COROSのワークアウト振り返り方|トレーニングハブでラップと心拍を見る

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りんごちゃん りんごちゃん
走り終わったら、時計で平均ペースを見て終わりにしちゃう……。それじゃもったいない?

バナナぴろし バナナぴろし
俺も同じだった。でもトレーニングハブで1本を開くと、どこで心拍が上がったか、狙いどおりの強さだったかまで見えるんだ。

りんごちゃん りんごちゃん
そんなに細かくわかるの?

ナップル博士 ナップル博士
1本の練習は、ラップ表・グラフ・概要の3つで読むのじゃ。とくに「トレーニング効果」は、その練習が何に効いたかを教えてくれる。

ナップル博士 ナップル博士
今日はひろの10月11日の15kmビルドアップを開いて、どこを見て、何を次に活かすかを順に見ていこう。

COROS(カロス)トレーニングハブの「ワークアウトリスト」は、これまで記録したすべての運動の一覧です。1本を開くと、パソコンの大きな画面でラップ・グラフ・概要を並べて見られます。

この記事では、一覧の使い方から1本の振り返り方まで、私(フル自己ベスト2時間49分38秒)の実際の記録で説明します。例に使うのは、2026年10月11日の15kmビルドアップ走(ラスト1kmは3分57秒、心拍は最大194)です。

この記事でわかること
  • ワークアウトリストの絞り込み・並べ替え・書き出し
  • 1本を開いたときの画面の見方(グラフ・ラップ・概要)
  • 有酸素TE・無酸素TE・トレーニング焦点・効率の意味
  • 振り返りで「次の練習」を決めるコツ

ワークアウトリストの使い方|絞り込み・並べ替え・書き出し

上のタブの「ワークアウトリスト」を開くと、新しい順に運動が並びます。私の一覧には2023年6月からの928本が入っていました。

COROSトレーニングハブのワークアウトリスト。日付・名前・距離・時間・ペース・平均心拍・トレーニング負荷の一覧
ワークアウトリスト。列の見出しを押すと並べ替えられる。
できること場所使い道
種目で絞る左上「トレーニングの種類」ランだけ、トレイルだけを見る
期間で絞る「期間日時」の開始日・終了日大会前の12週だけを見る
名前で探す「キーワード」大会名・地名で探す
並べ替え列の見出し(データ・平均心拍・トレーニング負荷など)負荷の大きい順に並べて、きつかった練習を探す
書き出し・取り込み右上「データのエクスポート」「データインポート」表計算で集計する・他の記録を入れる
りんごちゃん りんごちゃん
トレーニング負荷の大きい順に並べるの、おもしろそう!

バナナぴろし バナナぴろし
やってみると、自分が「いちばんきつかった練習」がすぐわかるよ。俺の場合は2024年の会津磐梯山ウルトラ100km(1,623TL)が一番上、今年の野辺山100km(1,273TL)が4番目だった。


1本を開く|グラフ・ラップ・概要の3つ

一覧から1本をクリックすると、詳しい画面が開きます。左にグラフとラップ表、右に地図と概要が並びます。

ワークアウトの詳細画面。上にペースのグラフ、下に1kmごとのラップ表(ペース・心拍・ピッチ・ストライド・獲得標高)
10月11日の15kmビルドアップ。上がペースのグラフ、下が1kmごとのラップ表。

グラフ|「カスタムチャート」で重ねる

初めはペースのグラフだけが出ています。右上の「カスタムチャート」から、心拍・ピッチ・標高などを選んで重ねられます。ペースと心拍を重ねるのがいちばん役に立ちます。ペースが同じなのに心拍だけが上がっていく区間は、疲れや暑さが出ているところです。

グラフの下の「時間/距離」で、横軸を時間か距離かに切り替えられます。COROSのチュートリアルによると、グラフの一部をドラッグすると、その区間を拡大できます。ラップを押し忘れた練習でも、あとから区間を見られます。

ラップ表|1kmごと、または押したラップごと

左上の「ラップ」から、1kmごとの自動ラップと、自分で押したラップを切り替えられます。右端のアイコンで、表に出す列(平均ペース・平均心拍数・平均ピッチ・平均ストライド・獲得標高など)を選べます。

概要|1本の要約

ワークアウトの概要。距離15.03km、平均ペース5分01秒、平均心拍165、トレーニング負荷355、トレーニング焦点 有酸素、効率100%、有酸素TE4.5、無酸素TE2.0
概要の欄。下の3つ(効率・有酸素TE・無酸素TE)が大事。

距離・時間・平均ペース・平均心拍・トレーニング負荷のほか、下にトレーニング焦点・効率・有酸素TE・無酸素TEが出ます。次の章で読み方を説明します。

概要の下には「ゾーン内時間」(心拍ゾーンごとの時間)と「体感疲労度」の欄もあります。ゾーンの見方は心拍ゾーン・ペースゾーンで説明しています。


トレーニング効果の読み方|有酸素TE・無酸素TE・焦点・効率

トレーニング効果(TE)は、その練習が体のどこに効いたかを0〜5の数字で示します。公式ヘルプでは、乳酸閾値(楽に走れる上限)より下の強さは有酸素、上の強さは無酸素の力を伸ばす、と説明されています。

TECOROSの区分意味
0〜0.9効果なし体力にはほとんど効いていない
1.0〜1.9回復回復には良いが、体力は伸びにくい
2.0〜2.9維持今の体力を保つ
3.0〜3.9向上週2〜4回くり返すと体力が伸びる
4.0〜4.9大幅に向上週1〜2回で効率よく伸びる
5.0〜過剰回復が足りれば大きく伸びる。足りなければ練習しすぎ

※区分は公式ヘルプの英語の表記(Inefficient〜Overreaching)を訳したものです。

トレーニング焦点は、その練習の主な狙いを6つ(イージー・ベース・テンポ・閾値・VO2Max・無酸素)から1つ選んで出します。効率も%で出ますが、公式ヘルプには計算の中身までは書かれていません。この講座では「自分のふだんの値と比べて、低い日が続いていないか」を見る使い方にとどめます。

りんごちゃん りんごちゃん
ジョグなのに有酸素TEが4とか出たら?

ナップル博士 ナップル博士
それはジョグが強すぎる合図じゃ。ジョグは回復か維持(TE1〜2.9)に収まるのがふつう。ジョグで3や4が続くなら、ペースか心拍の上限を見直そう。


実例:15kmビルドアップを振り返る

10月11日の練習を、3つの画面から読んでみます。狙いは「ジョグのペースから少しずつ上げて、最後は速く」でした。

見るところ画面の値読み方
ラップ表1km 6分27秒→13km 3分57秒、心拍140→190狙いどおりに上げられた。ただし10km以降は心拍が170をこえた
トレーニング負荷355TLジョグ(60〜100TL)の3〜5倍。翌日以降は軽くする
トレーニング焦点有酸素全体としては有酸素の練習
有酸素TE4.5「大幅に向上」。週1〜2回でよい強さ
無酸素TE2.0「維持」。ラスト数kmだけ無酸素の領域に入った
効率100%ふだんの値と比べて見る数字。この日は100%

振り返りの結論は、「強い練習としては狙いどおり。ただし有酸素TE4.5は週1〜2回まで。翌日は回復の強さで」です。実際、翌日は芝生でキロ5分31秒の10kmジョグ(100TL・有酸素TE2.7=維持)にしました。

この日の出だし3kmは足首に痛みがありました。そういうことは数字には出ません。私は振り返りのとき、COROSの数字にその日の体の感覚をメモで足すようにしています(このブログの練習日誌がそのメモです)。詳細画面にはコメント欄もあります。


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ワークアウトの振り返りのよくある質問

COROSのワークアウトのデータは書き出せますか?

トレーニングハブのワークアウトリストの右上に「データのエクスポート」があります。表計算ソフトで月ごとの距離を集計するときなどに使えます。

有酸素TEと無酸素TEはどれくらいが目安ですか?

公式ヘルプでは、3.0〜3.9が「週2〜4回で向上」、4.0〜4.9が「週1〜2回で効率よく向上」です。ジョグは1〜2.9に収まるのがふつうで、ポイント練習で3〜4.9を狙います。5以上が続くときは練習しすぎに気をつけてください。

ラップを押し忘れた区間だけを見る方法はありますか?

COROSのチュートリアルによると、トレーニングハブのグラフはドラッグした区間を拡大して見られます。ラップを押していない練習でも、あとから区間のペースや心拍を確かめられます。

平均心拍がいつもより高いのはなぜですか?

暑さ・寝不足・疲れ・体調のほか、手首のセンサーのずれも原因になります。グラフで心拍だけが急に跳ねている区間があれば、センサーのずれを疑ってください。


まとめ|1本ごとに「狙いどおりか」を確かめる

  • ワークアウトリストは、種目・期間・キーワードで絞り、列の見出しで並べ替えられる
  • 1本を開いたら、グラフ(ペースと心拍を重ねる)・ラップ表・概要の3つを見る
  • 有酸素TE・無酸素TEは0〜5。ジョグは1〜2.9、ポイント練習で3〜4.9が目安
  • 数字にない体の感覚は、メモやコメントで足しておく

最初の一歩は、次のポイント練習のあとに有酸素TEと無酸素TEの2つを見て、「狙いどおりの強さだったか」を一言メモすることです。

⌚ COROS トレーニングハブ講座(全10本)
  1. トレーニングハブの使い方(まとめ)|全体の地図。どの画面を、いつ、何のために見るか
  2. ダッシュボードの見方|毎朝の1分で見る5つの数字
  3. ワークアウトの振り返り方(この記事)
  4. 心拍ゾーン・ペースゾーン|6つのゾーンの意味と、ジョグが速くなりすぎる問題
  5. 負荷比率・トレーニング負荷|練習を増やしてよいかを決める数字
  6. ランニングレベルとペース予測|走力の数字の目安と、予測タイムの当たり外れ
  7. データ分析の画面|12週のグラフで練習の偏りを見つける
  8. ワークアウトの作り方|パソコンで練習メニューを組んで時計へ送る
  9. HRVと安静時心拍|体の疲れを朝の数字で見る
  10. 怪我の前に出ていたサイン|2026年の怪我3回の前後をデータで振り返る
りんごちゃん りんごちゃん
次の練習のあと、TEを見て一言メモしてみる!

ナップル博士 ナップル博士
うむ。数字と感覚を並べておくと、半年後の自分がいちばん助かる。振り返りは、未来の自分への手紙じゃ。

トレーニングハブ全体の地図(4つの画面の使い分け)はこちら。



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