りんごちゃん
バナナぴろし
りんごちゃん
ナップル博士
ナップル博士怪我をすると、走れない悔しさと同時に「何がいけなかったのか」が気になります。COROS(カロス)のトレーニングハブには、練習の量・強さ・疲れの流れが毎日記録されているので、あとから振り返る材料になります。
この記事では、私(52歳・フル自己ベスト2時間49分38秒)が2026年に走れなくなった3回について、トレーニングハブのデータ(2023年6月〜2026年10月の毎日の記録)を調べた結果をまとめます。診断や治療の話ではなく、数字から何が読めて、何が読めないかの記録です。
- 2026年の怪我3回の前に、トレーニングハブに出ていたサイン
- サインが出なかった怪我と、その理由
- 走れなかった間に落ちた数字(ベースフィットネス・ランニングレベル・心拍)
- 怪我を振り返るときに見る画面と、自分なりの目安
2026年の怪我3回|いつ、どこを
それぞれの日の様子は、このブログの練習日誌に書いてきました(①は腓腹筋内側頭テニスレッグ)。この記事では、トレーニングハブの数字だけを見ていきます。

前に出ていたサイン①|週間トレーニング負荷がおすすめの1.5倍
データ分析の「週間トレーニング負荷」には、COROSがその人に合わせて出すおすすめ範囲の帯があります。2026年の週ごとの負荷を、この範囲と並べました。

①の前は、4週のうち3週がおすすめの上限の1.5倍以上、残る1週も上限をこえていました。③の前は、2週続けて1.5倍以上です。
3年間(2023年8月〜)で、上限の1.5倍以上の週は15回ありました。そのうち2週以上続いたのは3回で、2024年5月(怪我なし)、2026年5〜6月(①)、2026年8月(③)です。1週だけの1.5倍は、ほとんどの場合なにも起きていません。続けたときに、2回は怪我につながった、というのが私のデータの結果です。

前に出ていたサイン②|「過剰」が28日で21日・高強度21%
①のふくらはぎの前には、ほかの数字にもサインが出ていました。
- 負荷比率:5月17日の野辺山ウルトラ100kmの日に281%。そこから6月9日までの24日間のうち、150%以上(過剰)が21日。直近28日で数えると21日で、3年間でいちばん多い(それまでの最多は2024年の12日)
- 4週間の強度分布:5月26日〜6月22日の4週は、高強度が21.0%で、この半年でいちばん多い


100kmを走ったあと、比率が下がりきる前に30km走やロング走を重ね、強い練習の割合も増えていた。量と強さの両方が、器に対して多すぎる状態が3週間以上続いていたことが、数字からわかります。
一方、③の足首の前は、直近28日の過剰は6日だけでした。負荷比率だけを見ていたら、③は見落とします。③をとらえていたのは、週間トレーニング負荷の「2週続けて1.5倍」でした。1つの数字だけでは足りないということです。
サインが出なかった怪我|6月19日のアキレス腱
②の6月19日のアキレス腱・ふくらはぎの張りは、数字の上では何のサインもないところで起きました。
①のあと練習を減らしていたので、負荷比率は「維持」や「回復」の範囲でした。数字だけ見れば、むしろ休めている状態です。それでも、①から6日しかたっていない脚に、6月17日の21.5kmは重かったのかもしれません。
りんごちゃん
ナップル博士COROSの公式ヘルプも、リカバリーの計算に筋肉の疲れは入っていないので、自分の体の声を聞くように、と書いています。怪我から戻る時期に「数字が低いから大丈夫」と考えるのは危ない。これが②からわかったことです。
怪我のあとに落ちた数字
③の足首で、8月26日から9月20日まで、ほとんど走れない時期が続きました。その間に落ちた数字です。

ベースフィットネスは、ほぼ半分(111→60)まで下がりました。負荷比率は9%で、区分は「低下」です。ランニングレベル・VO2Max・閾値ペースは、思ったより小さな下がり方でした。
ただし、走った感覚はもっと大きく変わっていました。10月12日の芝生10kmジョグは、キロ5分31秒で平均心拍156。夏の6〜8月、キロ5分00〜30秒のランの心拍は中央値149でした。同じくらいのペースで、心拍が7ほど高い。トレーニングハブのゾーン分布でも、直近4週はペースでは93%がゆっくりなのに、心拍では46%しかゆっくりではありませんでした(心拍ゾーン・ペースゾーン)。
10月12日の負荷比率117%は「最適」ですが、器(ベースフィットネス70)は8月の6割ほどです。比率が最適でも、器が小さいうちは、注ぐ量を急に増やさないように気をつけたいところです。休み明けの戻し方はランニングを1ヶ月休むとどうなる?走力の落ち方と元に戻すまでの期間にまとめています。
怪我を振り返るときの見方|自分なりの目安
3回の怪我を調べて、トレーニングハブで見るとよいと思った画面と、私のデータから作った目安です。あくまで1人の記録から見た目安で、COROSが出している基準ではありません。
りんごちゃん
バナナぴろしCOROSを使う前も含めた7年分で、練習量の急増と怪我を調べた記事はこちら。
🍌 怪我をしないためのケアに
量を増やす時期ほど、ふくらはぎの疲れと体の張りを残さないことが大事です。どちらも自分の体に合うか試してから使ってください。
※この記事は、筆者1人の記録を振り返ったものです。診断ではありません。痛みが続くとき、強くなるとき、腫れが引かないときは、自己判断せず医療機関(整形外科など)で相談してください。
怪我とCOROSのデータのよくある質問
COROSのデータで怪我は予測できますか?
予測できるとは言えません。筆者の2026年の3回のうち2回は、週間トレーニング負荷がおすすめの上限の1.5倍以上の週が続いたあとでした。一方、6月19日のアキレス腱の張りは、負荷比率が低い時期に起きています。数字は「止まるきっかけ」として使ってください。
怪我の前に見るべき数字はどれですか?
筆者のデータでいちばん役に立ったのは、データ分析の「週間トレーニング負荷」とおすすめ範囲です。負荷比率は、ウルトラや30km走のあとの過剰が何日続くかを見るのに向いていました。
怪我で休むと、COROSの数字はどれくらい下がりますか?
筆者の場合、約4週間ほとんど走れなかった間に、ベースフィットネスは111から60へ、ほぼ半分になりました。ランニングレベルは93.5から92.7、VO2Maxは51から49と、下がり方は小さめでした。
怪我から戻るときは、負荷比率をどう使えばいいですか?
戻る時期は負荷比率が低く出やすいので、「低いから大丈夫」とは考えないでください。比率よりも、痛みや張りが出ない距離を物差しにして、少しずつ伸ばすのが安全です。
まとめ|量は見える、傷は見えない
- 2026年の怪我3回を、トレーニングハブの毎日のデータで振り返った
- ①ふくらはぎの前:週間負荷がおすすめの上限の1.5倍以上の週が4週で3回、過剰が28日で21日(3年で最多)、高強度21%
- ③足首の前:週間負荷が2週続けて1.5倍以上(過剰の日は6日だけ)
- ②アキレス腱は、負荷比率が低い戻りの時期に起きた。数字は傷を見ていない
- 休んだ間に、ベースフィットネスはほぼ半分。同じペースでも心拍は7ほど高くなった
最初の一歩は、怪我をした人ならその前の8週間の「週間トレーニング負荷」を、おすすめ範囲と並べて見ることです。まだ怪我をしていない人は、今週末にこのグラフを開いて、帯の上に点が2つ並んでいないかを確かめてください。
- トレーニングハブの使い方(まとめ)|全体の地図。どの画面を、いつ、何のために見るか
- ダッシュボードの見方|毎朝の1分で見る5つの数字
- ワークアウトの振り返り方|1本の練習をラップ・心拍・トレーニング効果で見直す
- 心拍ゾーン・ペースゾーン|6つのゾーンの意味と、ジョグが速くなりすぎる問題
- 負荷比率・トレーニング負荷|練習を増やしてよいかを決める数字
- ランニングレベルとペース予測|走力の数字の目安と、予測タイムの当たり外れ
- データ分析の画面|12週のグラフで練習の偏りを見つける
- ワークアウトの作り方|パソコンで練習メニューを組んで時計へ送る
- HRVと安静時心拍|体の疲れを朝の数字で見る
- 怪我の前に出ていたサイン(この記事)
りんごちゃん
ナップル博士トレーニングハブ全体の地図(4つの画面の使い分け)はこちら。





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