ランニングシューズのサイズの選び方|25cmと24.5cmを履き比べた結果

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りんごちゃん りんごちゃん
バナナぴろし、新しいシューズ、いつもより小さいサイズにしたんだって?

バナナぴろし バナナぴろし
そうなんだ。今まで5足以上、ずっと25cm。今回はじめて24.5cmを買ってみたんだけど……走ってみたら、指が窮屈でね。

りんごちゃん りんごちゃん
えっ、0.5cmでそんなに違うの? 博士、シューズのサイズって、結局どう選べばいいんですか?

ナップル博士 ナップル博士
よい質問じゃ。日本の靴の「サイズの数字」が何を表しているか、メーカーは何と言っているか、走ると足がどう変わるか。決まりと論文から順に見ていこう。

ランニングシューズのサイズは、「足の実寸と同じでいい」「0.5cm大きめ」「1cm大きめ」と、言う人によって違います。私(バナナぴろし・52歳・フル自己ベスト2時間49分38秒)も、深く考えずにずっと25cmを買ってきました。

2026年10月、はじめて24.5cmのジョグ用シューズを買って走ってみたところ、指が窮屈で、親指を上げるときもキツい感じがありました。そこで、日本の靴のサイズの決まり、メーカーの公式の説明、走ると足の形がどう変わるかを調べた論文を読み、サイズの選び方をまとめました。

この記事でわかること
  • 日本の靴の「24.5cm」は、靴の長さではなく足の長さを表している
  • メーカーが勧めるつま先の余裕(ナイキの公式の目安)
  • 足の正しい測り方(アシックスの公式の手順)
  • 走ると足の長さ・アーチ・つま先の空間がどう変わるか(論文5本)
  • 25cmと24.5cmを履き比べた筆者の体験と、ハーフサイズで迷ったときの考え方

【結論】実寸を測って、つま先に親指の幅ほどの余裕

シューズを履いて立った足のつま先を、上から手の指で押して、足の指の先とシューズの先のすき間を確かめている説明図
シューズを履いて立ち、つま先を上から指で押して、足の指の先とシューズの先のすき間(手の親指の幅ほどが目安)を確かめる。

先に結論です。

  1. まず足の実寸(足長)を測る。裸足で、両足とも。左右で違えば大きいほう
  2. 日本のサイズ表示は「足の長さ」なので、実寸と同じ表示の靴から試し履きを始める
  3. 立って、足の親指の先とシューズの先のあいだに、手の親指の幅ほどの余裕があるかを見る(ナイキの公式の目安)
  4. そのうえで、足の指が上下に動かせるか。窮屈なら0.5cm上げる

「実寸+0.5cm〜1cm」という言い方もよく聞きますが、これはよく言われる目安で、決まった根拠のある数字ではありません。日本の靴はもともとつま先に余裕を持たせて作られているので、数字だけで決めず、履いたときのつま先の空間で決めるのがいちばん確かです。


日本の靴のサイズは「足の長さ」|24.5cmの靴の中は24.5cmではない

意外と知られていないのが、日本の靴の「24.5cm」は、靴の長さではないということです。

日本の靴のサイズは、JIS(日本産業規格)の「靴のサイズ」(JIS S 5037)で、足長(かかとから一番長い指の先までの長さ)と足囲で表すと決められています。つまり24.5cmの靴は「足長24.5cmの人に合うように作った靴」という意味です。

靴の業界団体の一般社団法人 足と靴と健康協議会(FHA)は、これを「足入れサイズ」と説明しています。同協議会の説明では、23.0cm表記の靴の内側を測ると24cm前後の長さがあるそうです。靴の中には、表示より1cmほど長い空間がもともと作られていることになります。この余裕を「捨て寸(すてすん)」と呼びます。

表示意味出典
24.5cm足長24.5cmの人に合う靴(足入れサイズ)JIS S 5037・足と靴と健康協議会
靴の内側の長さ表示より長い(例:23.0cm表記で24cm前後)足と靴と健康協議会
つま先の余裕の目安足の親指とシューズの先のあいだに、手の親指の幅ほどナイキ公式(日本語ページ)

ナイキの日本語の公式ページ「ランニングシューズの適切なフィット感の見極め方」では、ランニングシューズは足の親指とシューズの先のあいだに、手の親指の幅ほどの余裕があるサイズに合わせて作られている、と説明されています。走ると足が地面に押されて広がるので、歩くときの靴より少し余裕がほしい、という説明もあります。

ただし、海外ブランドの靴はUSサイズなどを日本のcmに換算して表示しています。アシックスの公式のサイズ表にも、レース用の靴型などでは換算が「シューズのタイプによって異なる場合があります」と書かれています。同じ「25cm」でも、メーカーやモデルで中の空間は少しずつ違うと考えておくのが安全です。

りんごちゃん りんごちゃん
じゃあ、足が24.5cmなら、24.5cmの靴で、つま先には最初から余裕があるってこと?

ナップル博士 ナップル博士
決まりの上ではそうじゃ。ただ、どれだけ余裕を作るかは靴によって違う。だから最後は履いて、つま先の空間を自分の指で確かめるしかないのじゃな。


足の正しい測り方|裸足・両足・大きいほうに合わせる

まず自分の足の実寸を知ることです。アシックスの公式ページ「足のサイズ測り方・シューズサイズ表」の手順をまとめると、次のとおりです。

  1. 裸足で測る(ふつうの綿のソックスでも足長は1.5mm、足囲は5mm増える、とアシックスは説明しています)
  2. 立って、両足に体重を均等にかける
  3. かかとから一番長い指の先までを測る(親指より人差し指が長い人もいる)
  4. 両足とも測り、左右で違えば大きいほうに合わせる
  5. 足囲は、親指と小指の付け根の骨が出ているところを一周させてメジャーで測る

家で測るなら、紙を壁にぴったりつけて置き、かかとを壁につけて立ち、一番長い指の先に印をつけて、壁から印までを定規で測るのが簡単です。アシックスは計測シートの無料ダウンロードも用意しています。

測る時間も大事です。足と靴と健康協議会は、足の形は朝と夕方でも違うと説明しています。走るのは、足が少し張ってくる時間帯や、走っている最中です。試し履きは、夕方や、走ったあとの足でするとずれが少ないと言われています。

そして正直に書いておくと、私はまだ自分の足の実寸を測ったことがありません。5足以上を「なんとなく25cm」で買ってきました。測ったら、この記事に追記します。

※追記予定:筆者の実寸(左右)と、25cm・24.5cmのシューズでのつま先の余裕。


走ると足はどう変わる?論文でわかっていること

走る前と走ったあとのシューズの中の足を横から比べ、走ったあとはつま先のすき間が細くなっている様子の説明図
左が走る前、右が走ったあと。走るうちに足が前に寄り、つま先のすき間(水色→オレンジ)が細くなるイメージ。

「走ると足がむくんで大きくなる」とよく言われます。実際にどれくらい変わるのかを測った研究があります。主なものを5本まとめます。

研究何を調べたか結果
Buldt & Menz(2018)
Journal of Foot and Ankle Research
靴のサイズと足の痛みを調べた18本の研究のまとめ63〜72%の人が、長さか幅の合わない靴を履いていた。合わない靴は足の痛みや足のトラブルと関係していた
Mo ほか(2024)
Frontiers in Bioengineering and Biotechnology
男性の市民ランナー19人が10kmを全力で走る前後で、足を3Dで計測足長は伸びたが2mm未満(右258.5→259.2mm)。アーチの高さは下がった
Song ほか(2024)
Scientific Reports
黒爪になったことのある男性ランナー10人が10km走る間、足の親指とシューズの先のすき間を高速カメラで計測10km地点では、着地して体重がのったときのすき間が約31mm→約29mmに縮んだ。親指の不快感も増えた
Cejka ほか(2012)
Journal of the International Society of Sports Nutrition
100kmウルトラマラソンを走った76人の足の体積を、レースの前後で計測全体の平均では、足の体積は変わらなかった。ただし水分を多くとった人ほど、足の体積が増えていた(相関 r=0.54)
Hoogkamer ほか(2016)
Medicine & Science in Sports & Exercise
シューズに重りを足して、走る効率とタイムを計測片足100g重くなるごとに、使うエネルギーが約1.1%増えた

わかることは4つです。

① 合わない靴を履いている人は多い。18本の研究をまとめたレビューでは、6〜7割の人の靴が長さか幅で合っていませんでした。ただしこれは主に高齢の方や持病のある方の研究で、ランナーだけを調べたものではありません。

② 10km程度では、足の「長さ」はほとんど変わらない。伸びても2mm未満でした。それよりも、アーチが下がる(足がつぶれて広がる)変化がはっきり出ています。

③ 長い距離のむくみは、人によって違う。100kmの研究では、平均すると足の体積は変わりませんでしたが、水分を多くとった人ほど増えていました。フルマラソンの後半に「靴がきつい」と感じる人と感じない人がいるのは、こうした差があるからかもしれません。

④ それでも、つま先のすき間は走るうちに縮む。Songらの研究では、10km地点で体重がのった瞬間のすき間が2mmほど縮み、親指の不快感が増えていました。著者らは、長い距離を走るなら、つま先の部分が高く長いシューズや、ひもをしっかり締めることなどを考えてよい、と書いています。

なお、重さの研究は「大きいサイズは重いから不利」という話に関係します。この研究では片足100gで約1%でした。ハーフサイズの重さの差は100gよりずっと小さいので、サイズの差による重さは、ほとんど気にしなくてよいと考えられます。

りんごちゃん りんごちゃん
足の長さが2mmも伸びないなら、余裕は少しでいいってこと?

ナップル博士 ナップル博士
そう単純ではない。アーチが下がると、足は前に少し押し出される。下り坂や疲れた後半では、着地のたびに指が前に寄る。数字だけでなく、走っている最中の指の居場所を考えるのじゃ。

※論文の結果は、それぞれ人数の少ない研究や、走る人以外も含む研究です。結果は研究の条件(距離・ペース・シューズ)のなかでのもので、すべてのランナーに当てはまるわけではありません。


25cmと24.5cmを履き比べた|筆者の場合

ここからは私の体験です。

シューズサイズ
ナイキ アルファフライ 2・3(フル用)25cm
ナイキ ヴェイパーフライ 3(ハーフまで)25cm
ナイキ ズームフライ 625cm
アディダス アディゼロ ジャパン(芝生・スピード)25cm
ナイキ ズーム ライバルフライ(ジョグ)これまで25cm → 今回のライバルフライ4は24.5cm

これまで5足以上、メーカーもモデルも違うシューズを、全部25cmで買ってきました。今回、ジョグ用のライバルフライ4だけ、はじめて24.5cmにしました。

24.5cmで走ったのは、10月11日の八柱霊園15kmビルドアップと、10月14日の大阪・大泉緑地の18kmです。どちらも最後まで走れました。ただ、指が窮屈で、親指を上げるときもキツい感じがありました。0.5cmの差でも、窮屈さははっきり感じました。

足の親指を上下に動かすことと走りの関係は、9月の日誌「親指を上下すると走りが楽になった」に書いています。24.5cmの窮屈さとどう関係するのかは、まだ分かりません。

りんごちゃん りんごちゃん
じゃあ、バナナぴろしは25cmに戻すの?

バナナぴろし バナナぴろし
次をどっちにするかは、まだ決めてない。実寸をまだ測ってないからね。測ってみたら、24.5cmに近いのか25cmに近いのかが分かる。それを見てから決めるよ。


ハーフサイズで迷ったら|試し履きで見る4つ

0.5cmの差で迷ったときは、メーカーの説明と論文をもとにすると、次の4つを見るのがよいと思います。

  1. つま先:立って体重をかけ、足の親指の先とシューズの先のあいだに手の親指の幅ほどの余裕があるか
  2. 指の動き:靴の中で、足の指を上下に動かせるか。親指を上げたときに当たらないか
  3. かかと:ひもを締めて歩いたとき、かかとが浮かないか(大きすぎるとここが浮く)
  4. ソックス:ふだん走るときのソックスを履いて試すか

かかとが浮かないなら、つま先に余裕があるほうを選ぶのが、私の考えです。レース用とジョグ用でサイズを変えるかは、人によって考え方が分かれます。私はこれまで、全部同じ25cmでした。

ちなみに私がよく履いているソックスは、ワークマンのアーチパワーアシスト ショート 先丸滑り止め付き靴下 3足組(公式オンラインストアで1,280円)です。実寸は裸足で測りますが、試し履きはふだん走るソックスで確かめると、走るときとのずれが少なくなります。

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🍌 筆者が履いている2足
ジョグはライバルフライ4(今回24.5cm)、ズームフライ6は25cm。どちらも【使用中】。
価格は2026年10月15日時点

シューズの種類(厚底・薄底・カーボン)の選び方は、ランニングシューズの選び方にまとめています。


ランニングシューズのサイズのよくある質問

ランニングシューズは実寸より何cm大きいサイズを選べばいいですか?

日本の靴のサイズ表示は足の長さ(足長)を表す「足入れサイズ」で、靴の中にはもともとつま先の余裕があります。まず実寸と同じ表示から試し履きし、足の親指とシューズの先のあいだに手の親指の幅ほどの余裕があるか(ナイキの公式の目安)、指が動かせるかを見て、窮屈なら0.5cm上げるのがよいと思います。「実寸+0.5〜1cm」はよく言われる目安です。

走ると足は大きくなりますか?

10kmを走った前後で足を3D計測した研究(Moほか、2024年)では、足長の伸びは2mm未満でした。いっぽうでアーチの高さは下がりました。別の研究(Songほか、2024年)では、10km地点で足の親指とシューズの先のすき間が約2mm縮み、親指の不快感が増えていました。

足のサイズはいつ測ればいいですか?

足の形は朝と夕方でも違います(足と靴と健康協議会)。アシックスは、裸足で、両足に体重を均等にかけて立ち、両足とも測って大きいほうに合わせるよう説明しています。

同じ25cmでも、メーカーでサイズ感は違いますか?

違うことがあります。海外ブランドはUSサイズなどを日本のcmに換算しており、アシックスの公式のサイズ表にも、靴のタイプによって換算が異なる場合があると書かれています。表示の数字だけで決めず、試し履きでつま先の余裕と指の動きを確かめるのが確実です。


まとめ|数字より「指が動くか」

  • 日本の靴の「24.5cm」は、足長24.5cmの人に合う靴という意味(JIS・足入れサイズ)。靴の中はもっと長い
  • 足は裸足で、両足とも測る。左右で違えば大きいほう
  • つま先は、足の親指とシューズの先のあいだに手の親指の幅ほど(ナイキの公式の目安)
  • 10km走っても足長の伸びは2mm未満。ただしアーチが下がり、つま先のすき間は縮む
  • 筆者は全部25cm。はじめての24.5cmは、指が窮屈で親指を上げるとキツかった
  • ハーフサイズで迷ったら、かかとが浮かない範囲で、指が動くほうを選ぶ

シューズを買う前に、まず自分の足の実寸を一度測ること。そのうえで、つま先の余裕と指の動きで決めるのがいちばん確かです。

りんごちゃん りんごちゃん
まずは足を測るところからだね。わたしも今日の夕方に測ってみる!

ナップル博士 ナップル博士
うむ。数字は入り口じゃ。最後は、走っている最中に指が自由に動くかで決めるのじゃ。

シューズの種類(厚底・薄底・カーボン)の選び方は、こちらにまとめています。


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