りんごちゃん
バナナぴろし
りんごちゃん
ナップル博士
ナップル博士COROS(カロス)では、走る強さを6つの「ゾーン」に分けて表示します。基準は閾値(いきち)、つまり「きついけれど1時間近く続けられる上限」の心拍とペースです。
この記事では、6つのゾーンの意味(COROS公式ヘルプの説明)、設定の仕方、トレーニングハブでのゾーン分布の見方を説明します。後半は、私(フル自己ベスト2時間49分38秒)の直近4週のデータで、ペースと心拍のゾーンがずれていた実例を見せます。
- COROSの6つの心拍ゾーン・ペースゾーンの意味と、練習との対応
- ゾーンの設定の仕方(自動・手動・最大心拍や予備心拍のゾーン)
- トレーニングハブでゾーンの分布を見る方法
- ペースと心拍のゾーンがずれるとき、何が起きているか
COROSの6つのゾーン|閾値心拍が基準
COROSの初期設定は「閾値心拍ゾーン」です。乳酸閾値(体の中で乳酸が片付けきれずにたまり始める境目)の心拍を基準に、6つに分けます。ペースも同じように、閾値ペースを基準に6つに分かれます。

※公式ヘルプ(APEX 2 ユーザーガイド「EvoLab」)の説明を要約。心拍とペースの数字は、私のトレーニングハブの表示です。
りんごちゃん
バナナぴろし心拍ゾーンの設定|自動のままでいい?
COROSの公式ヘルプによると、ゾーンは次のように決まります。
- 自動(初期設定):EvoLabが、最近の練習から閾値心拍と閾値ペースを推定し、ゾーンを作る。練習を続けると定期的に更新される
- 手動:COROSアプリの「プロフィール → 設定 → 心拍ゾーン」から、閾値心拍を自分で入れたり、ゾーンを直したりできる
- ほかの方式:閾値のほかに、最大心拍ゾーン・予備心拍(HRR)ゾーンも選べる
- ランニングレベルテスト:決められたメニューを走ると、心拍とペースのゾーンが測り直される
自動のままで困らない人が多いはずです。ただし、閾値心拍は25分以上の屋外ランで更新されるので、トレッドミルばかりの時期や、怪我で走っていない時期は古いままになります。また公式ヘルプは、リカバリーが高すぎる・低すぎると感じるときは、心拍ゾーンの見直しが必要かもしれない、としています。

トレーニングハブのデータ分析には、閾値心拍と閾値ペースの12週の推移が出ます。私の閾値心拍は160でほぼ動かず、閾値ペースは9月の休みのあとに少し遅くなりました。
トレーニングハブでゾーンの分布を見る
データ分析の画面の下の方に、直近4週のペースゾーン分布と閾値心拍ゾーンのドーナツグラフがあります。左上の切り替えで「トレーニング負荷」「時間」「距離」のどれで割合を出すかを選べます。


初めて見る人は、「時間」で集計に切り替えるのがおすすめです。「何分をどのゾーンで走ったか」なので、感覚とつなげやすくなります。
ペースでは楽、心拍ではきつい【実データ】
私の直近4週(2026年9月15日〜10月12日・13回・95.84km)を、時間で集計し直すと次のとおりです。
ペースで見れば、9割以上がゆっくり。ところが心拍で見ると、ゆっくりは半分以下で、4割近く(38.8%)が閾値より上でした。例えば10月12日の芝生10kmジョグは、キロ5分31秒(ペースはゾーン1)なのに、平均心拍156(心拍はゾーン4=閾値)でした。
りんごちゃん
ナップル博士
バナナぴろしこのずれは、ペースだけ見ていると気づけません。ペースゾーンの分布だけ見て「ゆっくり走れている」と安心していると、実は毎回きつい練習を重ねていた、ということになります。休み明けの心拍の上がり方は、ランニングを1ヶ月休むとどうなる?走力の落ち方と元に戻すまでの期間の記事で研究とあわせてまとめています。
気温が上がると心拍は何拍上がるか(7年分のランで調べた結果)はこちら。
ゾーンを練習に使う|ジョグとポイント練習を分ける
ゾーンのいちばんの使い道は、ジョグを楽に、ポイント練習をきつく、と分けることです。
ジョグを心拍で決めるのは、休み明けや暑い日のように「同じペースでもきつい日」に、自動で強さを下げられるからです。インターバルの組み方はワークアウトの作り方で、目標タイム別のジョグのペースはジョグのペースの目安の記事で紹介しています。
🍌 心拍を正しく測るために
ゾーンは心拍が正しく測れて初めて使えます。手首の光学式センサーは、走り始めや寒い日にずれることがあります。腕に巻くCOROSの心拍センサーか、胸に巻くポラールH10を足すと安定します。
心拍ゾーンのよくある質問
COROSの心拍ゾーンはどこで設定しますか?
COROSアプリの「プロフィール → 設定 → 心拍ゾーン」です。初期設定は閾値心拍ゾーンで、最大心拍ゾーンや予備心拍(HRR)ゾーンにも変えられます。閾値心拍がわかっていれば自分で入力できます。
ジョグは何ゾーンで走ればいいですか?
公式ヘルプでは、ゾーン2(有酸素持久)が「会話ができ、何時間も続けられる強さで、ジョグやロング走の多くが入る」とされています。ジョグは心拍でゾーン2の上限をこえないようにするのが目安です。
ペースゾーンと心拍ゾーン、どちらを信じればいいですか?
目的で使い分けます。ジョグは体のきつさが大事なので心拍、インターバルは心拍が遅れて上がるのでペースが向いています。2つが大きくずれるときは、暑さ・疲れ・休み明けなどで体の状態が変わっている合図です。
閾値心拍が更新されないのはなぜですか?
公式ヘルプによると、閾値心拍やペースは25分以上の屋外ラン(ランまたはトラックランのモード)を記録すると計算され、90日以上そのようなランがないと更新されません。ランニングレベルテストを走ると、すぐに測り直せます。
まとめ|ジョグは心拍で上限を決める
- COROSのゾーンは閾値心拍・閾値ペースを基準に6つ。ゾーン2がジョグ、ゾーン4が閾値走
- 初期設定は自動。アプリの「心拍ゾーン」で手動や最大心拍方式にも変えられる
- トレーニングハブのデータ分析で、4週のゾーン分布を「時間」で見る
- 筆者の直近4週は、ペースでは93%がゆっくり、心拍では46%しかゆっくりでなかった
- ジョグは心拍、インターバルはペースで強さを決める
最初の一歩は、トレーニングハブのデータ分析でペースゾーンと心拍ゾーンの分布を「時間」で並べて見ることです。大きくずれていたら、次のジョグは心拍の上限を決めて走ってみてください。
- トレーニングハブの使い方(まとめ)|全体の地図。どの画面を、いつ、何のために見るか
- ダッシュボードの見方|毎朝の1分で見る5つの数字
- ワークアウトの振り返り方|1本の練習をラップ・心拍・トレーニング効果で見直す
- 心拍ゾーン・ペースゾーン(この記事)
- 負荷比率・トレーニング負荷|練習を増やしてよいかを決める数字
- ランニングレベルとペース予測|走力の数字の目安と、予測タイムの当たり外れ
- データ分析の画面|12週のグラフで練習の偏りを見つける
- ワークアウトの作り方|パソコンで練習メニューを組んで時計へ送る
- HRVと安静時心拍|体の疲れを朝の数字で見る
- 怪我の前に出ていたサイン|2026年の怪我3回の前後をデータで振り返る
りんごちゃん
ナップル博士サブ3でもゆっくり走るのが難しい理由と、キロ7分ジョグのコツはこちら。






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