ただし新コースは細かなアップダウンと道幅の変化でリズムが乱れやすく、33km・稲荷前の陸橋と35km以降の西大通りの一直線(微妙な登り+向かい風)が本当の勝負どころ。俺自身、35km過ぎにふくらはぎ→前腕→胸へと連鎖する全身攣りに見舞われました。
この記事では、実際に走って撮った写真と全ラップの実測データをもとに、難易度・高低差・口コミ/評判・ウェーブスタート・区間別ペース戦略、そして全身攣りの原因まで、つくばで記録を狙う人に必要なことだけを整理します。
グロス:2時間59分25秒/ネット:2時間59分03秒
- つくばマラソン新コースの難易度・評判(2025年の実走の結論)
- コースの高低差と、きつい区間はどこか
- ウェーブスタート・大会概要・当日の気温
- サブ3・サブ3.5・サブ4の区間別ペース戦略
- 35km以降の全身攣りの原因と、次に活かす対策
バナナぴろし
りんごちゃん
ナップル博士
りんごちゃん
記録を狙いやすい「走りやすいフルマラソン大会」を全国から12コース厳選して比較した記事だよ。
つくばマラソンの難易度と評判|「記録が出る」は本当だった
つくばマラソンは茨城県つくば市で開催される市民フルマラソンで、「自己ベストを狙いやすい高速コース」として全国のランナーに知られています。大学構内発着のアクセスの良さ、気温が下がる11月下旬開催、そしてフラットなレイアウトが、その評判を支えています。実走した俺の評価は次の通りです。
走りやすさ|★4/5(★が多いほど走りやすい)
- 走りやすさ:★★★★☆(記録を狙いやすい)
- 前半(0〜10km):易しい。フラットでスムーズに入れる
- 中盤(10〜25km):易しい。淡々と刻める稼ぎ区間
- 後半(25〜42km):やや難しい。微妙な登り+風+33km陸橋
つまり「実力どおりの記録が出やすいが、後半で走力差がそのまま出る」のがつくばの性格。前半のフラットに任せて突っ込むと、後半の細かな負荷で一気に崩れます。
実際、俺の序盤〜中盤のラップは4'07〜4'14/kmで安定し、ピッチ186〜190spm・ストライド1.24〜1.28mと理想的なイーブン巡航でした。心拍は165〜170と高めでしたが呼吸は全く苦しくなく、「速いのに楽」という、つくばらしい高速コースの手応えそのものでした。
口コミ・評判で語られる「後半の壁」は本当か
「つくばは前半天国・後半地獄」という口コミをよく見かけます。実走した実感でも、これは半分本当です。ただし正確には「地獄」ではなく「じわっと削られる」。急坂で足が止まるタイプの大会ではなく、微妙な登り基調・向かい風・道幅の変化・単調な直線という“見えにくい負荷”が積み重なって後半に効いてきます。
だからこそ、前半をどれだけ省エネで通過できるかが記録を左右します。次章で、その負荷の正体=新コースの高低差を具体的に見ていきましょう。
- サブ3を出した前12週の練習量(実データ)
自己ベスト4本の大会前12週|サブ3・サブエガ・ハーフ・10kmの練習量
つくばマラソン 新コースの高低差とコース全体像|GPX・Googleマップ付き
2024年に大幅リニューアルされた新コース(スタート:イーアスつくば → ゴール:つくば市役所)は、走りやすさを保ちつつ、実際に走ると次の変化が明確に感じられます。- 細かなアップダウンが増えた
- 道幅が変わる区間が多くリズムが乱れやすい
- 35km以降に微妙な登りが連続する
区間別の高低差と走りやすさ
| 区間 | 特徴 | 高低差の負荷 |
|---|---|---|
| 0〜10km | ほぼフラットの直線。リズムを作りやすい | ほぼ無し |
| 15〜25km | 研究学園〜筑波大構内。じわっと登り返し+くねくねでGPSが乱れる | 小(体感は中) |
| 27〜33km | つくば駅前の応援ロード。33km稲荷前の降下陸橋が最大の難所 | 大(下り→登り返し) |
| 35km〜ゴール | 西大通りの一直線。微妙な登り基調+向かい風で単調 | 中(疲労で体感は大) |
10km付近まではほぼフラットで、俺のラップも4'07〜4'14/kmで安定。ここは「楽に感じる4'10/km前後」を維持するのが正解で、序盤で無理に押さないことが最大の攻略ポイントです。
さらに20km手前の筑波大学構内は左右に曲がる“くねくね区間”で、木々に囲まれてGPSが乱れペース表示が狂いやすいのが要注意ポイントです。
最大の難所|33km・稲荷前の降下陸橋
27kmでつくば駅隣の市街地に入ると応援が一気に増え、身体が軽く感じてペースが上がりがち。しかしその先の33km付近・稲荷前の降下陸橋が、コース唯一の大きな負荷ポイントです。下り→登り返しの形状で、脚が削られた状態でここを迎えると急激にストライドが落ちます。俺も実際、この付近から攣りが出始めました。
Googleマップ・GPXでコースを事前に把握する
下記のGoogleマップで、スタート(イーアスつくば)からゴール(つくば市役所)までの新コースを確認できます。距離の流れ・曲がり角・ランドマークの把握に最適です。レース前にコースの距離感や折返しを把握したいランナー向けにGPXデータも用意しました。GPSウォッチ(Garmin/Suunto/COROS対応)に取り込めば、試走代わりにコースを確認できます。
つくばマラソン2025コースGPXダウンロード
ナップル博士
大会概要・エントリー・スタート時間|ウェーブスタートの攻略
- 大会名:第46回 つくばマラソン(次回・2026年)
- 開催日:2026年11月22日(日)
- 開催地:茨城県つくば市(スタート:イーアスつくば外周道路/ゴール:つくば市役所)
- 種目:フルマラソン(42.195km)/ファンラン(1.5km)
- 制限時間:フルマラソン 6時間(関門あり)
- 定員:フルマラソン 11,000人(第45回は10,000人)
- 参加料:フルマラソン 12,000円
- エントリー方式:先行(つくば市在住・在勤・在学)/一般(先着順)
- エントリー期間(2026年):先行 6月7日〜6月22日/一般 7月5日 20:00〜7月27日 18:00(受付は終了)
- スタート時間(フル):08:50(第45回は08:50〜09:10のウェーブスタート)
9月から申し込める関東の冬フル(館山若潮・勝田全国・板橋City)の受付期間を、つくばマラソン落選でも間に合う|関東の冬フル3大会のエントリー期限【2026】にまとめました。
参加賞は大会オリジナルトートバッグ、または地元名産品から選択可能。表彰は男女総合・年代別で各8位まで(グロスタイム対象)です。
コース変更と第46回(2026年)の主な変更点
- 新コースが正式採用(2025年の第45回から。スタート:イーアスつくば → ゴール:つくば市役所)
- 旧コースと比べ市街地区間が増え応援が多い構成に変更
- 第46回(2026年11月22日)は定員11,000人に増枠(第45回は10,000人)
ウェーブスタートの仕組み|A〜Iブロックの割り振り
つくばマラソン2025は前年に続きウェーブスタート方式を採用。申告タイムに応じてブロックが割り振られ、混雑緩和と安全性を高めています。- 第1ウェーブ(A・B・C):8:50開始/集合 8:35 … サブ3〜サブ3.5狙い
- 第2ウェーブ(D・E):8:55開始/集合 8:40 … サブ3.5〜サブ4前後
- 第3ウェーブ(F):9:00開始/集合 8:45 … 完走〜サブ4.5
- 第4ウェーブ(G):9:05開始/集合 8:50
- 第5ウェーブ(H・I):9:10開始/集合 8:55 … 初フル・ゆっくりペース
A〜Bはスタートロスが非常に少なく整列位置が記録に反映されやすいブロック。一方、後方ブロックはスタート後の幅員が狭い区間で混雑しやすく、前半のペースが乱れやすい傾向があります。
走り出しのコツ|最初の2kmで失敗しない
新コースはスタート直後に道幅が急に狭まる“渋滞ポイント”があり、ここで焦るランナーほどオーバーペースになって後半の攣りにつながります。走り出しの鉄則は3つ。- ① 序盤2kmは10秒/km遅く入る
- ② ストライドを伸ばさない(接触回避)
- ③ 心拍を上げず、抑えて入る
この「我慢の2km」が、つくばでのサブ3・サブ3.5・サブ4成功率を最も左右します。ブロック閉鎖が早いのでトイレは計画的に済ませておきましょう。
サブ3・サブ3.5・サブ4のペース戦略|区間別の走り方
【前半】0〜10km|最重要は“突っ込まない”
広い道路で流れに乗りやすく、意識しないとオーバーペースに。心拍を上げず、ストライドを広げず、巡航ペースより5〜10秒遅く入るのが正解です。| 目標 | 前半ペース |
|---|---|
| サブ3 | 4:12〜4:18/kmで様子見 |
| サブ3.5 | 4:50〜4:58/kmで安定 |
| サブ4 | 5:35〜5:40/kmで抑える |
【中盤】10〜25km|つくば最大の“稼ぎ区間”
完全フラットの直線が続く、いかに省エネで距離を稼ぐかの勝負区間。上下動を抑え、呼吸を深く、給水は絶対に飛ばさないこと。| 目標 | 中盤の巡航ペース |
|---|---|
| サブ3 | 4:10前後/kmで“楽に刻めるか”が判断基準 |
| サブ3.5 | 4:50/km前後を維持 |
| サブ4 | 5:30〜5:35/kmを一定で刻む |
【後半】25〜33km|疲労と風が出る難所ゾーン
微妙なアップダウンと向かい風が増える区間。ペースより心拍優先で走り、給水・補給を確実に(カルシウム・マグネシウムは攣り予防)、疲労で崩れるフォームのブレを抑えます。- サブ3:4:12〜4:20/kmに粘る
- サブ3.5:4:55〜5:05/kmで耐える
- サブ4:5:35〜5:45/kmを守る
【終盤】33km〜ゴール|陸橋の登りが最大の勝負どころ
最も負荷がかかる33kmの陸橋は、割り切って5〜10秒/kmペースを落とすのが正解。下りで取り返す必要はありません。「上りで脚を使い、下りで攣る」が失速の典型パターンです。陸橋後は骨盤を前に倒す意識、腕振りでリズムを作り、攣りそうならストライドを狭く。ストライドよりピッチ維持を最優先します。
- サブ3:4:18〜4:25/kmで粘り勝ち
- サブ3.5:5:00〜5:10/kmで再加速
- サブ4:5:40〜5:50/kmで“走り切る”意識
実走レビュー|当日のコンディションとサブ3達成までの全ラップ
レース当日の気象コンディション
2025年当日は例年よりわずかに暖かく、気温10〜12℃・湿度やや高め・北風。一見悪くない条件ですが、湿度の高さで汗が乾きにくく発汗量が増えやすい状況で、これが後半の攣りの伏線になりました。
序盤〜中盤:4'07〜4'10/kmの“つくばらしい高速巡航”
スタートから10kmまではラップ4'07〜4'14/kmで安定。ピッチ186〜190spm、ストライド1.24〜1.28mで理想的なリズムでした。心拍165〜170と高めでも全く苦しくなかったのが印象的で、心拍耐性の向上がデータからも読み取れます。全ラップ(1〜14km)を開く
| ラップ | 距離(km) | ペース | 心拍 | ピッチ | ストライド(cm) | 獲得標高(m) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1.00 | 04'14" | 151 | 186 | 127 | 0 |
| 2 | 1.00 | 04'10" | 151 | 191 | 126 | 2 |
| 3 | 1.00 | 04'15" | 168 | 190 | 124 | 5 |
| 4 | 1.00 | 04'09" | 169 | 191 | 126 | 0 |
| 5 | 1.00 | 04'07" | 169 | 190 | 128 | 4 |
| 6 | 1.00 | 04'08" | 170 | 187 | 129 | 2 |
| 7 | 1.00 | 04'08" | 170 | 187 | 129 | 0 |
| 8 | 1.00 | 04'12" | 171 | 189 | 126 | 5 |
| 9 | 1.00 | 04'09" | 170 | 188 | 128 | 3 |
| 10 | 1.00 | 04'07" | 170 | 188 | 129 | 0 |
| 11 | 1.00 | 04'07" | 168 | 187 | 130 | 0 |
| 12 | 1.00 | 04'09" | 173 | 187 | 129 | 0 |
| 13 | 1.00 | 04'10" | 171 | 189 | 127 | 15 |
| 14 | 1.00 | 04'09" | 173 | 189 | 128 | 3 |
20〜34km:気づかないうちにペースが上がる“罠区間”
新コース特有の軽い下り+横風で無意識にペースが上がり、実際に4'05/km前後までビルドアップしていました。呼吸は乱れず脚も軽い一方、この“気持ちよく走れるゾーン”の裏で発汗量が急増し電解質が失われていき、これが後半の攣りの原因になります。全ラップ(15〜34km)を開く
| ラップ | 距離(km) | ペース | 心拍 | ピッチ | ストライド(cm) | 獲得標高(m) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15 | 1.00 | 04'09" | 172 | 187 | 129 | 0 |
| 16 | 1.00 | 04'07" | 172 | 191 | 127 | 0 |
| 17 | 1.00 | 04'12" | 172 | 188 | 127 | 0 |
| 18 | 1.00 | 04'09" | 173 | 186 | 130 | 0 |
| 19 | 1.00 | 04'06" | 174 | 188 | 130 | 0 |
| 20 | 1.00 | 04'05" | 175 | 189 | 129 | 0 |
| 21 | 1.00 | 04'12" | 174 | 187 | 127 | 5 |
| 22 | 1.00 | 04'08" | 175 | 188 | 129 | 3 |
| 23 | 1.00 | 04'06" | 174 | 187 | 131 | 0 |
| 24 | 1.00 | 04'09" | 174 | 188 | 128 | 5 |
| 25 | 1.00 | 04'09" | 174 | 188 | 128 | 0 |
| 26 | 1.00 | 04'07" | 175 | 189 | 129 | 0 |
| 27 | 1.00 | 04'07" | 176 | 189 | 129 | 3 |
| 28 | 1.00 | 04'07" | 178 | 189 | 129 | 7 |
| 29 | 1.00 | 04'09" | 176 | 187 | 129 | 0 |
| 30 | 1.00 | 04'09" | 175 | 185 | 130 | 2 |
| 31 | 1.00 | 04'07" | 177 | 187 | 130 | 0 |
| 32 | 1.00 | 04'07" | 179 | 187 | 130 | 2 |
| 33 | 1.00 | 04'08" | 178 | 188 | 129 | 5 |
| 34 | 1.00 | 04'11" | 178 | 185 | 129 | 2 |
35km以降:全身攣りとの戦い、それでも粘った終盤
35km手前からふくらはぎ上部に違和感が出始め、そこから前腕→胸へと連鎖する全身性の攣りに発展。これはエネルギー不足ではなく電解質バランスの崩壊で起こる典型パターンです(詳しい原因は次章)。全ラップ(35km〜ゴール)を開く
| ラップ | 距離(km) | ペース | 心拍 | ピッチ | ストライド(cm) | 獲得標高(m) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 35 | 1.00 | 04'16" | 176 | 187 | 125 | 8 |
| 36 | 1.00 | 04'36" | 176 | 179 | 121 | 0 |
| 37 | 1.00 | 04'29" | 176 | 184 | 121 | 5 |
| 38 | 1.00 | 04'32" | 175 | 185 | 119 | 2 |
| 39 | 1.00 | 04'27" | 175 | 183 | 123 | 2 |
| 40 | 1.00 | 04'32" | 175 | 182 | 121 | 4 |
| 41 | 1.00 | 04'36" | 175 | 183 | 119 | 6 |
| 42 | 0.42 | 04'26" | 176 | 187 | 121 | 4 |
5kmごとの結果(レース全体の流れはこの表で分かります)
| 累積距離 | 平均ペース | 平均心拍 | 平均ピッチ | 平均ストライド |
|---|---|---|---|---|
| 5.00km | 4'11"/km | 162 | 190 | 125cm |
| 10.00km | 4'09"/km | 170 | 188 | 128cm |
| 15.00km | 4'09"/km | 171 | 188 | 128cm |
| 20.00km | 4'08"/km | 173 | 189 | 128cm |
| 25.00km | 4'09"/km | 174 | 188 | 128cm |
| 30.00km | 4'08"/km | 176 | 188 | 128cm |
| 35.00km | 4'10"/km | 177 | 187 | 128cm |
| 40.00km | 4'31"/km | 175 | 183 | 120cm |
| 42.43km | 4'33"/km | 175 | 183 | 120cm |
りんごちゃん
35km以降の全身攣り|原因は電解質枯渇だった(実データ分析)
「腕」「胸」まで攣った、異例のパターン
最初にふくらはぎ上部へピキッとした違和感、直後に前腕(肘の下)、さらに胸(肋間筋)へと波及。脚以外にも広がる全身性の痙攣という珍しいパターンでした。腕や胸の攣りは単なる筋疲労では説明できず、ナトリウム・マグネシウム不足による電解質トラブルの典型例です。決定要因はエネルギー切れではなく“電解質の枯渇”
この区間でも心拍は170台を維持し、呼吸は乱れず脚も動く状態。過去の「170台=限界」という感覚とは明らかに違いました。当日の補給内容はこうです。- ウィダー in ゼリー ×3(電解質ほぼゼロ)
- アミノバイタル ×2(電解質ゼロ)
つまり糖質は摂れていたが、電解質は実質ゼロ。そこに湿度の高さで発汗量が増え、電解質だけが急速に抜ける最悪の条件が重なりました。「いつもより明らかに汗が多い」と感じていたのが、まさにサインだったわけです。
なぜ全身が攣ったのか(科学的メカニズム)
筋肉は電気信号で収縮と弛緩を繰り返します。その伝達を支えるナトリウム・カリウム・マグネシウムが不足すると、- 神経の興奮が抑えられず“過収縮”が起きる
- 弛緩の指令がうまく伝わらない
- 複数部位で同時にスパズム(痙攣)が発生する
ふくらはぎ→前腕→胸への広がりは、電解質枯渇で神経制御が崩れた典型的な現象でした。
🍌 俺がつくばで“入れ忘れて”攣った電解質補給
今回の反省点はただ一つ、電解質(Na・Mg)を持たなかったこと。次のレースからは、糖質ジェルとは別に「マグネシウム系ジェル」と「塩+ミネラルのタブレット」を必ずポーチに入れています。どちらも軽くて安く、攣りの保険としてコスパは抜群です。
攣りを防ぐ補給と練習|次のレースに活かす対策
今回の全身攣りは、①発汗量の増加 ②電解質の枯渇 ③心拍コントロールの乱れ ④筋持久力の限界が重なった“複合型”でした。補給だけでも練習だけでも防げません。補給戦略|電解質を「切らさない」3原則
- レース中に電解質(Na/Mg)を複数回補給する(糖質ジェルだけにしない)
- 30km手前で“電解質+エネルギー”を必ず追加する(33km陸橋に備える)
- スポドリを優先し、水だけで薄めない
上のカードで挙げたマグネシウムジェルや塩ミネラルタブレットは、まさにこの「切らさない」ための保険。俺の失敗は、糖質は摂れていたのに電解質の携行をゼロにしたことでした。
なぜ「心拍が高いと発汗が増えて攣りやすい」のか
発汗量は気温よりも心拍数(運動強度)に強く左右されます。心拍が上がるほど身体は熱を逃すため汗を大量に出し、先に電解質(Na/Mg)が枯渇します。今回、心拍170台でも余裕はあったのに身体は“高強度”として処理していたため、汗が異常に増え、それが全身攣りの決定打になりました。攣りを防ぐトレーニング|閾値走とインターバル
高心拍でも汗と電解質ロースを抑えるには、次の2つが直結します。- 閾値走(LT走):高心拍に“耐える”身体を作る。呼吸効率が上がり体温上昇が緩やかになる → 発汗の急増を抑える
- インターバル:VO2maxを高め心拍上昇を遅らせる → 同ペースでも心拍が上がりにくく、電解質ロスを抑える
「心拍173でも苦しくなかった」のは閾値能力が向上していた証拠。逆に言えば、この土台があってもなお、当日の電解質携行を怠れば攣ります。練習で“攣りにくい身体”を作り、当日は“電解質を切らさない”——この両輪が対策の答えです。
バナナぴろし
30km以降のふくらはぎの攣りに絞って、原因とカーフレイズでの鍛え方を解説した記事だよ。今回のつくばの反省とセットでどうぞ。
りんごちゃん
スピード持久力を高める閾値走の理論・設定ペースと、インターバルの正しい練習方法&Q&Aの記事だよ。
まとめ|つくばは「フラットで速いからこそ後半に備える」大会
つくばマラソン2025新コースは、依然として記録を狙える高速レイアウト(走りやすさ★4/5)。前半のフラットに任せて突っ込まず、33km陸橋と35km以降の登り基調+向かい風に脚を残して入ることが攻略のカギです。- 25kmまでは“楽なペース”を死守し、筑波大構内でも焦らない
- 30km手前で電解質入りジェル・塩タブレットを必ず補給(33km陸橋に備える)
- 終盤はストライドよりピッチ維持(186〜188spm)で押し切る
- 普段の練習で閾値走・インターバルを入れ、高心拍でも汗と電解質を守れる身体を作る
俺はこのコースで、電解質携行を怠って全身攣りに遭いつつも、ピッチ維持でネット2:59:03のサブ3を死守しました。次は「電解質を切らさない」で、2:55切りを狙います。
つくばマラソン2025の難易度は?
走りやすさは★4/5(★が多いほど記録を狙いやすい)で、記録を狙いやすいコースです。前半〜中盤はほぼフラットで、俺も4'07〜4'14/kmのイーブン巡航が安定しました。難所は33km付近・稲荷前の降下陸橋と、35km以降の西大通り(微妙な登り基調+向かい風)。前半で走力差が出にくく、後半でそのまま差が出るのが特徴です。
つくばマラソンはなぜ人気で、記録が出やすいのですか?
フラットな高速コース、大学構内発着でアクセスが良いこと、気温が下がる11月下旬開催が理由です。実際に序盤〜中盤を4'07〜4'14/km・心拍165〜170で「速いのに楽」と感じられるイーブン巡航ができました。実力どおりの自己ベストを狙いやすい大会です。
新コースの高低差は?きつい区間はどこですか?
全体はほぼフラットです。最大の負荷は33km付近・稲荷前の降下陸橋(下り→登り返し)で、脚が削られた状態だと急激にストライドが落ちます。次いで35km以降の西大通りの一直線が、微妙な登り基調+向かい風で単調に脚を削ります。急坂で止まるタイプではなく、“じわっと削られる”後半です。
スタート時間とウェーブスタートの仕組みは?
フルマラソンは8:50〜9:10のウェーブスタート(第1〜第5)です。申告タイムでA〜Iブロックに割り振られ、サブ3〜サブ3.5はA〜C(第1ウェーブ・8:50開始/集合8:35)。A〜Bはスタートロスが少なく記録に有利で、後方ブロックはスタート直後の狭い区間で混雑しやすい傾向があります。
当日の気温は?
2025年当日は気温10〜12℃・湿度やや高め・北風でした。一見走りやすい条件ですが、湿度が高く汗が乾きにくいため発汗量が増えやすく、冷えているのに汗だけ出る“脱水しやすい”天候。これが後半の全身攣りの伏線になりました。11月下旬開催で気温が下がるのがつくばの強みです。
サブ3を狙うペース配分は?
前半0〜10kmは4:12〜4:18/kmで様子見、中盤10〜25kmは4:10前後/kmで省エネ巡航、後半25〜33kmは4:12〜4:20/kmで粘り、33kmの陸橋は割り切って5〜10秒/km落とします。終盤はストライドよりピッチ(186〜188spm)維持で押し切るのがコツ。前半を溜め、中盤を維持し、後半を耐えるのがつくばの走り方です。
さいたま・館山若潮・大田原などフル12大会をはじめ、フル・ハーフ・10km・ウルトラ・トレイルの39大会を開催時期・高低差・制限時間・完走率・実走タイムで比べた関東のマラソン大会ガイドもあわせてどうぞ。































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