COROSの負荷比率とは|ベースフィットネス・負荷インパクトの見方と目安

※この記事はPR(楽天アフィリエイトを含みます)。
りんごちゃん りんごちゃん
COROSの「負荷比率」って、117%とか出るけど……100%をこえてて大丈夫なの?

バナナぴろし バナナぴろし
大丈夫。むしろ100〜149%が「最適」なんだ。でも、150%をこえる日が続くと危ない。俺の3年分のデータで調べてみたら、それがはっきり出てたよ。

りんごちゃん りんごちゃん
3年分も!? どんなことがわかったの?

ナップル博士 ナップル博士
負荷比率は「ふだんの体の器」に対して「この1週間にどれだけ注いだか」じゃ。少しずつ注げば器は大きくなる。一気に注げばあふれる。

ナップル博士 ナップル博士
今日は負荷比率の仕組みと目安、そしてひろの1,169日分のデータで、過剰が続いた時期と、フルマラソン前日の数字を見ていこう。

COROS(カロス)の「負荷比率」は、トレーニングハブのダッシュボードやデータ分析に出る、練習量の増やし方を決めるための数字です。英語の画面では「Intensity Trend」と呼ばれています。

この記事では、負荷比率のもとになるトレーニング負荷・負荷インパクト・ベースフィットネスの意味をCOROS公式ヘルプにそって説明し、私(フル自己ベスト2時間49分38秒)の2023年8月〜2026年10月の1,169日分のデータで、目安が実際にどう当てはまったかを確かめます。

この記事でわかること
  • トレーニング負荷・負荷インパクト・ベースフィットネス・負荷比率の関係
  • 負荷比率の5つの区分と、練習期・レース前の目安
  • 3年分のデータで、過剰(150%以上)が続いた時期に何が起きたか
  • フルマラソン7本の前日、負荷比率はいくつだったか

負荷比率とは|負荷インパクト÷ベースフィットネス

負荷比率は、3つの数字から計算されます。

数字公式ヘルプの説明たとえると
トレーニング負荷(TL)1回の練習の体への負担。心拍と時間から計算(TRIMP)。長く、強いほど大きい1回に注ぐ水の量
負荷インパクト直近7日の負荷この1週間に注いだ水
ベースフィットネス直近42日の負荷ふだんの器の大きさ
負荷比率負荷インパクト÷ベースフィットネス。直近7日の刺激の大きさ器に対して、どれだけ注いだか
水がめにじょうろで水を注ぐ説明図。少しずつ注ぐと器が大きくなり、一気に注ぐとあふれる
少しずつ注げば器(ベースフィットネス)は大きくなる。一気に注げばあふれる。

公式ヘルプは、「刺激が体の許容範囲の中なら体力は早く伸びるが、許容範囲をこえると怪我のリスクが上がる」と説明しています。計算はどれも心拍がもとです。ペースやパワーは使っていません。


負荷比率の目安|5つの区分

負荷比率区分公式ヘルプの説明使い方
150%以上過剰直近の練習が多すぎるかもしれない強い練習を足さない。続けない
100〜149%最適ベースフィットネスが伸びている練習期はここを狙う
80〜99%維持ベースフィットネスを保っている疲れを抜く週・忙しい週
50〜79%回復・パフォーマンス体が力を出せる状態レース当日はここ
50%未満低下練習が少なく、ベースフィットネスが落ちている怪我・休養中。長く続くと走力が落ちる

公式ヘルプには「練習期は最適(100〜149%)、レース当日はパフォーマンス(50〜79%)。テーパリング(レース前の調整)とは、最適からパフォーマンスへ体を移すこと」と書かれています。

りんごちゃん りんごちゃん
じゃあ、ずっと100〜149%にいればいいの?

ナップル博士 ナップル博士
理想はそうじゃが、30km走やレースの翌日は、1日で150%をこえることもある。大事なのは過剰が何日続くかじゃ。それをひろのデータで見てみよう。


トレーニングハブで見る場所

負荷比率は、トレーニングハブの3か所で見られます。

  • ダッシュボードの「トレーニング状態」:今日の負荷インパクト・ベースフィットネス・負荷比率
  • データ分析の「トレーニング状態(12週)」:3本の線の推移
  • スケジュールの上のグラフ:棒(日ごとの負荷)と線(ベースフィットネス・負荷比率)。予定を入れると先の見込みも出る
トレーニング状態のパネル。良好、負荷インパクト82、ベースフィットネス70、負荷比率117%
ダッシュボードのトレーニング状態(2026年10月12日)。負荷比率117%=最適。

毎朝のダッシュボードで負荷比率とリカバリーを読む方法はこちら。


データ分析のトレーニング状態(12週)のグラフ。8月中旬に負荷が山になり、9月に大きく下がっている
データ分析の「トレーニング状態(12週)」。青が負荷インパクト、緑がベースフィットネス、オレンジが負荷比率。8月の山のあと、9月は怪我で大きく下がった。

3年分の実データ|過剰が続いた時期と怪我

2023年8月1日〜2026年10月12日の1,169日を、負荷比率の区分ごとに数えました(2023年6〜7月は使い始めで数字が安定していないので除いています)。

区分日数割合
過剰(150%以上)123日10.5%
最適(100〜149%)556日47.6%
維持(80〜99%)280日24.0%
回復・パフォーマンス(50〜79%)169日14.5%
低下(50%未満)41日3.5%

半分近くが「最適」で、過剰は10日に1日くらい。過剰の123日のうち104日(85%)は、30km以上を走ってから7日以内でした。30km走・60km走・ウルトラマラソンのあとに、比率が一気に上がるからです。

次に、直近28日のうち、過剰の日が何日あったかを毎日数えてグラフにしました。

直近28日に負荷比率150%以上の日が何日あったか。2024年6月の12日に対し、2026年6月は21日と突出している
28日のうち過剰が何日あったか。2026年6月の21日は、3年間でいちばん多い。

2026年6月9日の時点で、直近28日のうち21日が過剰でした。5月17日の野辺山ウルトラ100km(その日の負荷比率は281%)のあと、比率が下がりきる前に練習を重ねた結果です。その4日後の6月13日、私は右ふくらはぎを痛めました(テニスレッグ)。

それまでの最多は2024年5〜6月の12日です。このときは怪我をしていません。過剰の日があること自体より、過剰が切れずに続いたことが、2026年6月のちがいでした。

2026年5〜10月の負荷インパクト・ベースフィットネス(上)と負荷比率(下)。5月中旬から6月上旬まで負荷比率が150%前後を行き来している
2026年5〜10月。下の段の黄色が「過剰(150%以上)」。5月17日の野辺山100kmから6月上旬まで、ほぼずっと黄色の中にいる。
りんごちゃん りんごちゃん
野辺山のあと、ずっと黄色の中にいたんだね……。

バナナぴろし バナナぴろし
100kmを走ったあと、比率が下がりきる前に30km走やロングを入れてたんだ。当時はこのグラフを見ていなかったから、気づけなかった。

ナップル博士 ナップル博士
ただし、これは1人の記録じゃ。8月下旬の足首の怪我の前は、28日のうち過剰は6日だけじゃった。負荷比率だけで怪我が決まるわけではない。週ごとの量も合わせて見るとよい。それは怪我の前に出ていたサインで調べておる。


フルマラソン前日の負荷比率【7本】

公式ヘルプのとおり、レースの日は「パフォーマンス(50〜79%)」に入っていたのか。2024年以降に走ったフルマラソン7本の、前日の負荷比率を調べました。

大会公式記録前日の負荷比率
2024年2月 さいたまマラソン2時間58分06秒63%
2024年3月 佐倉マラソン3時間03分55秒66%
2024年11月 大田原マラソン3時間06分52秒52%
2025年1月 館山若潮マラソン3時間01分21秒50%
2025年11月 つくばマラソン2時間59分25秒51%
2026年1月 館山若潮マラソン2時間58分46秒57%
2026年4月 かすみがうらマラソン3時間02分23秒62%

7本とも50〜66%で、公式の「パフォーマンス」の範囲に入っていました。レース前の1〜2週間に練習を減らす、ふだんのテーパリングが、そのまま数字に出ていたことになります。

ただし、比率の高い・低いとタイムの良し悪しは結びついていません。52%の大田原が3時間06分台、63%のさいたまが2時間58分台です。負荷比率は「疲れを抜けたか」の確認で、タイムを決めるのはそれまでの練習の中身です。大会前12週の練習量は自己ベスト4本の大会前12週の記事にまとめています。

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負荷比率のよくある質問

COROSの負荷比率はどれくらいが目安ですか?

公式ヘルプでは、練習期は100〜149%(最適)、レース当日は50〜79%(パフォーマンス)が目安です。150%以上は過剰、50%未満はベースフィットネスが落ちている状態です。

負荷比率が150%をこえたら走ってはいけませんか?

30km走やレースの翌日は、1日で150%をこえることがよくあります。1日こえただけで心配はいりません。筆者のデータでは、過剰が何週間も切れずに続いた時期に怪我をしていました。こえた日は強い練習を足さず、比率が下がるのを待つのが目安です。

ベースフィットネスと負荷インパクトの違いは何ですか?

どちらもトレーニング負荷の積み重ねですが、ベースフィットネスは直近42日、負荷インパクトは直近7日です。ベースフィットネスは「ふだんの体力」、負荷インパクトは「この1週間の疲れ」と考えるとわかりやすいです。

レース前は負荷比率をどこまで下げればいいですか?

公式ヘルプでは、レース当日は50〜79%が目安です。筆者のフルマラソン7本の前日は、すべて50〜66%でした。


まとめ|150%を「続けない」

  • 負荷比率=負荷インパクト(直近7日)÷ベースフィットネス(直近42日)
  • 練習期は100〜149%、レース当日は50〜79%、150%以上は過剰
  • 筆者の1,169日では、最適が47.6%、過剰が10.5%
  • 2026年6月のふくらはぎの怪我の前は、直近28日のうち21日が過剰(3年で最多)
  • フルマラソン7本の前日は、すべて50〜66%(パフォーマンス)だった

最初の一歩は、30km走やレースのあとに負荷比率を見て、150%を下回るまで強い練習を入れないことです。過剰を「続けない」だけで、器はあふれにくくなります。

⌚ COROS トレーニングハブ講座(全10本)
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りんごちゃん りんごちゃん
150%をこえたら、下がるまで待つ。それならできそう!

ナップル博士 ナップル博士
うむ。器は少しずつ注げば、ちゃんと大きくなる。あふれさせないことが、いちばんの近道じゃ。

COROSを使う前も含めた7年分で、練習量の急増と怪我を調べた記事はこちら。



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