りんごちゃん
前回「Aクラブに入って良かった」って言ってたのに、7日で脱退ってどういうこと!?
バナナぴろし
良かれと思って、チームのモチベを上げようとPBの共有やStravaの導入を提案したんだ。でも、それが思わぬ摩擦を生んでしまって……。
りんごちゃん
えっ、モチベを上げる提案なのに?
ナップル博士
そこに「価値観のズレ」があったのじゃ。バナナぴろしは「競争を力に変えて成長したい」タイプ。一方Aクラブは「他人と比較せず、ストレスフリーで走る」が主軸。どちらも正しい。ただ、根本的に向いている方向が違った。記録の共有が、その違いをはっきり浮き彫りにしてしまったのじゃよ。
バナナぴろし
そう。今日は、善意の提案がなぜ摩擦になったのか、PB共有とSNS導入の顛末、そして柏の葉を一緒に走った3人――ジモンさん、ケンタロー、俺――がAクラブを去る決断をするまでを、誰も否定せずに正直に書くよ。
チームのモチベーションを高めようとした提案が、なぜ摩擦を生んでしまったのか。LINEでの記録共有、PB公開、X(Twitter)やStravaといったSNS導入。そこにあったのは、「競争を力に変えたい人」と「ストレスフリーを大切にしたい人」の価値観の違いでした。最終的にAクラブを脱退する決断に至るまでの流れを通して、マラソンチームにおける人間関係の難しさと、自分に合った環境を選ぶことの大切さを振り返ります。
バナナぴろし
「そもそもなぜこのクラブを選んだの?」と思う人へ🍌
脱退の話の前に、まず加入の背景を。走る目的の変化と、2つのクラブで迷った末にガチンコのAクラブを選んだ理由を綴った回です。先に読むと、今日の話がより深く分かります。
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マラソンチーム加入の光と影|価値観の違い
マラソンチームには、本当にいろいろな人が集まります。一人で走っていた頃には得られなかった、仲間と走る楽しさや刺激を感じられるのが大きな魅力です。
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🍌 感覚より“データ”。ピッチ・上下動・心拍ゾーンを数値で見ると、一人練習でも走りが整う
一人で練習するなら、ランニングダイナミクスポッド(対応するガーミンの時計が必要)で接地やピッチを、胸ベルト心拍計で心拍ゾーンを記録する方法があります。StravaやGPSウォッチと組み合わせると、独りでも自分をコーチできます。
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- 【プラスの面】チームが活気づく/目標への向上心が高まる/練習を継続しやすくなる
- 【マイナス面】出る杭は打たれる/頑張る人ほど浮いてしまう/走力や考え方の違いで距離が生まれる
なお、俺がなぜこのマラソンチームに加入したのか、その背景(走ることの意味とクラブ選択)は、冒頭で紹介した第32章を読んでおくと、この先の話がより分かりやすくなります。
マラソンチーム活性化の提案|善意が摩擦に変わった理由
俺がAクラブに加入した当初、チームにはすでに一定の雰囲気と文化がありました。その中で感じていたのは、もっとマラソンチーム全体のモチベーションを高められるのではないかという思いです。仲間の存在や刺激によって走力を伸ばしたい。それをチーム活性化につなげたいと考えました。そこで提案したのが、LINEグループのイベント機能の活用です。練習会や大会出場予定を事前に登録することで、「誰が参加するのか」「人数はどれくらいか」「予定が合うかどうか」が一目で分かり、マラソンチームとしての行動がスムーズになると考えました。
LINEでのPB共有は必要か?|記録公開が生んだ温度差
LINEグループのイベント機能が定着し、チーム内の連絡や予定共有は、かなりスムーズになっていました。そこで次に提案したのが、目標設定としてのPB(自己ベスト)共有です。大会でのベストタイムや、次に目指す目標を可視化することで、マラソンチーム全体のモチベーション向上につながると考えました。実際、PBを意識することで練習の質が変わったり、仲間の成長が刺激になったりする経験は、多くのランナーが感じたことがあると思います。
バナナぴろしの提案内容
自分や仲間の記録・目標を公開することで、今後の目標を立てやすくなると思っています。フルマラソン、ハーフ、10kmのPBを書いて、それぞれがどこを目指しているのか分かりやすくしませんか。過去のPBでも構いません。書ける人だけで大丈夫です。
そんなメッセージをLINEグループに投稿し、ノート機能にPBを記載しました。自分や仲間の記録・目標を公開することで、今後の目標を立てやすくなると思っています。フルマラソン、ハーフ、10kmのPBを書いて、それぞれがどこを目指しているのか分かりやすくしませんか。過去のPBでも構いません。書ける人だけで大丈夫です。
このAクラブは、ストレスフリーを主軸にしています。他人と比較して勝った負けたではなく、自分自身と向き合って走力を上げていきましょう。自分の記録を他人に見せることを、ストレスに感じる人もいます。この件は強制ではありません。なので、私はPBを書きません。
このメッセージによって、Aクラブの中では、PBを公開する流れにブレーキがかかる空気が生まれました。PBを共有することが悪いわけではなく、共有しない考え方も、もちろん間違いではありません。ただ、ここで明確になったのは、マラソンチーム内にある価値観のズレでした。この小さな温度差が、後に大きな対立へとつながっていきます。X・Strava導入の背景|モチベーションを保つ新たな選択
PB共有やラン履歴投稿が難しくなり、AクラブのLINEグループは、少しずつ「静かな場所」になっていきました。それでも、俺の中で走る情熱が消えたわけではありません。むしろ、走力を伸ばしたい、日々の練習を前向きに続けたい。その思いは、より強くなっていました。Aクラブに加入した理由も、走力向上に直結する環境がそこにあったからです。以前は、LINEグループにラン履歴を投稿することで反応が返ってきて、それが大きなモチベーションになっていました。
ラン履歴を投稿する → 反応がある → 嬉しい → また投稿したくなる → かっこいい履歴を残したくて頑張る → ロング走やペース走に挑戦する
この流れは、ランニングのモチベーション維持において、とても良い循環を生んでいました。しかし、「ストレスフリー」を重視する方針が明確になったことで、LINEグループでラン履歴を共有することは、次第にやりづらくなっていきます。そこで選んだのが、共有する場所を変えるという選択でした。チームを煽るためでも、誰かと張り合うためでもなく、自分自身のモチベーションを守るためです。まず始めたのが、X(Twitter)でした。2019年4月12日、記念すべき初投稿です。
マラソンチームを辞めた理由|価値観の対立とAクラブ脱退
AクラブのLINEグループで、ラン履歴やPBの共有が難しくなった頃、俺はStrava(ストラバ)という、ランニングに特化したSNSの存在を知りました。とりあえずインストールして、当時使っていたEPSONのランニングウォッチと連携。走れば、何もしなくてもラン履歴が自動で記録され、フォローしているランナーの練習内容も見える。「これはすごい……」、正直、そう思いました。
- ① 走る
- ② ウォッチがデータをアプリへ送信
- ③ 自動でStravaに同期
- ④ ラン履歴が公開される
- ⑤ フォローしたランナーの練習が見られる
ところが、グループ全体としては、次第に空気が重くなっていきます。これまでPBの共有・ラン履歴の投稿、この2つに否定的だったアルファキャプテンは、Stravaについても同じスタンスでした。そして、グループLINEに投下されたメッセージをきっかけに、意見の溝は決定的になります。
ナップル博士
これはどちらかが悪いという話ではないのじゃ。「競い合うことで成長する」も、「比較しないことでストレスを減らす」も、どちらも立派なランニング哲学。問題は、正しさではなく相性じゃ。合わない環境で無理に走り続けるより、自分の伸びる方向に合った場所を選び直す――それは逃げではなく、賢い選択なのじゃよ。
競い合うことで成長するという考えと、比較しないことでストレスを減らすという考え。どちらが正しい、ではなく、価値観が根本的に違っていた。その事実が、はっきりと表に出た瞬間でした。まず、ジモンさんが脱退を表明。続いて、ケンタロー。そして、俺もAクラブを離れる決断をしました。柏の葉爽快マラソンを共に走った、この3人が、Aクラブを去ることになります。
これは、誰かを否定した結果ではありません。自分が成長したい方向と、チームの価値観が合わなかった。それだけのことです。マラソンチームを辞めることは、決して逃げではありません。走り続けるために、自分に合った環境を選び直す。その選択が、次の一歩につながっていきます。次回は、サブスリーへの核心――ロング走の本当の重要性の話です。
りんごちゃん
どっちも正しいのに、合わなかっただけなんだね……。ちょっと切ないけど、ケンタローたちと一緒に新しい道を選んだのは、きっと正解だったんだ。
バナナぴろし
Aクラブには本当に感謝してる。あの出会いがなければ、ここまで走力は伸びなかった。でも、成長したい方向が違った。環境を選び直すのは、走り続けるための前向きな決断なんだ。次回は、サブスリーの核心「ロング走」の話だよ。お楽しみに!
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バナナぴろし
「競争を力に変えたい」の原点=ライバルの話…🍌
今日の対立の根っこにある「競い合って伸びたい」という気持ち。その原点となった、同年代ライバル・ケンタローとの出会いの回です。モチベーション維持に欠かせない仲間の存在を描いています。
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