サブスリーに効く筋肉の鍛え方|速筋・遅筋・中間筋と6つの練習の使い分け – 第46章(サブスリーまで166日)

※本記事はプロモーション(楽天アフィリエイト等)を含みます。
サブスリーに効く筋肉の鍛え方 - サブスリーへの道 第46章
距離を踏んでも伸びない理由は、才能ではなく「得意な練習への偏り」でした。

サブスリーに必要なのは、スピードを出す筋肉と、長く動き続ける筋肉の両方です。筋肉の線維には、瞬発力に強い速筋、持久力に強い遅筋があり、速筋の中にも、疲れにくい性質を持つタイプ(いわゆる中間筋)があります。得意な練習ばかり続けると、どちらかが伸びずにタイムが頭打ちになります。

俺は2019年の春から夏にかけて、芝生ラン・下りダッシュ・上りジョグ・閾値走・インターバル・ロング走の6つを偏らせずに回し、11月のつくばでサブスリーに届きました。この章では、その6つの練習を「どの筋肉を、どう使うか」で整理します。

りんごちゃんりんごちゃん
前回はヤッソ800と変化走の話でしたね。今日は「筋肉の質」の話って言ってましたけど、どういうことですか?
バナナぴろしバナナぴろし
筋肉には、瞬発力の速筋と、持久力の遅筋がある。で、得意なほうの練習ばかりしていると、走力に天井が来るんだ。
りんごちゃんりんごちゃん
えっ、得意な練習を頑張るのが正解じゃないんですか!?
ナップル博士ナップル博士
逆じゃ。スピード練習ばかりでは後半の粘りが育たず、距離ばかりではトップスピードが伸びん。苦手なほうの練習を、あえて入れる。それがこの章の話じゃよ。
この記事でわかること
・速筋・遅筋・中間筋は、それぞれどんな筋肉か
・スピード型とスタミナ型で、足すべき練習はどう違うか
・坂の練習(上りジョグ・下りダッシュ・坂インターバル)の使い分け
・サブスリーに向けて回した6つの練習
バナナぴろしバナナぴろし
初めてのフルが目標なら、こちらから🍌
完走を目標にする人向けに、速筋・遅筋・中間筋の基本と育て方をまとめています。この章は、その先のサブスリーを狙う人向けの使い分けです。
サブスリーまで166日を示す図 - 筋肉の鍛え方の第46章
筋肉の質と向き合った章。サブスリーまで、残り166日です。

速筋・遅筋・中間筋とは?役割と特徴

← 横にスクロールできます →
筋線維得意なことマラソンでの役割
遅筋(タイプI)長い時間、低い強度で動き続ける。脂肪も使ってエネルギーを作るのが得意レースの大部分を支える。後半のスタミナ
中間筋(速筋のタイプIIa)速筋の力を持ちながら、比較的疲れにくい速いペースを保ったまま粘る
速筋(タイプIIx)短い時間に大きな力を出す。疲れやすいスパートやトップスピード

持久的なトレーニングを続けると、速筋の中でIIx型が減り、IIa型(中間筋)が増える方向に変わることが、多くの研究で報告されています。一方で、速筋と遅筋そのものが入れ替わるかどうかは、はっきりしていません。つまり練習で変えやすいのは、速筋を「疲れにくい速筋」に寄せる部分だと考えてよいでしょう。

筋線維の割合は、生まれつきの差も大きく、筋肉の一部を取って調べないと正確には分かりません。この章の「スピード型・スタミナ型」は、レースや練習の傾向から見た目安です。

スピード型とスタミナ型|足すべき練習が違う

← 横にスクロールできます →
タイプよくある傾向足すべき練習
スピード型10kmやインターバルは得意。フルの後半で失速する芝生ラン・上りジョグ・ロング走で、長く動き続ける力をつける
スタミナ型距離は踏めるが、タイムが伸びない下りダッシュ・インターバル・レペティションで、トップスピードを上げる
得意な練習だけを続けて頭打ちになった時期のイメージ
得意な練習だけを続けていた頃、俺もまさにこの「頭打ち」を経験しました。
バナナぴろしバナナぴろし
俺は自分ではスピード型だと感じていた。10kmは伸びるのに、初フルは36km過ぎに崩れた。だから苦手な「長く動き続ける練習」を、芝生と上りジョグで足したんだ。

練習の中身は、今の走力で変わります。走り始めたばかりの速くない時期は、ジョグを続けるだけで遅筋も速筋も伸びます(俺は1kmダッシュを足しただけで、10kmが4か月で75分から49分台になりました)。タイプを意識して苦手を足すのは、ある程度走れるようになって伸び悩んだ時期からで十分です。

坂の練習の使い分け|上りジョグ・下りダッシュ・坂インターバル

← 横にスクロールできます →
坂の練習やり方(筆者の例)主なねらい
上りジョグ上りをジョグで上がり、下りもジョグで戻る。合計10km程度長く動き続ける脚。心拍を上げすぎずに脚を使う
下りダッシュ下りで自分の限界より速い速度を体験するトップスピードと脚の回転
坂インターバル上りを速めに走り、下りでつなぐ心肺と、上りでの押し出す力
遅筋を鍛えるために取り入れた坂道ジョギング
実際に取り入れた、上りジョグの練習。

上りジョグは、速く走る必要はありません。速筋をあまり使わないペースで、長い時間動き続けるのがポイントです。俺はこの練習を続けてから、同じペースでも心拍が上がりにくくなり、上り坂が楽に感じられるようになりました。

下りダッシュは、当時は公共の通路の坂で行っていました。歩行者との接触や転倒の危険があるため、現在は公共の通路での下り坂の全力走はおすすめしていません。行う場合は、人や車が来ない、下り終わりに安全な平坦がある場所を選んでください。
バナナぴろしバナナぴろし
上りジョグは地味だけど、これが効いた。フルの後半の粘りが、少しずつ変わっていった実感があるよ。
バナナぴろしバナナぴろし
坂のスピード練習を詳しく🍌
坂道インターバルの効果、傾斜の目安、本数と始め方をまとめています。

サブスリーに向けて回した6つの練習

サブスリーを狙う大会まで、あと約5か月。俺は次の6つを、どれかに偏らせずに1週間の中へ入れていきました。

← 横にスクロールできます →
練習主に使う・育てる力詳しい記事
① 芝生ラン走り方と、脚を守りながら距離を踏む力芝生ランニングの効果とデメリット
② 下りダッシュ速筋・トップスピード坂道ダッシュのやり方
③ 上りジョグ遅筋・長く動き続ける力この章
④ 閾値走速いペースを保つ力(中間筋)閾値走とは?やり方とペース設定表
⑤ インターバル心肺(最大酸素摂取量)インターバル走のやり方
⑥ ロング走フルの距離に耐える脚サブスリーへのロング走(第44章)

大事なのは「今日はどれをやるか」ではなく、6つを長い期間、全部やり切ることです。この6つを実際にどう1週間へ落とし込んだかは、第48章の週1ルーティンで紹介しています。

バナナぴろしバナナぴろし
中間筋を育てる閾値走🍌
Tペースの決め方と、時間・本数・頻度を設定表つきで解説しています。

走る筋肉を支える補強

走る練習に加えて、家で数分できる補強も役に立ちます。ゴムチューブでお尻や太ももの裏に負荷をかける運動や、不安定な台の上で片脚立ちをする運動は、着地したときに体を支える筋肉を使います。走る練習の代わりではなく、足し算として入れてください。

※PR(楽天アフィリエイトを含みます)
🍌 家でできる補強の道具
負荷を変えられるトレーニングチューブと、片脚立ちの練習に使えるバランスディスクです。
価格は2026年9月18日時点
価格は2026年9月18日時点

よくある質問

速筋・遅筋・中間筋の違いは?

遅筋は長い時間動き続けるのが得意、速筋は短い時間に大きな力を出すのが得意です。中間筋は速筋の中でも疲れにくいタイプ(タイプIIa)で、速いペースを保つ場面で働きます。

練習で速筋を遅筋に変えられますか?

持久的な練習で、速筋の中のIIx型が減りIIa型(中間筋)が増える方向に変わることは多く報告されています。一方、速筋と遅筋そのものが入れ替わるかどうかは、はっきりしていません。

自分がスピード型かスタミナ型か、どう見分けますか?

正確には筋肉を調べないと分かりませんが、目安として、10kmやインターバルが得意でフルの後半に崩れるならスピード型、距離は踏めるのにタイムが伸びないならスタミナ型と考えられます。

上りジョグ(坂道ジョグ)はどのくらい走ればいいですか?

筆者は上りと下りをジョグで繰り返し、合計10km程度走っていました。速く走る必要はありません。脚に痛みがあるときは行わないでください。

りんごちゃんりんごちゃん
得意な練習だけだと天井が来る。だから苦手な練習を足して、6つを全部回すんですね。
バナナぴろしバナナぴろし
そう。「どれか」じゃなくて「すべて」。次回は、走る前に必要な「決心と決断の違い」の話だよ。
▼ 「次の話」へのリンクは ▼
このページの一番下(末尾)にあります
バナナぴろしバナナぴろし
速筋を「走りのバネ」に変えたい人へ🍌
接地時間を短くして走りのバネを作るプライオメトリクスを、安全なやり方とあわせて解説しています。

▶ 次の話:第47章「サブスリーは『決心』では届かない|決断との決定的な違いと3つの壁」では届かない|決断との決定的な違いと3つの壁」
第47章「サブスリーは『決心』では届かない|決断との決定的な違いと3つの壁」では届かない|決断との決定的な違いと3つの壁」
Xでフォローする
マラソン記録や失敗談などを発信中🏃‍♂️
走るバナナ🍌を応援したい方は、
ぜひフォローしてください!
🍌 ブログ村のランキングに参加しています。応援クリックしてもらえるとうれしいです
にほんブログ村 その他スポーツブログ マラソンへPVアクセスランキング にほんブログ村

コメント