ペース走とは|閾値走・ビルドアップ走との違いとペース・距離の目安

りんごちゃん りんごちゃん
ペース走、閾値走、ビルドアップ走……。名前が似すぎてて違いが分からないんです。

バナナぴろし バナナぴろし
いちばんシンプルなのがペース走決めたペースを最初から最後まで変えずに走る練習だよ。閾値走はその中でも強度を決めたもの、ビルドアップ走は後半に上げていくもの、と考えると整理しやすい。

りんごちゃん りんごちゃん
ペースを「変えない」のがペース走なんですね!

ペース走は、設定したペースを一定に保って決めた距離を走る練習です。レースで目標ペースを守る力や、「このくらいの息づかいがキロ◯分」という感覚を体に覚えさせるのに向いています。

この記事では、ペース走と閾値走・ビルドアップ走の違いを整理したうえで、ペースと距離の決め方目標タイム別の目安を解説します。あわせて、ペース走ばかりになったときの落とし穴もお伝えします。

この記事でわかること
  • ペース走とは何か
  • 閾値走・ビルドアップ走・LSDとの違い
  • ペース走のペースと距離の決め方
  • フルの目標タイム別の目安
  • ペース走ばかりになる落とし穴と組み合わせ方

ペース走の中でも「強度を閾値に合わせた」閾値走のやり方とペース表はこちらです。



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ペース走とは|似た練習との違い

練習ペースの動き強度主な目的
ペース走一定目的で決める(レースペースなど)ペース感覚・一定で走り続ける力
閾値走一定10kmペース+10〜15秒ほど(ややキツい)速いペースを保つ力(乳酸処理)
ビルドアップ走段階的に上げる楽→キツい疲れてから上げる力
LSDゆっくり一定長く走る土台

閾値走もペースを一定に保つという点ではペース走の一種です。違いは強度の決め方で、閾値走は「ややキツい」強度にぴたりと合わせます。ペース走はもっと広く、目的に合わせてペースを選ぶ練習です。


ペース走の効果

① 目標ペースを体で覚える

レースで時計を見なくても目標ペースに近い速さで走れるようになります。フルマラソンは前半に速く入りすぎると後半に失速するので、ペース感覚はそのままタイムに直結します。

② 一定のリズムで走り続ける力がつく

ペースを変えずに走り続けるには、呼吸・腕振り・接地のリズムをそろえる必要があります。ペース走を重ねると、無駄の少ない一定の動きが身につきます。

③ レースペースへの自信がつく

目標ペースで10km、15kmと走れた経験は、本番で「このペースなら行ける」という自信になります。


やり方|ペースと距離の決め方

ペースは目的で選ぶ

目的ペースの目安距離の目安
フルの目標ペースを覚えるフルの目標ペース10〜20km
速いペースを保つ力をつける10kmペース+10〜15秒(閾値走)20分〜30分
ハーフ・10kmの準備ハーフのレースペース前後8〜12km

フルの目標タイム別の目安

フルの目標目標ペースペース走の距離の目安
サブ57分06秒8〜12km
サブ45分41秒10〜15km
サブ3.54分58秒12〜18km
サブスリー4分15秒15〜20km

※目標ペースは42.195kmで目標を切れる値(切り捨て)。距離は目安で、走力や時期に合わせて調整してください。

基本の流れ

  1. ウォームアップ:10〜15分のジョグ
  2. ペース走:決めたペースで決めた距離を一定に
  3. クールダウン:10分ほどのジョグ

信号の少ない場所で行う

途中で止まると一定のリズムが途切れます。周回コースや河川敷、トラックなど、止まらずに走れる場所を選んでください。

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🍌 ペース走を設定どおりに走るための2点
ペース走は1kmごとのペースを確認できるGPSウォッチがあると設定どおりに走りやすくなります。距離の長いペース走では、本番で使う補給を試しておくのもおすすめです。
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ナップル博士 ナップル博士
ペース走の成功は「最後の1kmが最初の1kmと同じ」ことじゃ。最後だけ速い、最後だけ遅い、はどちらも設定が合っておらんサインなのじゃよ。


落とし穴|ペース走ばかりだと「疲れたら落ちる」を覚える

ペース走は大事な練習ですが、それだけを繰り返すと副作用があります。長い距離のペース走では、後半に疲労がたまるとペースを保つだけで精一杯になり、最後にズルズル落ちて終わることが多くなります。

これを毎回繰り返すと、体は「疲れたら落ちる」という反応を覚えてしまいます。本番で必要なのは逆の「疲れてから粘る」力です。

練習の終わり方体が覚えること
ペース走で後半に落ちて終わる疲れたら落ちる
ビルドアップ走で最後に上げて終わる疲れてからでも上げられる

そこで、ペース走にときどきビルドアップ走を混ぜるのがおすすめです。筆者は30km走で前半をキロ4分30秒前後で入り、最後の5kmをキロ3分59秒まで上げる練習を取り入れています。詳しくはビルドアップ走の効果とやり方をご覧ください。

1週間の組み合わせ例

タイミング内容
週1回ペース走 or 閾値走
2〜3週に1回ロング走をビルドアップ走にする
残りの日ゆっくりのジョグと休養

関連記事との役割分担
似た練習が3つあります。ペース走=一定で押す(この記事)、ビルドアップ走=後半に上げ切るビルドアップ走の効果とやり方|ペース走との違いと「疲れてから上げる」練習)、変化走=ペースの上げ下げに耐える変化走とは?効果・やり方・ペース設定を完全解説|ウェーブ走の練習法)。

ペース走に関するよくある質問

ペース走と閾値走の違いは何ですか?

どちらもペースを一定に保つ練習ですが、閾値走は強度を「ややキツい」閾値に合わせたものです(10kmペース+10〜15秒ほど・20分前後)。ペース走はもっと広く、フルの目標ペースなど目的に合わせてペースを選びます。

ペース走のペースはどう決めればいいですか?

目的で決めます。フルの目標ペースを覚えるならその目標ペース、速いペースを保つ力をつけるなら10kmペース+10〜15秒(閾値走)が目安です。

ペース走は何km走ればいいですか?

フルの目標ペースで走るなら10〜20kmが目安です。サブ4なら10〜15km、サブスリーなら15〜20kmほど。最後まで同じペースを保てる距離から始めてください。

ペース走で後半にペースが落ちてしまいます。

設定が速すぎるか、距離が長すぎるサインです。ペースを数秒落とすか、距離を短くして「最後まで同じペース」で終われる設定にしてください。

ペース走の頻度はどのくらいですか?

週1回が目安です。インターバルや閾値走と同じ週に入れる場合は、間に回復のジョグの日を挟んでください。


まとめ|ペース走は「一定で走る力」を作る練習

ペース走とは決めたペースを最初から最後まで一定に保つ練習
閾値走との違い閾値走は強度を「ややキツい」閾値に合わせたペース走
ペースの決め方目的で選ぶ(フルの目標ペース/10kmペース+10〜15秒 など)
成功の目安最後の1kmが最初の1kmと同じ
落とし穴ペース走ばかりだと「疲れたら落ちる」を覚える→ビルドアップ走を混ぜる

ペース走はレースの目標ペースを体に覚えさせる、いちばん基本の練習です。最後まで同じペースで終われる設定を守り、ときどきビルドアップ走で「疲れてから上げる」経験を混ぜると、レース後半に強くなります。

りんごちゃん りんごちゃん
まずはサブ4ペースのキロ5分41秒で、10km一定に走ってみます!

バナナぴろし バナナぴろし
一定で走れたら、それが本番の自信になるよ。

ペース走に慣れたら、後半に上げる「ビルドアップ走」で本番の粘りを作りましょう。30km走の実走ラップつきです。



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