出張先や旅行中でもランニングを楽しみたい方におすすめなのが、現地の街並みや自然を肌で感じられる「旅ラン」。
今回はドイツの大学都市ゲッティンゲンと金融都市フランクフルトを舞台に、朝・昼・夜と走り尽くした体験記をお届けします。
「滞在先で走れる場所ある?」「どんなコースがおすすめ?」という疑問を持つランナーに向けて、コースの詳細・走行ペース・雰囲気まで詳しく紹介!
ランナー目線でまとめたリアルな情報を、ぜひ今後の旅ラン計画にお役立てください。
【ドイツ旅ラン】出張先のゲッティンゲンで朝夜ランニング|川沿い&旧市街を満喫
バナナぴろし
りんごちゃん
バナナぴろし
りんごちゃん
バナナぴろし
出張中でもランニングを楽しみたい──そんな方におすすめなのが、旅先の街を走る「旅ラン」。
今回はドイツ中部の大学都市・ゲッティンゲンで、朝と夜の2回ランニングを実施。
川沿いの自然ルートと、歴史ある旧市街を駆け抜けた様子をリアルにお届けします。
初めての土地でも走りやすいルートか?安全性は?風景の見どころは?
そんな疑問にお応えしつつ、コース詳細・走行データ・感想まで丁寧にまとめました。
■ ゲッティンゲンってどんな街?
ニーダーザクセン州に位置するゲッティンゲンは、世界的に知られる大学の街。
落ち着いた雰囲気の中に歴史的建物やカフェが点在し、旅ランにもぴったりなコンパクトシティです。
特におすすめは、Kiessee(キースゼー)という湖の周辺や、旧市街(Altstadt)の石畳エリア。
地元ランナーにも親しまれており、朝から晩まで走る人の姿が見られました。
■ 【朝ラン】湖と自然を満喫!Kiessee〜Leine川ルート
出発はホテル近くのGöttingen駅から。Leine川に沿って南下し、Kiessee(キースゼー)へ。
湖の周囲は静かで緑に囲まれたトレイルが整備されており、ジョギングには最高の環境でした。
さらにそこから住宅街を抜けてぐるっと一周し、再び市街地方面へ戻る約9kmのコース。
距離 | 時間 | 平均ペース | 心拍 |
---|---|---|---|
9km | 50:38 | 05'37"/km | 平均149bpm |
序盤は5'10"/km前後で安定、後半はアップダウンと信号でペースにバラつきが出たものの、
気温6℃と涼しく、気持ちよく走れました。
朝6時台、静まり返ったゲッティンゲン駅前をスタート。
大通りにはまだ車も少なく、広い歩道がランナーにとって安心です。
少し走るとLeine川沿いの緑地帯に入り、景色が一変。
川のせせらぎと木々の揺れる音が心地よく、まさに早朝ランの特権。
橋の下をくぐると、突然現れたド派手なグラフィティアート。
異国らしさを感じる刺激的なポイントで、思わず足が止まります。
そのまま進むと、ランナーの憩いの場Kiessee湖に到着。
整備された遊歩道が周囲を囲み、湖畔ランにはぴったり。
湖畔には案内板があり、自然保護ゾーンの構成も紹介されています。
朝の水面には霧が立ち込め、幻想的な風景に癒されました。
湖の一角には船型の遊具があるファミリーパークもあり、
休日には家族連れで賑わいそうなエリア。
湖畔の道を進むと、水鳥の大群に出会いました。
カモや白鳥が自由に歩いており、人慣れしていて微笑ましい光景です。
湖畔をさらに進むと、水面から朝靄が立ち昇る幻想的な光景が広がっていました。
水鳥たちが静かに泳ぎ、遠くにはボートハウスらしき建物も。自然と人工が調和した、まさに「絵になる朝ラン」スポットです。
湖を離れて南へ向かうと、視界が一気に開けた草原エリアに。
朝露に濡れた草が一面に広がり、上空には飛行機雲が一直線に伸びていました。
都会の喧騒から離れた、静かな時間を感じることができる区間です。
さらに走っていくと、左手には陸上競技場が現れます。
地元学生や市民ランナーのトレーニング場のようで、スポーツが日常に溶け込んでいる様子が印象的でした。
ラストスパートは住宅街を抜けて北へ。
朝日が建物の間から顔を出し、静かな日常と旅ランの終盤が交差する瞬間でした。
繁華街ではなく、地元の空気が感じられるリアルな風景です。
最後は旧市街に入り、石畳の街並みや教会を眺めながらゴール地点へ。
街は少しずつ目を覚まし始めていて、バスや通勤の人もちらほら。
ちょっと寄り道して立ち寄ったのは、クラシカルな市庁舎前。
ゴシック様式の建物と青空が映えて、朝の光が建物を美しく照らしていました。
ゴール記念に、自撮りで一枚。
偉人像と並んで「走り切ったぞ!」という達成感をパシャリ。旅ランの証として、最高の思い出となりました。
約9kmの朝ランを無事に完走。
ゲッティンゲンの街は、自然と文化が絶妙に融合したランニングフィールドでした。
Kiessee湖の静けさ、川沿いの緑道、旧市街の趣きある街並み──走りながら、まるでその街の一部になったような感覚。
「仕事で訪れた都市」から「特別な思い出の場所」へと変わるのが旅ランの魅力だと、改めて実感しました。
そして、走った先に出会う景色や人、音、匂いが、自分の記憶の地層に深く刻まれていく。
次に訪れる街でも、また朝の空気を感じながら一歩一歩、自分の足で景色を確かめたい。
ランナーであることが、旅をもっと豊かにしてくれる。
そんなことを感じた、最高の朝ランになりました。
■ 【夜ラン】旧市街を駆け抜けるナイトジョグ
日が沈んだ後、2回目のランへ。夜のゲッティンゲンは幻想的で、特に旧市街の石畳とライトアップが美しい!
大学前の広場や商店街を抜けて再びLeine川沿いへと戻る短めのコース。
距離 | 時間 | 平均ペース | 心拍 |
---|---|---|---|
6.15km | 28:19 | 04'36"/km | 平均155bpm |
3km目には03'57"/kmとスピード走に切り替え、街灯の中を駆け抜けるような感覚が楽しいナイトランでした。
人通りは少なく、安全面も問題なし。
■ 旅ランの魅力と今回の気づき
普段見慣れない景色の中を走ることで、旅先の街を五感で感じることができました。
「仕事で来た場所」から「思い出の場所」へと変わるのが旅ランの魅力。
ゲッティンゲンはコンパクトながらランに適したエリアが多く、また訪れたい街のひとつです。
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バナナぴろし
特にマイン川沿いは、信号も少なくて走りやすいんだ。
りんごちゃん
バナナぴろし
朝焼けが見られたら、それだけでもう走ってよかった!って気持ちになるから。
りんごちゃん
私も行ったら朝イチで走ってみたくなっちゃいました〜♪
バナナぴろし
フランクフルトの街が目覚めていく様子を眺めながら走る、贅沢な時間なんだ。
ゲッティンゲンから移動し、次の出張地・フランクフルトへ。
ここでも合間を縫って「旅ラン」を実施しました。
今回は、昼に13km、そして翌朝20kmと、2日連続でライン川沿いをじっくり走った記録です。
フランクフルトってどんな町?
ドイツ中西部に位置するフランクフルトは、金融とビジネスの中心地として知られ、ヨーロッパでも有数の国際都市です。
ヨーロッパ中央銀行の本拠地でもあり、摩天楼の立ち並ぶビル街と、歴史的な旧市街が共存するユニークな都市景観が魅力です。
一方で、自然豊かなマイン川沿いの遊歩道や、落ち着いた公園も多く、出張中のランニングや散歩にも最適な環境が整っています。
空港から市街地までも電車で15分ほどとアクセスが良く、限られた時間でも「旅ラン」を楽しめる都市でもあります。
また、治安も比較的良く、朝晩のランニングにも安心して取り組めるのもポイントです。
初めて訪れる方でも、主要観光地は徒歩やランで巡れる範囲にまとまっており、「ちょっと走って観光」スタイルにもぴったりです。
■ 【Day1・昼ラン】旧市街〜動物園〜博物館エリアを巡る市街ラン(13.5km)
出張の合間、午後の空き時間を使ってフランクフルト市街を巡るランニングを実施。
スタート地点はマイン川南側のSachsenhausen(ザクセンハウゼン)。そこから橋を渡って中心部へ入り、
市庁舎、オペラ座、博物館や公園といった観光スポットを13.5kmのルートで巡りました。
距離 | 時間 | 平均ペース | 心拍数 |
---|---|---|---|
13.54km | 1:24:21 | 5'41"/km | 143bpm |
街中ランならではの信号待ちや人混みの影響で、ペースはやや不安定でしたが、
建物のスケールや文化の香りを感じながら走る感覚は、トレイルとはまた違った魅力。
オペラ座や自然博物館、旧市街など、フランクフルトの主要スポットを自分の足で巡れる贅沢な時間。
「走る観光」として、街の表情をより深く味わうことができました。
赤いディーゼル機関車と線路の街並み。ヨーロッパの都市の中でも「鉄道と共生する生活圏」を感じさせる一枚。
ウェストハーフェン(Westhafen)地区。運河沿いのモダンな建築が並び、ボートも多数停泊。まるで水の都のような景観。
インダストリアル感漂うエリア。旧工場の煙突が残るビル群に、都市再開発の歴史が垣間見える。
石畳の上を歩くヒナ。まさに癒しの瞬間で、街ラン中のちょっとしたご褒美。
フランクフルト大聖堂(Dom)をライン川越しに望む景色。空と街のバランスが絶妙。
大聖堂の真下に近づくアングル。その迫力と荘厳さにしばし足を止めて見上げたくなる。
オッペンハイム公園付近の芝生と塔ビル。リバーサイドに広がる開放的な緑地帯が印象的。
ECB(欧州中央銀行)のガラス張りビルと周辺の住宅街。モダン建築の象徴。
サイクリングロード脇にある落書きアートの建物。市民文化の一端を垣間見る場所。
路面電車も通る交差点。赤レンガのクラシカルな建物が美しく、街の一角を彩っている。
動物園近くの公園にあった石像。自然の中に突然現れるような存在感がある。
女性像の彫刻。やわらかくも力強いフォルムが印象的で、アートの街らしさを感じる。
エッシャー塔(EschenheimerTurm)と超高層ビルの共演。中世と現代の時代が交差する風景。
フランクフルト・アーティストクラブ。緑に囲まれた小さな展示館で静かな時間が流れていた。
公園内の噴水と近代ビル群の対比が美しい。自然と都市が調和する瞬間。
ドイツ銀行ツインタワー。青空を映すガラスの反射が美しい都市の象徴的建築。
メッセタワー(Messeturm)。三角の屋根が特徴の超高層ビルで、フランクフルトのランドマーク的存在。
PwCの高層オフィスビル。近未来的な構造に圧倒される都市建築の真髄。
マロワタワー(Mahlow
Tower)付近。煙突のシルエットが青空に映える工業風景。
■ 【Day2・朝ラン】ライン川を西へ、Frankfurt Höchstまで往復20kmラン
翌朝はしっかり距離を踏みたいと思い、まだ薄暗い時間にスタート。
ルートはひたすらマイン川沿いを西へ進み、Frankfurt Höchst方面へ。
途中で川を渡って折り返すコースで、走りやすく信号も少なめ。
距離 | 時間 | 平均ペース | 心拍数 |
---|---|---|---|
20.77km | 1:52:22 | 5'02"/km | 152bpm |
中盤までは快調にペースを刻み、後半は風が強くなるも良いトレーニングに。
走り終わった頃には街も目覚めて、朝焼けの中の高層ビル群が最高のご褒美でした。
川沿いのビーチエリアから見上げる鉄橋。ローカルな雰囲気漂うカフェが並び、走った後に一息つきたくなる場所。
対岸に工場と煙突が見える風景。都会の中に静けさと自然が調和した、独特の時間の流れを感じました。
木陰の多いランニングロード。緑に囲まれ、脚も心もリフレッシュできるお気に入りのコース。
マイン川をゆっくりと進むクルーズ船。朝ラン中に見るこの光景が、特別な1日の始まりを演出してくれます。
大型の貨物船「Rik
Walther」が目の前を通過。川の物流が生活と密接に結びついていることを実感します。
堰と水門が見える印象的な風景。フランクフルトのインフラの力強さと静けさが共存する場所。
水門の反対側からのビュー。水面に映る建築の幾何学的な形が美しく、立ち止まって見入ってしまう景色でした。
工場エリアに差しかかると、独特の無骨な造形と金属音が印象的。ランのテンポに合わせて変わる景色が楽しい。
草地に群れるガチョウたち。朝の空気を楽しむ彼らの姿に癒されつつ、ペースを落としてのんびりジョグ。
緑の木々の間から見えるのは、バロック様式の美しい建物。突如現れる歴史建築が街ランの醍醐味です。
橋の上から眺める美しい街並みと運河。色とりどりの建物と緑のコントラストが映える。
かつて使われていたであろう巻き上げ機械。産業の歴史が静かに息づく場所。
川沿いに広がる街並みと塔。視界が開けており、風景を一望できるスポット。
乾いた草原と森のコントラストが印象的な一枚。野鳥や動物にも出会えそう。
遠くの山並みを望む広大な牧草地。自然の雄大さと開放感を感じる風景。
ドイツの墓地に掲げられた案内板。
「墓地の尊厳を守り、規則を守ってください」という趣旨の文言が刻まれており、
平日は7時から、日曜・祝日は9時から開門、当日は17時で閉門との記載があります。
クラシックな金属板に刻まれた文字が、荘厳で静謐な雰囲気を醸しています。
日差しを受けて輝く木漏れ日と小道。幻想的で静寂な雰囲気が心を癒す。
ゴシック様式の教会が青空に映える風景。尖塔の高さが街のランドマークになっている。
朝日が差し込むマイン川。静かな水面をカヌーが滑る、清々しい時間帯。
フランクフルトの高層ビル群とモダンな住宅街。川沿いの景色と都市の融合が美しい。
■ 旅ランでフランクフルトの魅力を再発見
今回の2本の旅ランで感じたのは、フランクフルトは都市機能と自然がバランス良く共存しているということ。
特にマイン川沿いは道幅も広く、初心者から上級者まで楽しめるコース。
出張や旅行で訪れた方は、ぜひランニングシューズを忘れずに!
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