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2.3kmレペティション×3本の効果|ダニエルズ理論で見るスピード持久力・心拍171bpm実走データ|サブエガ返り咲き3話目

2026年6月4日木曜日

マラソン物語-サブエガ返り咲き マラソン練習法-インターバル

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2.3kmレペティションの極意・サブエガへのスピードと持久力 - バナナぴろしのマラソン練習
サブエガ(2時間50分切り)を狙う上で、レペティションは「スピードと持久力の両輪」。
今日の3本の実走データから、その効果を解剖していくよ。

りんごちゃん
バナナぴろし、「レペティション」って何が効果あるの?インターバルとどう違うのかいつも混乱しちゃうんだけど…!

バナナぴろし
いい質問だね。前回の坂道往復ジョグで脚の土台ができたから、今日はいよいよ"刺激入れ"だよ。レペティション(レペ)はスピードとランニングエコノミーを鍛える練習で、レストでほぼ完全回復するのが特徴なんだ。インターバルが「不完全回復で心肺をいじめる」のとは狙いが違うんだよ。

りんごちゃん
ええっ!? じゃあ今日の「2.3km×3本(レスト10分)」ってレペなの?インターバルなの?知りたい!

ナップル博士
ふむふむ、これは「変則ロングレペ」じゃな。ショートレペが「100m走の延長」、インターバルが「サウナで耐える練習」だとすると、2.3kmレペは「サウナに入る寸前まで全力ダッシュ→水風呂→また全力」を繰り返すような、スピードと持久力のハイブリッド刺激なのだ。

バナナぴろし
博士の例えが分かりやすいね!実際の3本のデータと、ダニエルズ理論での位置づけ、そして「1本目で飛ばしすぎたバナナぴろしの反省」までまとめて紹介していくよ🍌

こんにちは、52歳でサブエガ返り咲きを目指すバナナぴろしだよ。2026年つくばマラソンまで残り182日。
前回(第2話)の坂道往復ジョグで脚の土台を整えたので、今日はいよいよ"刺激入れ"。松戸市内で2.3kmレペティション×3本(レスト10分)に挑戦したよ。
狙いは「サブエガ(2時間50分切り)に必要なスピード持久力の限界テスト」。

結果は1本目3'35"/km・2本目3'41"/km・3本目3'45"/kmと見事にビルドダウン…正直に振り返ると1本目を飛ばしすぎたペース配分のミスだった。
この記事では、実走データ・レペの生理学的効果・距離別の使い分け・正しいペース戦略を、ダニエルズ理論をベースに整理していくよ。

2.3km×3本レペティションの実走データ|3'35"→3'41"→3'45"とビルドダウン

まずは今日の3本の実走データを並べてみるよ。設定は「2.3km×3本/レスト10分」、コースは松戸市内のフラットな周回。

本数距離タイム平均ペース平均心拍最大心拍
1本目2.38 km8'30"3'35"/km171 bpm189 bpm
2本目2.33 km8'33"3'41"/km177 bpm194 bpm
3本目2.32 km8'40"3'45"/km179 bpm191 bpm

注目してほしいのは「ペースが落ちているのに心拍は1本ごとに上昇している」という点。1本目は171bpm、2本目177bpm、3本目179bpmと右肩上がり。
これは「同じ強度を維持するのに、より多くの酸素と心臓のポンプ動員が必要になっている=ランニングエコノミーが悪化している」サインなんだ。
気温27℃という条件もあり、心血管ドリフト(暑さで皮膚に血液が逃げ、心拍で補おうとする現象)も重なったと考えられるよ。
松戸市内の周回コースで2.3kmレペティションを走るランナー - サブエガ向けスピード持久力練習
松戸市内のフラットな周回コースで2.3km×3本に挑戦。
スタート直後の脚運びは軽かったけど、その勢いが落とし穴になった。
2.3kmレペティション1本目のウォッチ画面・平均ペース3分35秒・平均心拍171bpm - レペティション実走データ
1本目:2.38km/8'30"/平均3'35"/km・心拍171bpm
正直、感覚的にもかなり攻めた1本だった。
2.3kmレペティション2本目のウォッチ画面・平均ペース3分41秒・平均心拍177bpm - レペティション実走データ
2本目:2.33km/8'33"/3'41"/km・心拍177bpm。
ペースは落ちたのに心拍は逆に上がる、典型的なエコノミー悪化のサイン。
2.3kmレペティション3本目のウォッチ画面・平均ペース3分45秒・平均心拍179bpm - レペティション実走データ
3本目:2.32km/8'40"/3'45"/km・心拍179bpm。
脚というより呼吸と心拍が先に上がってきた。

レペティションとは何か|ダニエルズ理論で見る2.3kmの位置づけ

ジャック・ダニエルズの『Daniels' Running Formula』では、トレーニング強度を E(Easy)/M(Marathon)/T(Threshold/LT)/I(Interval/VO2max)/R(Repetition) の5つに分類しているよ。

本来のR(レペティション)は、疾走時間を「2分以下=距離にして200m〜600m程度」に制限する練習。狙いは以下の3つ。
  • 無酸素性作業能(解糖系)の強化 — 短時間で大きな出力を出す能力
  • ランニングエコノミーの改善 — 同じスピードをより少ない酸素消費で出せるようにする
  • 速筋繊維(Type II)への刺激 — 瞬発的な推進力の動員

ところが今日やった「2.3km=疾走時間8分30秒」というのは、ダニエルズの定義から見ると純粋なレペではなく、ロング・インターバル(Iペース走)/LT走の分割(クルーズインターバル)に近いハイブリッド刺激になる。

生理学的には2分を超えた時点で「有酸素エネルギー供給がほぼ100%動員」され、心肺機能(VO2max領域)に最大級の負荷がかかる。さらにレスト10分でほぼ完全回復させるため、各本のスタート出力はR(レペ)に近い高さを維持できる、というハイブリッドな効果が得られるんだ。
2.3kmレペティションのハイブリッドな過酷な刺激・スピードと有酸素のハイブリッド負荷 - ダニエルズ理論で見るレペティション効果
2.3kmレペは「スピード(無酸素性)」と「LT走/クルーズインターバル(有酸素性)」のハイブリッド。
単なるダッシュではなく「限界出力の維持」を試す究極のテストなんだ。
2.3km×3本レスト10分の設定ペース3分35秒・約8分30秒の疾走時間 - レペティションとロングインターバルの境界線
2.3km×3本=設定ペース3'35"/km、疾走時間約8分30秒、レスト10分。
ダニエルズ式における従来のレペ(無酸素)とロングI(VO2max)の境界線上に位置する高強度刺激だよ。

距離・本数・レスト時間で変わる狙い|ショートレペ/ロングI/変則ロングレペ

レペティションやインターバルは、「疾走時間」と「レスト時間」の比率で狙う効果が全く変わってくるよ。整理するとこんな感じ。

メニュー距離・本数レスト主効果
ショートレペ200m〜400m × 10〜15本疾走時間の2〜3倍(完全回復)スピード&ランニングエコノミー
ロング・インターバル1000m〜1600m × 4〜5本疾走時間と同等以下(不完全回復)VO2max(心肺の限界刺激)
変則ロングレペ2.3km × 3本(今日)10分(ほぼ完全回復)スピード持久力の限界テスト

ポイントは「レストの目的」で考えること。
  • ショートレペの長レスト → 疲労なしで美しいフォームを脳と筋肉に学習させる
  • ロングIの短レスト → 心拍が下がりきる前に再び心臓のポンプを限界稼働させる
  • 変則ロングレペの10分 → クレアチンリン酸を全回復させ、血中乳酸を一度除去してから次の高出力に臨む

つまり今日の2.3km×3本は、「LTを超えるペースで2km以上を維持できるか」を、ほぼフレッシュな状態で3回テストする練習。サブエガを狙う上で「後半1.5km以降の地獄の乳酸滞留状態に耐える能力」を鍛えるのに直結するんだ。
トレーニングマトリクス・ショートレペ/ロングインターバル/変則ロングレペの違いと位置づけ - レペティション効果比較表
距離・レスト・狙う生理学的ターゲットの違いを並べると、2.3kmレペが「スピード持久力の限界テスト」というユニークな位置にあるのが分かるよ。
バナナぴろし
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ビルドダウンを防ぐペース戦略|1本目を抑えて3本目を上げる

今日の最大の反省点は、ズバリ「1本目を飛ばしすぎたペース配分のミス」だった。

1本目3'35"/kmは設定よりも明らかに突っ込んだペース。気持ち良く走れた分、2本目以降の出力低下を自分で招いてしまった。
レペは「崩れたフォームで走ると脳と筋肉が非効率な走り方を学習してしまう」のが最大のリスク。コスパが落ちるどころか、マイナス効果になりかねないんだ。

正しいアプローチは「イーブン、またはビルドアップで終える」設定にすること。具体的にはこう。
  • 1本目:3'45"/km(LTペース)でフォームを丁寧に作る
  • 2本目:3'41"/km へ少し上げる
  • 3本目:3'35"/km(VO2maxペース)でフィニッシュ

こうすれば最後までフォームを維持したまま最大の刺激を得られる。さらに次回への改善ポイントとして、
  • レスト10分をアクティブに使う:完全停止せず、2〜3分歩く→5分キロ6〜7分の超軽ジョグ→2分動的ストレッチ、で乳酸循環を促す
  • 心拍120bpm以下を再スタート基準にする:時計の「10分経過」ではなく心拍計を見て次の本数へ

この2つを徹底するだけで、3本目のタレが大きく改善するはず。次回は「ビルドアップ・レペ」で再チャレンジしてみるよ。
脳に非効率な走りを覚えさせないペース戦略・ビルドダウンとビルドアップの比較 - レペティション正しいペース配分
左のビルドダウンは「フォームが崩れ効果のコスパが低下」、右のビルドアップなら「フォーム維持で最大効果」。
次回はこの右側の戦略で組み直すよ。
バナナぴろし
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りんごちゃん
レペとインターバルって、距離とレストでこんなに狙いが変わるんだね!1本目を抑える勇気って、地味だけど一番大事なポイントかも…!

バナナぴろし
そうなんだよ。「気持ちよく走れた1本目」は危険信号。次回はビルドアップ・レペでフォームを崩さずに3本目を一番速く走り切るのが目標だよ。
2026年つくばマラソンでのサブエガ返り咲きに向けて、また一歩前進していくよ🍌

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筆者

バナナぴろし

著者プロフィール:バナナぴろし

「10km75分」から「2時間49分35秒(サブエガ)」へ。

昭和49年生まれ。2017年1月、40代からランニングを開始。当初は10kmを走るのに75分かかる状態でしたが、独自の「芝生ランニング」を中心としたトレーニング理論を確立し、劇的な記録更新を達成しました。

  • 2年11ヶ月でサブスリー達成(2:58:08)
  • さらに1年4ヶ月でサブエガ達成(2:49:35)

現在はフルマラソンにとどまらず、ウルトラマラソンやトレイルランニングにも挑戦中。机上の空論ではない「実体験に基づいた効率的な練習法」を届けるべく活動しています。

【自己ベスト・実績】
フルマラソン 2時間49分35秒(サブエガ)
ハーフマラソン 1時間18分47秒
10km 35分33秒
5000m 17分22秒

SNS合計フォロワー 10,000人超

X(Twitter): 6,500人 | Facebook: 3,600人

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