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サブスリーからサブエガへ|2時間50分切りの意味・ペース・難易度を実体験で解説 - 新編 第1章(サブエガまで420日)

2026年1月14日水曜日

マラソン物語-サブエガへの道

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サブスリーからサブエガへ:意味・ペース・難易度を実体験で解説 - 新編 第1章(サブエガまで420日)
サブスリーは通過点。次なる壁は「サブエガ」(2時間50分切り)。ここから420日の新たな物語が始まります。

りんごちゃん
つくばでサブスリー達成、おめでとう! …で、新章のタイトルにある「サブエガ」って、何のこと?

バナナぴろし
サブエガは、フルマラソンを2時間50分以内で走ること。平均1km4分01秒だ。サブスリーの次に立ちはだかる、もう一段上の壁だよ。…正直に言うと、サブスリーを達成した直後、俺は燃え尽きてマラソンへの熱が一気に冷めたんだ。

りんごちゃん
えっ、あんなに頑張ったのに…燃え尽きちゃったの? じゃあ、どうして次の目標に向かえたの?

ナップル博士
大きな目標を達成した後に訪れる「サブスリーロス」じゃな。多くのランナーがここで走るのをやめてしまう。バナナくんを引き戻したのは、ある10kmレースじゃ。得意の我孫子で7位――入賞ラインの6位にあと一歩届かず、序盤で飛ばし、勝負どころでギアを上げられなかった。その悔しさが、次の目標を決めさせた。「足りないのはトップスピードだ」とな。

バナナぴろし
今日はサブエガの意味・由来から、必要な走力の目安(5km・10km・ハーフ)、ダニエルズ理論ベースの練習、月間距離、そして挑戦開始時のリアルな実力まで整理するよ。これは――サブエガ達成まで420日間の挑戦記・新編第1章だ。

サブスリーを達成したあと、次の目標としてよく名前が挙がるのがサブエガ(フルマラソン2時間50分切り)です。しかし実際には、「サブエガって何がそんなに違うの?」「必要なペース練習は?」「そもそも難易度はどれくらい?」と、具体像が見えずに立ち止まるランナーも少なくありません。

私自身も、サブスリー達成後に目標を見失い、10kmレースでの悔しい敗戦をきっかけに、初めて「このままでは先に進めない」と痛感しました。この記事では、サブスリーからサブエガへ挑戦したリアルな体験をもとに、必要なペース・走力の目安・練習内容・達成難易度を、数字と実感の両面から分かりやすく解説します。これは、サブエガ達成まで420日間の挑戦記・新編第1章です。

サブエガとは?意味・ペース・達成難易度を分かりやすく解説

サブエガとは、フルマラソンを「2時間50分以内」に完走すること。サブスリー達成後に「次は何を目標にする?」となったとき、最初に立ちはだかる大きな壁がこのラインです。目標タイム2時間50分は、平均すると「1kmあたり4分01秒ペース」。42.195kmをこの平均ペースで押し切るには、スピードだけでなく、後半まで落ちない持久力と、レース当日の調整まで含めた総合力が必要になります。

サブエガの意味と魅力(由来もサクッと)

サブエガは、市民ランナー目線だと「速い人の証明」になりやすい目標です。サブスリーが「走り込みの積み上げ」で届く人が増える一方、サブエガはスピード練習の比重も上がり、要求されるレベルが一段上がります。

ちなみに「エガ」は、お笑いタレントの江頭2:50さん(=2:50)にかけた呼び名。由来は軽くても、やることはガチ。だからこそ達成したときの喜びが大きいです。

サブエガの達成難易度は?割合・レベル感の目安

結論から言うと、サブエガは「やれば誰でも届く」ではなく、達成できる人がかなり絞られる目標です。理由はシンプルで、フルマラソンを4分01秒ペースで走るには、後半の失速を抑える心肺・脚作りに加えて、一定以上のトップスピードも必要だから。

「何パーセントくらい?」という問いはよく出ますが、母数(大会規模・コース・気象条件・記録の集計方法)でブレます。ここでは断定の数字よりも、あなたが照合しやすいように「必要な目安タイム(5km/10km/ハーフ)」で考えるのが現実的です。

40代・50代でも狙えます。ただし回復力の差が出やすいので、ハード練習を増やすより「継続できる設計(頻度・休養・故障回避)」のほうが近道になりやすいです。

必要な走力の目安(5km・10km・ハーフ)

サブエガを目指すうえで多くの人が気になるのが、「今の自分のタイムで、本当に可能性があるのか?」という点だと思います。ここでは、サブエガに見られる走力をもとに、5km・10km・ハーフマラソンの目安タイムを整理しました。コース条件や得意・不得意で前後するため、あくまで“判断材料のひとつ”として使ってください。
種目 目安タイム 見るポイント
5km 17分44秒前後 スピードの土台。
ここが弱い場合はスピード練習インターバルが効果的
10km 36分48秒前後 巡航力の確認ポイント。
閾値走がしっかり積めているかが分かる
ハーフ 1時間21分23秒前後 後半の粘りとスタミナ。
ロング走ペース走の完成度が反映されやすい
フル 2時間50分切り 平均4分01秒ペース。
勝負どころは30km以降

これらのタイムは、ダニエルズ理論に基づくタイムです。

サブエガ達成に必要な練習(まず押さえるべき方向性)

サブエガに必要なのは、ざっくり言うと「速く走る力」と「速いまま長く走る力」の両立です。具体的には、閾値走で巡航力を上げ、インターバルでスピードの天井を押し上げ、ロング走で後半の粘りを作る。そして一番大事なのは、レース当日に4分01秒ペースを“気合い”ではなく“再現できる状態”にしておくこと。次の章で、一般的なトレーニングメニューを具体例付きで整理します。

サブエガ達成に必要な練習内容|インターバル・閾値走・月間走行距離

サブエガ達成のためのトレーニングメニューの考え方

サブエガを目指す練習で大切なのは、「とにかく追い込む」ことではなく、再現性のあるペースを、疲労を管理しながら積み上げることです。ここでは、ダニエルズ理論をベースにした練習の考え方を軸に、サブエガに直結しやすいトレーニングを整理します。無理な設定は故障や停滞につながるため、「できる練習を、継続できる形」で組むことが前提です。
Type 1kmペース
Easy4分35秒 〜 5分04秒
Marathon4分02秒
Threshold3分49秒
Interval3分30秒
Repetition3分15秒
バナナぴろし
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表のE・T・I・Rとは何か。ペース区分(Eペース・Tペース・Iペース・Rペース)の意味と使い方を分かりやすく紹介します。


以下は、サブエガを狙う多くのランナーが取り入れている代表的な練習です。すべてを完璧にこなす必要はありませんが、それぞれの「役割」を理解して組み合わせることが重要です。

インターバル走(スピードの天井を上げる)

インターバル走は、レースペースを余裕に感じるための「スピードの余白」を作る練習です。例としては、1000m × 5本(ペース3分30秒前後、レスト80秒)など。毎回全力ではなく、「設定を揃える」意識が重要になります。

閾値走(Tペース|巡航力の土台)

閾値走は、サブエガを目指すうえで最重要と言っても過言ではありません。フルマラソンで平均ペースを維持する力は、ここで作られます。目安としては、20分前後を「ややキツいが押し切れる」ペースで走る設定。例:3分50秒前後 × 20分。

ロング走・30km走(後半失速を防ぐ)

ロング走は、30km以降に脚が残るかどうかを左右します。毎回30kmを走る必要はありませんが、レース期には30km走を数回入れておきたいところです。ポイントはペースよりも「余裕度」。翌週に影響を残さない範囲で行うのが継続のコツです。

ビルドアップ走・ペース走(レース感覚の定着)

ビルドアップ走ペース走は、レースペースを身体に覚えさせるための練習です。後半にペースを上げることで、実戦に近い負荷を安全に再現できます。

ジョグ・回復走(見落とされがちな最重要要素)

ハード練習の効果を最大化するには、ジョグや回復走で疲労を抜くことが不可欠です。「ジョグが遅くて不安」になる必要はありません。回復が進めば、次のスピード練習の質が上がります。

サブエガ達成に必要な月間走行距離の目安

サブエガを目指す場合、月間走行距離も無視できない指標です。一般的な目安としては、月間280km前後。ただし重要なのは距離そのものより、「質の高い練習を支えられる走行量かどうか」です。

走行距離が少なすぎるとスタミナが不足し、多すぎると回復が追いつかなくなります。自分の年齢・生活リズム・故障歴を踏まえて、継続できる練習量を見つけることが、サブエガへの最短ルートになります。

サブスリー後に訪れた壁|バナナぴろしがサブエガを決意した理由

2019年11月、つくばマラソン。マラソンを始めて3年、ついにサブスリーを達成しました。「サブスリーを達成する」その一点だけを最大の目標にして、暑い夏を走り切りました。そして――

サブスリー達成

目標を達成した直後、正直に言うと、マラソンに対する熱が一気に冷めました。
サブスリー達成後に目標を見失うサブスリーロスの心境
大きな目標を失った後の燃え尽き――サブスリーロス
サブスリーという大きな目標を達成したあと、多くのランナーが経験すると言われる「サブスリーロス」。周囲でも、この段階で走るのをやめてしまう人を何人も見てきました。理由はシンプルです。キロ4分00秒でフルマラソンを走り切るイメージが、どうしても湧かなかった。「無理だろうな」――心のどこかで、そう思ってしまう自分がいました。

そんな停滞期に、ひとつの転機が訪れます。入賞を目指して走った、我孫子市新春マラソン10km。このレースは、結果以上に自分の現状を突きつけられた大会でした。
バナナぴろし
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サブエガを決意させた一戦。我孫子市新春マラソン10kmの参加レポート。入賞への挑戦、レース中の戦略・感想をリアルに綴っています。


レース後に強く残ったのは、ただの「悔しい」では済まされない感情でした。この大会は、過去に40分切り、そして初入賞を達成した、思い出深い10kmレース。「今回も入賞できるだろう」そんな慢心を、どこかで持ってスタートラインに立っていました。

結果は、37分47秒・7位。入賞ラインは6位。あと一歩届かず、賞状すらもらえない順位です。タイムだけを見れば大崩れではありません。しかし、レース内容はまったく別でした。序盤で飛ばしすぎ、中盤でスタミナ切れ、そして勝負どころでギアを上げられなかった。それは故障明けという言い訳以前に、サブスリー達成後、「次に何を目指すのか」を決めないまま走っていたことが原因だと、この10kmではっきり思い知らされました。

「もう、こんな悔しい思いはしたくない」。そこで決めました。次に目指すのは、さらに高い壁。

目指せ、サブエガ
サブエガ達成を目標に再スタートを切った決意の瞬間
悔しさを力に変え、再スタートを切った決意の瞬間
そして――バナナぴろしは、決意から420日後サブエガを達成することになります。

サブエガ挑戦開始時のリアルな実力|記録・設定ペース・明確になった課題

サブエガを決意した時点でのリアルな記録

我孫子市新春マラソン10kmでの悔しさを経て、「本気でサブエガを目指す」と決めた時点での、バナナぴろしの実力を正直に整理してみます。
  • 200mダッシュ:29秒(追い風)
  • 1000m:3分04秒(追い風)
  • 3000m:10分29秒(追い風)
  • 5000m:18分00秒
  • 10km:37分03秒
  • ハーフマラソン:1時間22分45秒(足攣りあり)
  • フルマラソン:2時間58分07秒(足攣りあり)
サブスリーは達成しているものの、数字を冷静に見ると余裕で狙える状態ではないことが分かります。

設定した目標|まずは10km35分切り

サブエガへの挑戦にあたり、設定した目標はシンプルにこの2つでした。
  • ① 10kmを35分切り
  • ② フルマラソンでサブエガ(2時間50分切り)
ただし、最優先に据えたのは10km35分切り。その理由は明確で、我孫子の10kmで「勝負できなかった原因」が、トップスピード不足にあると感じたからです。

平均ペース:3分30秒/km

正直、数字を見た瞬間はこう思いました。「3分30秒って…速すぎないか?」と。

当時設定していた練習ペース

10km35分切りを基準に、当時設定していたトレーニングペースは以下です。

インターバル走:1000m × 5本(レスト80秒)
設定:3分35秒

閾値走:6km
設定:3分45秒

VDOT換算で見えた現実

Jack Daniels のVDOT計算機で、「10km35分」を基準に算出すると、必要なスピードは次のようになります。

Jack Daniels' VDOT Running Calculator
種別 1kmペース
Easy(Eペース)4分23秒 〜 4分50秒
Marathon(Mペース)3分50秒
Threshold(Tペース/閾値走)3分38秒
Interval(Iペース)3分21秒
Repetition(Rペース)3分06秒
閾値走ペース(6km 3分38秒前後)は、「手が届きそう」な感覚がありました。しかし――
  • インターバル:3分21秒
  • レペティション:3分06秒
この2つは、当時の自分にとって明らかに別次元でした。

足りなかったのは、明確にトップスピード
我孫子市新春マラソン10kmで感じた「勝負できなかった感覚」。数値で振り返ることで、その正体がはっきりしました。
ナップル博士
ここがサブスリーとサブエガの決定的な違いじゃ。サブスリーは閾値走(巡航力)の延長で届く。じゃがサブエガは、Iペース3分21秒・Rペース3分06秒という「無酸素域のスピード」が要る。閾値だけ磨いても天井に当たる。だからバナナくんは、まず10km35分切り=トップスピードの底上げを最優先に据えた。正しい現状分析じゃよ。
こうして、サブエガへの旅が本当に始まります。

サブエガまで420日
サブエガ達成を目指して長い山道を一歩ずつ進むランナーを象徴したイメージイラスト
サブエガという遠い頂を目指し、一歩ずつ積み重ねていく道のり
420日間の挑戦が始まった瞬間を象徴するイメージ
▶ 次の話:新編 第2章「サブエガ達成者は何%?サブスリーから420日で2時間50分切りした実データ公開」

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サブエガはIペース3分21秒・Rペース3分06秒…閾値だけじゃ届かないんだね。我孫子の悔しさで「足りないのはトップスピード」ってハッキリしたから、まずは10km35分切りなんだ。

バナナぴろし
そう。サブスリーは「走り込み」、サブエガは「スピードの天井」を上げる戦い。現在地を数字で直視できたところから、420日の旅が本当に始まる。次回は、そもそもサブエガ達成者は何%なのか――到達点の実データを先に見せるよ。お楽しみに!

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筆者

バナナぴろし

著者プロフィール:バナナぴろし

「10km75分」から「2時間49分35秒(サブエガ)」へ。

昭和49年生まれ。2017年1月、40代からランニングを開始。当初は10kmを走るのに75分かかる状態でしたが、独自の「芝生ランニング」を中心としたトレーニング理論を確立し、劇的な記録更新を達成しました。

  • 2年11ヶ月でサブスリー達成(2:58:08)
  • さらに1年4ヶ月でサブエガ達成(2:49:35)

現在はフルマラソンにとどまらず、ウルトラマラソンやトレイルランニングにも挑戦中。机上の空論ではない「実体験に基づいた効率的な練習法」を届けるべく活動しています。

【自己ベスト・実績】
フルマラソン 2時間49分35秒(サブエガ)
ハーフマラソン 1時間18分47秒
10km 35分33秒
5000m 17分22秒

SNS合計フォロワー 10,000人超

X(Twitter): 6,500人 | Facebook: 3,600人

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