ランニングのウォームアップとクールダウン|レース前・練習前の手順

りんごちゃん りんごちゃん
ウォームアップって、ストレッチを長めにやってから走り出すで合ってますか? いつも最初の1kmが重たくて……。

バナナぴろし バナナぴろし
走る前はじっと伸ばすストレッチより、体を動かして温めるほうがいいよ。俺がサブエガを出したレースの前は1kmジョグ+ドリル+200mダッシュ1本だけ。短くても、順番が大事なんだ。

りんごちゃん りんごちゃん
レース前なのに、たったそれだけなんですか!?

ウォームアップの目的は、体温と心拍を少しずつ上げ、筋肉と関節を動く状態にしてから本番の強度に入ることです。いきなり速く走ると、最初の数kmが重く、けがのリスクも上がります

この記事では、ウォームアップの基本の順番と、練習・レース別の時間の目安クールダウンのやり方を解説します。筆者がサブエガ(2時間49分38秒)を達成したレース前の実際の手順も紹介します。

この記事でわかること
  • ウォームアップの目的と基本の順番
  • 走る前のストレッチは「動かす」タイプがよい理由
  • ジョグ・ポイント練習・レース別の時間の目安
  • サブエガを出したレース前の実際の手順
  • クールダウンのやり方と、しないとどうなるか

ウォームアップに入れるドリル(スキップ・もも上げなど)のやり方と順番は、ドリル完全ガイドにまとめています。



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ウォームアップの目的と基本の順番

目的①体温と心拍を少しずつ上げる(いきなり高い強度に入らない)
目的②筋肉・腱・関節を動く状態にする
目的③本番のペースやフォームの感覚を思い出す

基本の順番

順番内容時間の目安
① ゆっくりのジョグ会話ができる速さで体を温める5〜15分
② 動きのあるストレッチ・ドリル脚振り・肩回し・スキップ・もも上げなど3〜5分
③ 流し(ウインドスプリント)100m前後を8割くらいの速さで1〜3本2〜5分

「ゆっくり→動かす→少し速く」と、段階的に強度を上げていくのがポイントです。

走る前は「じっと伸ばす」より「動かす」

反動をつけずに筋肉をじっくり伸ばす静的ストレッチは、体をリラックスさせるのに向いています。一方、走る前は体を動かしながら温める動的ストレッチやドリルのほうが、走る動きにつながりやすいと考えられています。じっくり伸ばすストレッチは、走ったあとのクールダウンに回すのがおすすめです。

  • 脚の前後振り・左右振り:壁や柵に手をついて10回ずつ
  • 肩回し・腕振り:前後に10回ずつ
  • スキップ・もも上げ:20〜30mを2本ずつ
  • お尻キック(かかとをお尻に近づける):20〜30mを1〜2本
ナップル博士 ナップル博士
冷えたゴムを急に引っ張ると切れやすい。まず温めて、それから動かす。体も同じなのじゃよ。


練習・レース別の時間の目安

本番の強度が高いほど、ウォームアップは念入りに行います。ゆっくりのジョグの日は、走り始めをゆっくりにするだけで十分です。

練習・レースウォームアップポイント
ジョグ・LSD最初の5〜10分をとくにゆっくり特別な準備は不要
閾値走・ペース走ジョグ10〜15分+ドリル+流し1〜2本最初の1kmから設定ペースに入れる状態に
インターバル走ジョグ10〜15分+ドリル+流し2〜3本1本目から速く走るので念入りに
10km・ハーフのレースジョグ10〜15分+ドリル+流し2〜3本スタートからペースが速いので長め
フルマラソンジョグ短め+ドリル+流し1本序盤はゆっくり入れるので、体力を使いすぎない

短い距離のレースほどスタート直後から速いので、ウォームアップは長めに。フルマラソンは序盤をゆっくり入れるので、ウォームアップで疲れないことを優先します。

寒い日はいつもより長めに

冬は体が温まるまでに時間がかかります。ジョグの時間を少し長くするスタート直前まで上着を着ておくなど、冷やさない工夫をしてください。


実例|サブエガを出したレース前の手順

筆者が東京チャレンジマラソンで2時間49分38秒(サブエガ)を出したときのウォームアップは、次のとおりです。

内容ねらい
1kmジョグ体を温める
ドリル動きを整える
200mダッシュ1本レースペースより速い動きを一度入れて、脚を目覚めさせる

フルマラソンなのでジョグは1kmだけと短くし、ドリルと200mの刺激1本で動きを整えました。レース中はペース集団の後方につき、序盤の数kmでさらに体を温めていく組み立てです。このレースの全体はサブエガ達成レースの記事にまとめています。

バナナぴろし バナナぴろし
フルは長く走るぶん、ウォームアップで脚を使いすぎないことも大事なんだ。動きを整えて、あとは序盤のペースで温める感じだよ。


クールダウンのやり方

基本の流れ

順番内容時間の目安
① ゆっくりのジョグ or ウォーク急に止まらず、心拍を少しずつ落とす5〜10分
② 静的ストレッチふくらはぎ・太もも前後・お尻・股関節を20〜30秒ずつ5〜10分
③ 水分・食事汗で失った水分と、エネルギーを補う練習後なるべく早く

急に止まらない

速い練習のあとに急に立ち止まると、ふらついたり気分が悪くなったりすることがあります。ジョグやウォークで少しずつ心拍を落としてから止まってください。

ケアは「翌日に残さない」ためのもの

クールダウンやストレッチで疲労が一気に消えるわけではありませんが、体をリラックスさせ、張りを確認する時間になります。張りの強い部分は、ストレッチポールやマッサージボールで軽くほぐすと楽になります。痛みがある場合は強く押さず、休養を優先してください。

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🍌 クールダウンのケアを習慣にするための2点
練習後のストレッチに、背中や太ももをほぐすストレッチポールと、足裏やふくらはぎをピンポイントでほぐすマッサージボールを加えると、ケアを習慣にしやすくなります。

ウォームアップ・クールダウンに関するよくある質問

走る前にストレッチはしたほうがいいですか?

体を動かしながら温める動的ストレッチやドリルがおすすめです。じっくり伸ばす静的ストレッチは、体をリラックスさせたい走ったあとに回すとよいでしょう。

ウォームアップは何分くらい必要ですか?

練習の強度で変わります。ジョグなら走り始めをゆっくりにするだけで十分、閾値走やインターバル、10km・ハーフのレースならジョグ10〜15分にドリルと流しを加えるのが目安です。

フルマラソンの前もしっかりウォームアップしたほうがいいですか?

短めで十分です。フルは序盤をゆっくり入れるので、ウォームアップで脚を使いすぎないことを優先します。筆者はサブエガのレースで1kmジョグ+ドリル+200mダッシュ1本でした。

流し(ウインドスプリント)とは何ですか?

100m前後を8割くらいの速さで、力まずに走る練習です。ウォームアップの最後に1〜3本入れると、本番の速い動きに入りやすくなります。全力で走る必要はありません。

クールダウンをしないとどうなりますか?

速い練習のあとに急に止まると、ふらついたり気分が悪くなったりすることがあります。ジョグやウォークで心拍を少しずつ落とし、ストレッチで体をリラックスさせてから終えてください。


まとめ|「ゆっくり→動かす→少し速く」で入り、ゆっくり終える

ウォームアップの順番ジョグ→動的ストレッチ・ドリル→流し
走る前のストレッチじっと伸ばすより、動かして温める
時間の目安強度が高い・距離が短いほど念入りに。フルは短めでOK
サブエガの例1kmジョグ+ドリル+200mダッシュ1本
クールダウンジョグ・ウォークで心拍を落とす→静的ストレッチ→補給

ウォームアップは長さより順番です。ゆっくり温め、動きを整え、少しだけ速い動きを入れる。そして走ったあとは急に止まらず、ゆっくり終える。この流れを習慣にすると、最初の1kmから体が動くようになります。

りんごちゃん りんごちゃん
次の練習から、ストレッチは後、走る前はスキップにしてみます!

バナナぴろし バナナぴろし
準備の5分が、練習の中身を変えるよ。

レースや強い練習のあとの回復のしかたは、フルマラソン翌日の過ごし方の記事も参考にしてください。



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