるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。




① 「みなの天空ウルトラソン」に向けたロング走3本のトレーニング

2025年秋、ウルトラマラソン「みなの天空」に挑戦するにあたり、30km前後のロング走を3本実施しました。

バナナぴろし

みなの天空を知りたい方はこちら:
みなの天空ロード:ウルトラマラソン完全ガイド|75K・40K・35Kのコース攻略・完走率・体験談・GPX付き

みなの天空ロードを舞台にした過酷なロングラン大会の体験記。エイドや景色の様子を交えながら、完走までの道のりがリアルに綴られています。



夏の過酷な環境下で持久力を磨き、長時間の走行と登り坂への対応力を鍛えることが狙いです。

それぞれ異なる環境・天候・コースプロフィールで走ったことで、多角的に自分の状態をチェックすることができました。
以下がその3本の概要です。

ランニング記録 28.02km、平均ペース4分51秒、運動時間2時間15分、気温24℃、平均心拍数149bpm、江戸川市から松戸市周辺コース
ランニング記録 30.03km、平均ペース5分07秒、運動時間2時間33分、気温30℃、平均心拍数158bpm、江戸川から足立区までのランニングコース
ランニング記録 31.06km、平均ペース5分59秒、運動時間3時間05分、気温32℃、平均心拍数151bpm、富山駅から立山駅方面コース、獲得標高630m
No. 日付・コース 距離 特徴
富山駅〜立山駅 31.06km 標高差630m32℃の暑さの中で登りトレ
篠崎〜松戸(江戸川沿い) 30.03km 平坦で直射日光、気温30℃の中で粘りの走り
松戸〜上野方面 28.02km 気温24℃、快適な気候下で良好な記録

この記事ではその中から最も登り要素が強かった「富山駅〜立山駅の30km走」について、コースの魅力や走行データ、得られた効果まで詳しく紹介します。

「みなの天空」のようなアップダウンのあるコースで結果を出すには、単なる距離走ではなく、「登りを含んだ持久系トレーニング」が必要不可欠。
富山の大自然を駆け抜ける実戦形式のトレーニングは、その準備として非常に手応えあるものでした。

② 富山駅から立山駅までの30km|登りと絶景のランニングコース概要

今回のコースは、富山駅をスタートし、立山駅をゴールとする片道約31kmのロングラン。
富山平野を抜け、じわじわと標高を上げていきながら、立山連峰のふもとを目指すという、登り基調のルートです。

富山市から立山町方面へ続くランニングコース地図、走行距離約31km、主要地点やランドマークを通過するルート表示
ランニングコースの標高グラフ、最大標高554m、獲得標高630m、平均標高220m、富山市から立山エリアへ続く上り基調のルート
スタート地点の富山駅周辺は市街地で道幅も広く、序盤は交通量も多め。ただし歩道が整備されており、安全に走れる環境が整っています。
中盤にかけては、田園やのどかな住宅地、川沿いの直線コースが続き、ペースを整えやすい区間です。

終盤、立山町に入ると風景がガラッと変わり、徐々に勾配のある登り坂が現れます。
ゴール直前の立山駅周辺では標高600m超に達し、まさに“天空”を目指すようなランニング体験に。

【おすすめポイント】
  • 景色の変化
    市街地 → 農村部 → 山間部と、30kmで3つの顔を楽しめる

  • 標高差
    約630mの上昇があり、登りトレーニングに最適

  • 交通量の少ない区間多数
    後半は自然豊かで走りやすく、集中できる

実際のルートは国道41号線・8号線を一部利用しつつ、なるべく安全な歩道・裏道をつないで構成しました。
また、途中にはコンビニや自販機も点在しており、補給ポイントにも困りません。

コース全体の様子は、以下の地図でも確認できます:
(※掲載する場合はランアプリのスクショ画像やルートマップをここに挿入)

高低差と距離がしっかり確保されたこのルートは、ウルトラマラソンや山岳レース前の脚づくりとしても非常におすすめです。
観光ラン、遠征ランとしても魅力的なコースと言えるでしょう。

富山駅からのスタート
JR富山駅前からスタート、路面電車が走る市街地を抜けるランニング序盤
ランニングはJR富山駅からスタート。路面電車が走る街中を駆け抜けていきます。


平野部の田園風景
富山平野の田園と遠くに見える立山連峰、真夏の33度ランニングコース初盤
市街地を抜けると一気に広がる富山平野。黄金色の田んぼと立山連峰の景色に励まされながら走ります。


上滝駅に到着
富山地方鉄道の上滝駅、素朴な駅舎と花壇が広がる立山への道中
富山地方鉄道の上滝駅。ローカル線の小さな駅舎に立ち寄り、ここでひと息。


上滝駅周辺の道
上滝駅周辺の住宅街と交差点、立山駅へ向けて登りが始まるエリア
上滝駅周辺の住宅街。ここから道は徐々に登りへ。立山駅まで残り10kmほど。


山間部に入るカーブ道
立山町の山間部、緑に囲まれた静かなカーブ道、夏空と白い雲が広がる中を走る
上滝を過ぎると山間部へ。緑に囲まれた静かなカーブ道を、汗だくで一歩ずつ進んでいきます。


山の稜線と谷を望む景色
立山町の山々と谷間の風景、遠くに見える集落と青空のコントラスト
ふと足を止めると、谷間の向こうに集落と山々。33℃の暑さの中でも、この絶景が気持ちを前に押し出してくれます。



常願寺川と緑の広がり
常願寺川沿いの広大な緑と山並み、夏空の下で光る川の流れ
常願寺川の流れを横目に、コースはさらに標高を上げていきます。ここから立山駅まではまさに「登り基調」。


ダムの迫力ある水流
常願寺川にかかるダムの堰堤から流れ落ちる水流、迫力ある人工物と自然の融合
ダムの水が轟音を立てて流れ落ちるポイント。自然と人工物が交差する光景に足を止めて見入ってしまいます。


立山町の工場群
立山町の砂利採取工場、コンベアが並ぶ産業施設と背景の山々
登りの途中に現れる砂利工場。自然の中に突如として現れる産業施設は、この地域の暮らしを支える存在です。


立山町の古い蔵と住宅街
立山町の古い蔵と住宅街、歴史を感じる街並み
古い蔵が残る集落を通過。立山の歴史を感じる一コマです。


立山山麓スキー場
立山山麓スキー場、夏の緑に囲まれたリフトとゲレンデの風景
立山山麓スキー場に到着。冬とは違う緑のゲレンデが広がります。


立山町の杉林
立山町の杉林に囲まれた細い山道、静けさと涼しさを感じる道
杉林に囲まれた道。静けさと涼しさに包まれながら進みます。


願寺川を見下ろす絶景
立山町の山並みと常願寺川を見下ろす絶景、緑豊かな谷の広がり
眼下に常願寺川、前方には立山の稜線。ゴールが近づいてきました。


常願寺川にかかる鉄橋
常願寺川にかかる鉄橋、緑に囲まれた渓谷の風景
常願寺川にかかる鉄橋。渓谷の景色がラストスパートを後押しします。


立山駅周辺の山々と宿泊施設
立山駅周辺の山々と宿泊施設、ゴール地点の風景
ついに立山駅へゴール!山々と宿泊施設に囲まれた風景が出迎えてくれます。

③ 実走データで振り返る|気温・心拍・ペースの変化

富山駅から立山駅までの30km走は、32℃の高温環境と、標高差630mの登りが組み合わさった過酷なコースでした。
この日は快晴で日差しも強く、走行開始から終盤まで体力の消耗が激しい条件。

それでも一定のリズムを維持しながら走ることで、登り耐性と熱順化を同時に鍛えることができました。
実際のカロスのデータから、以下のような走行状況が確認できます。

  • ✔ 平均ペース:5分59秒/km
  • ✔ 心拍数:平均156bpm(後半にかけて上昇傾向)
  • ✔ ピッチ:175spm前後で安定
  • ✔ パワー:220W前後で一定をキープ
  • ✔ 補給タイミング:10kmごとにジェル+電解質ドリンクを摂取

登りが続く後半では、ペースは落ちてもフォームや心拍を大きく崩すことなく粘れた点が収穫でした。
また、早め早めの補給と水分対策を行ったことで、30℃超の気温下でも脱水や熱中症の兆候は出ませんでした

このように、高温&登坂環境でも安定したパフォーマンスを維持できるかどうかは、ウルトラマラソン本番に向けた重要な指標になります。
特に「みなの天空」のようなアップダウンコースを完走するには、気温・勾配・時間への適応力が求められます。

④ 登り30km走で得られる効果とウルトラ本番への手応え

富山駅から立山駅までの登り30km走は、気温32℃・標高差630mというタフな条件下で行った実戦的トレーニングでした。
このような条件下で30kmを走りきることで、ウルトラマラソン本番に直結するさまざまな効果を得ることができました。

1. 登坂耐性の向上
登りが続く区間では、太ももや臀部(でんぶ)の筋肉をしっかり使うフォームが求められます。
このコースでは後半にかけて勾配が強くなるため、後半型の登り耐性を鍛えるのに最適でした。
ペースは自然と落ちますが、「走り続ける脚づくり」としては非常に効果的です。

2. 高温下での身体適応(熱順化)
気温32℃という真夏日コンディションの中で3時間超のランニングを行ったことで、発汗・心拍管理・水分補給の練習ができました。
ウルトラ本番でも気温が高くなる場面が想定されるため、暑熱順化のトレーニングとしても有意義です。

3. フォーム維持力・集中力の強化
勾配や疲労でフォームが崩れやすくなる後半にこそ、ピッチや姿勢を意識することで集中力を高める必要があります。
この走行では平均ピッチ175、心拍数151 bpmを維持しながら、フォームの安定を保つ意識づけができました。

4. エネルギー・補給戦略の確認
運動時間が3時間超になるため、補給のタイミングや内容も非常に重要。
この走行では、30分〜45分ごとの補給を実施し、本番に向けた燃料管理のシミュレーションができました。

5. 精神的な自信と準備度のチェック
30km超・登り・高温という厳しい条件下でも、最後まで止まらずに走りきれたことで、大きな自信と手応えを得ることができました。
同時に、本番までにさらに強化すべき課題(筋持久・登坂ペース管理)も明確に。

「みなの天空ウルトラソン」のようなアップダウンのある長距離レースでは、こうしたリアルな30km走が、最高のシミュレーションになります。
実戦に近い環境でのロング走を積み重ねることで、本番に向けて身体と心の準備が整っていくのを感じました。

バナナぴろし

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    昭和49年生まれ
    2017年1月1日からランニングを始める。
    初めての10km走を75分

    トレーニング方法を学び、芝生ランニングにたどり着く

    その結果
    2年と11ヶ月で2:58:08(サブスリー)
    その後、
    1年と4カ月で2:49:35(サブエガ)

    5000m: 17:22
    10km: 35:33
    ハーフマラソン: 1:18:47
    フルマラソン: 2:49:35
    ウルトラマラソン: 挑戦中

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