筑波山で本格的な峠走をするなら、つくし湖を起点に薬王院、筑波山周辺、つつじヶ丘、筑波山神社方面を巡る約45kmの周回コースがあります。
このルートは大きな上り下りを4回含み、路面の大部分は舗装路です。ただし、平地の45kmとは負荷がまったく違います。特に21〜33km付近の長い上りと、その後の下りで脚を使います。
俺が実際に走った写真とルートを基に、区間別の特徴、補給できる場所、必要な装備、途中で切り上げる判断までまとめます。
- 距離:約45km
- 発着:つくし湖周辺
- 特徴:4つの大きな上り下り
- 最高地点:つつじヶ丘付近(標高約542m)
- 路面:大部分が舗装路。一部の路肩や立ち寄り区間は足元に注意
- 難易度:上級者向け。峠走と30km以上のロング走経験が前提
りんごちゃん筑波山45km峠走コースの地図・GPX
ルートはつくし湖周辺を出発し、薬王院方面、筑波山周辺の峠道、つつじヶ丘、筑波山神社・梅林方面を通って戻る周回です。
出発前にGoogleマップで全体を確認し、時計やスマートフォンへGPXを保存してください。山間部では通信状況や電池残量だけに頼らない準備が必要です。
| 区間 | 主な地点 | 特徴 |
|---|---|---|
| 0〜5km | つくし湖〜薬王院方面 | スタート直後から長い上り |
| 5〜10km | 峠から麓へ | 長い下り。速度を上げすぎない |
| 10〜21km | 次の峠越え | 約270m上り、同程度を下る |
| 21〜33km | ゆりの郷方面〜つつじヶ丘 | 約7kmで400m上る最大の難所 |
| 33〜45km | 筑波山神社・梅林方面〜つくし湖 | 疲労した脚で長い下りと帰路 |
スタート地点はつくし湖周辺
実走時は茨城県桜川市のつくし湖周辺をスタート・ゴールにしました。駐車場所とトイレの位置を出発前に確認し、長時間の利用が可能か、現地の案内や規則に従ってください。
45kmの周回なので、公共交通で途中離脱する計画は立てにくいルートです。初回は同行者と走る、短縮ルートを準備する、家族へルートと帰着予定時刻を共有するなど、撤退手段を先に決めておきます。
筑波山峠走45kmの区間別攻略
0〜5km|つくし湖から薬王院方面への上り
スタート直後から上りが続きます。45km全体を考えると、ここで心拍を上げすぎないことが重要です。歩幅を狭くし、呼吸を乱さず、急な場所は早歩きに切り替えます。
5〜10km|最初の長い下り
上りを終えると下りが続きます。ここを「取り返す区間」にすると前腿へ負担が集中します。腰を後ろへ引いてブレーキをかけ続けず、歩幅を無理に広げないことがポイントです。
車道沿いでは車両から見える位置を選び、カーブの先が見えない場所ではペースを落とします。音楽で周囲の音を遮らない方が安全です。
10〜21km|約270mの上り下り
この区間は、約270m上ってから同程度を下ります。序盤より走りやすく感じても、まだ全体の半分です。一定の努力感を守り、頂上や下りでスピードを上げすぎないようにします。
21〜33km|つつじヶ丘までの最大の上り
最大の難所は、ゆりの郷方面からつつじヶ丘へ向かう約7km・約400m上昇の区間です。20km以上走った後に始まるため、フルマラソン後半の脚づくりとして強い負荷になります。
ここは「全部走る」ことにこだわらず、勾配が強い場所では歩きを使います。走りと歩きを切り替えても、長時間上り続ける負荷は十分に残ります。
33〜45km|つつじヶ丘からの長い下りと帰路
つつじヶ丘付近からは長い下りが中心です。「あとは下り」と油断しやすい一方、30km以上走った後の下りは前腿・膝・足裏へ負担が集中します。
観光客や車両が増える場所では、トレーニングのペースを維持しようとせず、安全な速度まで落としてください。
給水・補給地点と携行量
実走時は、10km前後の店舗、ゆりの郷方面、つつじヶ丘などを補給の目安にしました。ただし、店舗・施設・自動販売機を常に利用できるとは限りません。休業、営業時間、売り切れも想定し、最初から必要量の一部を携行します。
| 地点の目安 | 確認・実施すること |
|---|---|
| スタート前 | 水分、糖質、電解質、スマホの電池、GPXを確認 |
| 約10km | 店舗が利用できる場合でも、次区間分を確保 |
| 約21〜26km | 最大の上り前に水分とエネルギーを補充 |
| 約33km・つつじヶ丘 | 終盤の長い下りへ入る前に残量を確認 |
| 帰着後 | 水分・食事・着替えをすぐ使えるよう車などに準備 |
🍌 45kmの峠走で水と補給食を持ち運ぶための2点
補給地点のあいだは長く、水と糖質を自分で持つのが前提です。飲み終えると小さく畳めるソフトフラスクと、片手で食べられる羊羹タイプの補給食は峠走と相性が良い組み合わせです。
💡 補給地点の少ない峠走を、自分の荷物だけで走り切りたい人向けです。
必要量は気温、発汗量、所要時間で変わります。施設を前提にギリギリで組まず、次の補給場所が使えなくても移動できる余裕を持たせます。
ナップル博士筑波山の峠走で鍛えられること
| 刺激 | コースで起きること | 走り方 |
|---|---|---|
| 上りの心肺負荷 | 長時間、一定以上の呼吸が続く | ペースではなく努力感・心拍で管理 |
| 脚の筋持久力 | 上りと下りを繰り返し、後半も負荷が続く | 序盤を抑え、歩きを含めて最後まで動く |
| 下りへの耐性 | 前腿へ伸張性の負荷がかかる | 歩幅を広げすぎず、回転で下る |
| 補給の実践 | 長時間の運動中に飲食する | 空腹や喉の渇きが強くなる前に補給 |
| ペース判断 | 距離・勾配・疲労で適正速度が変わる | 完走タイムより後半まで余裕を残す |
フルマラソン後半の脚づくりやウルトラ対策に活用できますが、45kmを毎週行う必要はありません。短い峠走、平地のロング走、回復日と組み合わせて使います。
必要な装備と安全対策
- ルートを入れたGPSウォッチまたはスマートフォン
- モバイルバッテリーと充電ケーブル
- 水分、糖質、電解質、予備の補給食
- 反射材や明るい色のウェア
- 帽子、日焼け・暑さ対策、季節に応じた防寒着
- 現金、身分証、緊急連絡先
- 靴ずれ対策と簡単な救急用品
天候悪化、痛み、めまい、補給切れ、日没の可能性が出たら中止します。山道で「あと少し」を優先すると、戻るための余力まで失います。
・峠走の効果とやり方|スピード練習との組み合わせ方と筑波山46kmの実走データ(このページのコースは設計上約45km、実走のGPS計測では約46km)
・GoogleマップのルートをGPXに変換する方法|カロス・ガーミンで使えるナビデータ作成術
・筑波連山天空ロード&トレイルラン第13回|難易度・完走率とコース攻略
筑波山の峠走・ランニングコースでよくある質問
筑波山45kmコースは初心者でも走れますか?
初心者向けではありません。まず平地で20〜30kmを安定して動けること、短い峠走を経験していることが目安です。初回は一部区間だけを走る方法が安全です。
トレイルランニングシューズは必要ですか?
紹介ルートは大部分が舗装路のため、ロード用シューズでも走れます。ただし路面が濡れている日や立ち寄る場所によっては滑りやすいため、グリップと足への慣れを優先してください。
筑波山峠走の所要時間はどのくらいですか?
走力だけでなく、上りでの歩き、補給、交通、写真撮影、施設の混雑で大きく変わります。平地45kmの予測時間では組まず、十分な日照時間と余裕を確保してください。
給水は現地調達だけで足りますか?
現地調達だけに依存しないでください。店舗や自動販売機を利用できない場合に備え、水分と補給食を携行し、各地点で次の区間分を確保します。
一人で走っても大丈夫ですか?
経験者でも、初回は同行者がいる方が安全です。単独の場合は家族へルートと帰着予定を共有し、位置共有、GPX、予備電源、撤退方法を準備してください。
まとめ|筑波山45kmは完走より安全な帰着を優先
- つくし湖発着で約45km、4つの大きな上り下りを含む上級者向けコース
- 最大の難所は21〜33km付近、つつじヶ丘へ向かう約7km・400m上昇
- 終盤の長い下りは前腿への負担が大きく、序盤の温存が重要
- 地図・GPX・予備電源・補給食を準備し、店舗だけに依存しない
- 交通・天候・通行規制・施設の営業状況を当日に確認する
このコースの目的は、45kmという数字だけを達成することではありません。上り、下り、補給、ペース判断を一度に経験し、安全にスタート地点へ戻ることまでが峠走です。
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