COROSトレーニングハブのデータ分析の見方|12週のグラフで練習の偏りを探す

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りんごちゃん りんごちゃん
「データ分析」の画面、グラフが12枚もあって目が回る……。

バナナぴろし バナナぴろし
わかる。俺も開いてすぐ閉じてた。でも1枚ずつ意味を調べたら、週末に2枚、月末に3枚見れば足りるってわかったんだ。

りんごちゃん りんごちゃん
12枚のうち5枚だけでいいの?

ナップル博士 ナップル博士
ダッシュボードが「今日」なら、データ分析は「この数週間の流れ」じゃ。流れは毎日見なくてよい。週に1回、月に1回で十分じゃ。

ナップル博士 ナップル博士
今日は12枚のグラフの役割を整理して、バナナぴろしの半年分のグラフから、怪我の前に何が偏っていたかを読んでみよう。

COROS(カロス)トレーニングハブの「データ分析」は、4週・12週・24週の練習の流れをグラフで見る画面です。ダッシュボードより期間が長く、練習の偏りを見つけるのに向いています。

この記事では、データ分析の12枚のグラフの役割を一覧にし、週末と月末に見るべきグラフを、私(フル自己ベスト2時間49分38秒)の2026年の実画面で説明します。

この記事でわかること
  • データ分析の12枚のグラフが、それぞれ何を表すか
  • 週末に見る2枚(週間トレーニング負荷・トレーニング概要)
  • 月末に見る3枚(4週間の強度分布・ゾーン分布・距離ゾーン分布)
  • グラフの拡大と期間の切り替え

データ分析の12枚のグラフ|何がわかるか一覧

データ分析の画面の上半分。トレーニング状態・トレーニング概要・ワークアウトデータ・ランニングレベル&効率・4週間の強度分布・VO2Max
データ分析の上半分(2026年10月12日)。
グラフ(期間)何がわかるか見る頻度
トレーニング状態(12週)負荷インパクト・ベースフィットネス・負荷比率の推移週1
トレーニング概要(4週)距離・時間・負荷・回数・平均心拍の合計週末
ワークアウトデータ(12週)週ごとの負荷(距離・時間にも切り替え)週1
ランニングレベル&効率(12週)走力の推移月1
4週間の強度分布(24週)高・中・低強度の割合を4週ずつ月末
VO2 Max(12週)最大酸素摂取量の推定値月1
週間トレーニング負荷(12週)週ごとの負荷と、COROSのおすすめ範囲週末
安静時心拍数(12週)朝の心拍の推移週1
ペースゾーン分布(4週)どのペースゾーンで走ったか月末
閾値心拍数&ペース(12週)閾値の推移月1
距離ゾーン分布(4週)1回の距離の内訳(5km未満〜25km以上)月末
閾値心拍ゾーン(4週)・HRV(4週)心拍ゾーンの内訳・夜間HRV月1

トレーニング状態・ゾーン・HRVは、講座のほかの記事でくわしく説明しています(負荷比率・トレーニング負荷・心拍ゾーン・ペースゾーン・HRVと安静時心拍)。この記事では、残りのうち練習の偏りを見つけるグラフを中心に見ていきます。


週末に見る2枚|週間トレーニング負荷・トレーニング概要

灰色の帯の道から1か所だけ跳び出しているバナナぴろし
おすすめ範囲の帯から跳び出した週が、要注意の週。

週間トレーニング負荷|おすすめ範囲に入っているか

週間トレーニング負荷のグラフ。帯がおすすめ範囲、点がその週の負荷。8月10日の週が帯を大きく上にはみ出している
週間トレーニング負荷(12週)。帯がCOROSのおすすめ範囲、点がその週の実際の負荷。

いちばん大事なグラフです。濃い帯がCOROSがその人に合わせて出すおすすめ範囲、点がその週の負荷です。点が帯の上にはみ出していれば多すぎ、下なら少なすぎです。

私の画面では、8月10日の週の点(1,552)が帯の上(おすすめの上限956)を大きくこえています。翌週もこえて、その翌週から私は足首を痛めて走れなくなりました。週末にこの1枚を見て、点が帯の上なら、翌週は減らす。それだけで練習の増やしすぎを防ぎやすくなります。

トレーニング概要|4週の合計

トレーニング概要(4週)。総距離95.84km、総時間9時間27分19秒、総負荷1278、回数13回、平均心拍数144
トレーニング概要(4週)。距離・時間・負荷・回数・平均心拍の合計。

直近4週の合計です。左上の切り替えで、ランだけ・全部の種目を選べます。私は直近4週で13回・95.84km・平均心拍144でした。数字そのものより、先週の自分と比べて増えすぎていないかを見ます。


月末に見る3枚|強度分布・ゾーン分布・距離ゾーン分布

濃い赤の切れだけが大きいパイ
強い練習(濃い色)の切れが大きくなっていないかを、月末に見る。

4週間の強度分布|高強度が多すぎないか

4週間の強度分布のグラフ。24週を4週ずつ6本の棒に分け、高強度・中強度・低強度の負荷を積み上げている
4週間の強度分布(24週)。4週ずつの負荷を、高強度・中強度・低強度に分けて積み上げている。

24週を4週ずつ6本の棒にして、負荷を高・中・低の強度に分けて積み上げたグラフです。高強度(いちばん濃い色)の割合を見ます。

ペースゾーン分布・閾値心拍ゾーン|ジョグが速すぎないか

4週間に、どのゾーンでどれだけ走ったかのドーナツグラフです。ペースと心拍で大きくずれていないかを見ます。私の直近4週は、ペースでは93%がゆっくりなのに、心拍では46%しかゆっくりではありませんでした(くわしくは心拍ゾーン・ペースゾーン)。

距離ゾーン分布|長い練習が入っているか

距離ゾーン分布(4週・回数)。0〜5km 3回、5〜10km 4回、10〜15km 5回、15〜20km 1回、20km以上 0回
距離ゾーン分布(4週・回数で集計)。20km以上が0回。

1回の距離を「5km未満」「5〜10km」「10〜15km」「15〜20km」「20〜25km」「25km以上」に分けて数えたグラフです。私の直近4週は13回のうち20km以上が0回。フルマラソンに向けて走るなら、ここが空っぽなのは困ります。ペース予測のフルが甘めに出ている理由の1つも、ここにあると考えています(ランニングレベルとペース予測)。


半年のグラフで読む【実例】|怪我の前の偏り

4週間の強度分布を、2026年4月末からの24週で読んでみます。高強度の割合は次のとおりでした。

4週高強度中強度低強度この間にあったこと
4/28〜5/2515.6%5.6%78.9%5/17 野辺山ウルトラ100km
5/26〜6/2221.0%6.6%72.4%6/13 ふくらはぎ・6/19 アキレス腱の張り
6/23〜7/204.5%11.2%84.3%怪我から戻している途中
7/21〜8/176.8%15.3%78.0%8月中旬に負荷が山
8/18〜9/143.0%13.3%83.7%8月下旬 足首・ほぼ休み
9/15〜10/121.0%18.2%80.8%再開

6月の怪我を含む4週は、高強度が21.0%と半年でいちばん多い4週でした。野辺山のあとの疲れが残るなかで、強い練習の割合も増えていたことになります。高強度の割合が何%なら安全か、という公式の目安はありません。ただ、自分の記録の中で「いつもより多い」と気づけるのは、このグラフだけです。

りんごちゃん りんごちゃん
量も多くて、強い練習も多い時期だったんだね……。

ナップル博士 ナップル博士
量の多さは週間トレーニング負荷、強さの偏りは強度分布。2枚を合わせて見ると、体にかかっていた重さが立体的に見えてくるのじゃ。怪我の前後の数字は怪我の前に出ていたサインでまとめておる。


グラフの拡大と期間の切り替え

各グラフの右上のアイコンを押すと、グラフが大きく開きます。大きな画面では期間を広げられ、データ分析の「12週」より長い流れも見られます。半年ごとの比較や、去年の同じ時期との比較に使えます。

グラフによっては、左上の切り替えで「トレーニング負荷」「時間」「距離」「回数」など、集計のしかたを変えられます。慣れないうちは「時間」か「回数」で見ると、感覚とつなげやすいです。

自己ベストを出した4本の大会前12週に、どんな練習をしていたかはこちら。


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データ分析のよくある質問

データ分析で最初に見るべきグラフはどれですか?

「週間トレーニング負荷」です。COROSのおすすめ範囲(帯)に対して、その週の負荷(点)が上にはみ出していないかを週末に確かめます。

4週間の強度分布の高強度は何%くらいがいいですか?

COROSの公式ヘルプには、決まった目安は書かれていません。筆者の半年では1〜21%で、怪我をした4週がいちばん多い21%でした。自分のふだんの割合と比べて、急に増えていないかを見る使い方がおすすめです。

データ分析の期間を長くできますか?

各グラフの右上のアイコンで大きく開くと、期間を広げて見られます。半年や全期間の流れを見たいときに使います。

データ分析のグラフはスマホのアプリでも見られますか?

アプリでも主な数字は見られますが、12枚を並べて比べるのはパソコンのトレーニングハブが向いています。週末・月末の振り返りはパソコンで、と使い分けるのがおすすめです。


まとめ|週末2枚・月末3枚

  • データ分析は「この数週間の流れ」。12枚を全部見なくていい
  • 週末:週間トレーニング負荷(帯の上にはみ出していないか)・トレーニング概要
  • 月末:4週間の強度分布(高強度の割合)・ゾーン分布(ジョグが速すぎないか)・距離ゾーン分布(長い練習が入っているか)
  • 筆者は、6月の怪我を含む4週の高強度が21%で半年でいちばん多かった

最初の一歩は、今週末に週間トレーニング負荷のグラフを開き、今週の点が帯の中にあるかを確かめることです。

⌚ COROS トレーニングハブ講座(全10本)
  1. トレーニングハブの使い方(まとめ)|全体の地図。どの画面を、いつ、何のために見るか
  2. ダッシュボードの見方|毎朝の1分で見る5つの数字
  3. ワークアウトの振り返り方|1本の練習をラップ・心拍・トレーニング効果で見直す
  4. 心拍ゾーン・ペースゾーン|6つのゾーンの意味と、ジョグが速くなりすぎる問題
  5. 負荷比率・トレーニング負荷|練習を増やしてよいかを決める数字
  6. ランニングレベルとペース予測|走力の数字の目安と、予測タイムの当たり外れ
  7. データ分析の画面(この記事)
  8. ワークアウトの作り方|パソコンで練習メニューを組んで時計へ送る
  9. HRVと安静時心拍|体の疲れを朝の数字で見る
  10. 怪我の前に出ていたサイン|2026年の怪我3回の前後をデータで振り返る
りんごちゃん りんごちゃん
週末は週間トレーニング負荷の帯だけ見る! 月末に3枚追加ね。

ナップル博士 ナップル博士
うむ。毎日の数字に一喜一憂せず、流れで見る。それがデータ分析のいちばん正しい使い方じゃ。

トレーニングハブ全体の地図(4つの画面の使い分け)はこちら。



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